スマは全身トロと言われる幻の高級魚!生態から話題の完全養殖までご紹介

味は絶品でもその漁獲量の少なさと、ブリ程のコストでマグロ程の値を付けられる点から、養殖に期待が込められていました。人工ふ化と養殖を、和歌山県は2012年から開始し、愛媛県は2013年から進めていました。そして完全養殖に成功した両県は、2016年1月に揃って最初の出荷を実現させました。

スマの養殖への期待

スマは全身トロと言われる美味しい魚で、マグロの代用品として期待されています。特にクロマグロの漁獲量削減を求められていることから、マグロ・トロ好きの日本人のため、全身トロであるスマへの期待が高まっています。

養殖のブランド化を目指す地域

愛媛県や和歌山県など、養殖による販売で地域のブランド化を目指している地域もあります。特にこの両県は同タイミングで市場デビューを飾ったことからも、ライバル視が激化しています。元々ミカンの収穫量でも争ってきたライバル県ですから、スマの本家は我が県!と熱くなっています。

課題は知名度?

養殖での販売では、スマの知名度をどのように広めていくかがポイントになります。スマを知っていて調べれば、全身トロで美味、希少価値も高く一食の価値ありなど、かなり興味をそそられますが、そもそも知られていなければ、その味や購入意欲に至るのは難しいところです。メディア露出も良策かもしれません。

スマ研究の歴史

スマの完全養殖に成功した和歌山県ですが、養殖の主流はマダイでした。しかしエサ代の高騰から、成長が早く、しかも初期投資の少ない新魚種の開発を望む声が養殖漁業者から上がりました。スマはマダイ用の生け簀をそのまま利用でき、成長も早く、更に美味であることから、非常に期待されて開発がスタートしました。

スマの完全養殖に向けた取り組み

和歌山県での研究をご紹介します。スマの研究は2012年に開始されました。翌年、日本で初めて、人工的に孵化させた稚魚の量産化技術の開発に成功し、その後も越冬に成功、良好な身質が確認され、2016年の販売まで漕ぎ着けました。常設するにまでは至っていませんが、今後が非常に楽しみです。

スマの入手方法

脂が乗って一番美味しい旬は夏~秋ですが、1年中獲れる魚ではあります。しかし入手はだいぶ困難です。入手方法と、店頭に無いなら釣って手に入れよう!というポイントでご紹介します。養殖技術・保存技術の発展で、一般の店頭に並ぶことに期待ですね。

スマを買うにはどうしたらいい?

「スマ 通販」などで検索すると、ヒット数が極端に少ないです。「クリスマス」でヒットし検索しづらいです。しかし有難いことに「のん気な魚屋」さんで通販が可能です。スマ入荷時にメールをくれるサービスも実施されています。常設ではありませんが、三越や阪急百貨店など大きな百貨店で販売実績があり、系列で流通してくれることを祈ります。

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