次にご紹介したいのは「チヌのしゃぶしゃぶ」です。チヌは新鮮なもの(刺身用)を使いましょう。野菜もたくさん投入するのでこれだけで十分お腹がいっぱいになりますし、寒い日には体もあったまる一品です。新鮮なチヌはそのまま刺身でいただきたいところですが、是非しゃぶしゃぶにしてみてください。
チヌのしゃぶしゃぶの特徴は?
特にオススメなのが、夏頃の脂の乗ったチヌを使用したしゃぶしゃぶです。身が締まっていていてプリプリしているので、さっぱりしたしゃぶしゃぶにすると素材の味が引き立ち、とても美味しいです。
チヌのしゃぶしゃぶの材料は?
- 【チヌのしゃぶしゃぶ 3~4人分】
- チヌ刺身 1パック
- 白ねぎ 2本
- 豆腐 1丁
- 白菜 1/4株
- 水菜 1株
- にんじん 1/4本
- しいたけ 1パック
- 昆布 1枚
- 水 適量
- 酒 少々
- ポン酢 適量
チヌのしゃぶしゃぶの実際の作り方は?
それでは早速作り方を見ていきましょう。野菜はお好みで冷蔵庫に残っているものを使っても可です。昆布だしとチヌの旨味が汁に溶け出すので、味が染みて大変美味しくなります。〆にご飯や素麺やうどんなどを投入するのもオススメです。
実際の作り方:手順①
- 野菜、豆腐を食べやすい大きさに切る
- 鍋に水を入れ、酒、昆布、しいたけ、白ネギを入れ沸騰させます
実際の作り方:手順②
- ここでチヌを入れ、しゃぶしゃぶしてからポン酢に漬けていただきましょう。薬味にもみじおろしや小口ネギを使ってもいいでしょう
- チヌが減ってきたら、残りの野菜を投入して煮込みます
- 野菜もだいぶ減ってきたら〆にご飯や素麺を入れていただきます
一押しのチヌ料理⑧チヌの炊き込みご飯
ここでは、「チヌの炊き込みご飯」を紹介したいと思います。身が崩れてしまったチヌなど、大きな身を使った料理に出来ない時などは、炊き込みご飯にしてみてはいかがでしょうか。もちろん、大きな切り身をそのまま投入するのも有りです。
チヌの炊き込みご飯の特徴は?
チヌの旨味がご飯に染み込み、一緒に炊き込む野菜にも味が染み込むため、とても美味しくなります。魚嫌いのお子さんでも、臭みが消えており大変食べやすいので、これならたくさん食べてもらえる一品です。
チヌの炊き込みご飯の材料は?
- 【チヌの炊き込みご飯 3~4人分】
- 米 3合
- チヌの切り身 1尾分
- ごぼう 1/2本
- にんじん 1/3本
- 油揚げ 1/2枚
- こんにゃく 1/2枚
- 昆布 30cm程度
- みりん 大さじ4
- 酒 大さじ4
- 醤油 大さじ2
- 塩 少々
- 三つ葉 適量(無くても可)
チヌの炊き込みご飯の実際の作り方は?
それでは早速作り方を見ていきましょう。チヌが生臭い場合には、塩振りなどをして臭みをとる下処理を忘れずに。また一緒に炊き込む野菜も、季節のものを取り入れると大変風味良く美味しくなるのでオススメです。
実際の作り方:手順①
- 米は炊く30分以上前に研いでおき、ザルに上げておく
- 下処理したチヌは、フライパンで両面を薄く焼いておきましょう
- 油揚げとこんにゃくは湯通ししてから切り、ゴボウなどの野菜もそれぞれ切っておく
実際の作り方:手順②
- 炊飯器に、米、みりん、酒、醤油、塩を入れ、炊飯器の通常の水量の線まで水を入れる
- 切った具材を投入し、昆布を敷いてからその上にチヌを乗せて炊きます
実際の作り方:手順③
- 炊きあがったら、10分程度蒸らし、昆布を取り除いて、千切りにしてから混ぜ込む
- チヌを骨ごと入れている場合は、身をほぐして骨を取り除く
- よく混ぜてから茶碗に盛り、お好みで三つ葉を散らして出来上がり
一押しのチヌ料理⑨チヌのあら汁
最後にご紹介したいのは「チヌのあら汁」です。チヌをさばいたあと使わなかった部分(アラ)を使用します。食べる身は少ないですがいい出汁が出ますので、とても美味しいです。お酒のあとの1杯や、お寿司、刺身料理の付け合わせなどにオススメです。
チヌのあら汁の特徴は?
食卓にもう一品欲しい時、油っこいメニューばかりの時など、あら汁があると献立がぐっと引き締まります。味噌で味付けするため、臭みもほとんど感じられず、程よい磯の香りを感じることができます。
チヌのあら汁の材料は?
- 【チヌのあら汁 3~4人分】
- チヌのあら 3尾分
- 和風だしの素(昆布やかつお節など) 適量
- 味噌 適量
- 大根 1/4本
- ネギ 1/2本
- 豆腐 1/2丁
チヌのあら汁の実際の作り方は?
それでは早速作り方を見ていきましょう。ここでもアラの下準備は非常に重要です。アラは塩をふりかけて15分ほど置いたあと、さっと湯通しするか、軽く両面を焼いて生臭さを飛ばしておきましょう。
実際の作り方:手順①
- 鍋に水と和風だしを投入し、大根などの固い野菜を煮る
- 野菜に火が通ったら、豆腐とアラを投入し、アクを取りながら弱火でじっくり煮る
実際の作り方:手順②
- 火が通りやすい葉物野菜を入れ、一煮立ちしたら火を止める
- お椀に盛りつけ、お好みで七味唐辛子などをふりかけて出来上がり
チヌの調理器具を揃えよう!
ここでは、チヌなどの魚料理をする時に最適な調理器具をいくつかご紹介したいと思います。様々なメーカーから色々な種類のものが出ていますが、人気のフライパン、圧力鍋、グリルを見ていきましょう。
チヌ料理に最適!フライパン
やっぱり一番人気は、T-falのフライパン「マルチパン 26cm ガラス蓋付き ガス火・ヒーター専用 固定ハンドル」です。ふた付きで十分な深さもあるので、アクアパッツァなどの蓋をして蒸らす料理を調理する時にオススメです。
チヌ料理に最適!圧力鍋
こちらはパール金属の圧力鍋「圧力鍋 4.5L IH対応 3層底 切り替え式」です。アルミニウムとステンレスで3層になっている作りになっており、チヌなどの魚の煮物や煮崩れしやすい野菜料理にも対応しています。具材がこげつきにくいのでオススメです。
チヌ料理に最適!グリル
こちらは、パナソニックのグリル「ロースター けむらん亭 ブラック 」です。チヌなどの魚を塩焼きなどにする時、どうしても煙が気になりますし、チヌは焼く時の臭いも気になってしまいますが、このグリルは煙が約90%もカットされるという優れものなので、安心して焼き料理が楽しめます。
チヌ料理の大敵である臭みの取り方は?
チヌ料理をする上で、何を調理するにも必ず下処理は必要になります。下処理を怠ると臭みがあるままで美味しくありません。しっかりと臭みを取り除くことで素材の味が引き立ち、より美味しくなります。その料理に合った臭みの取り方がありますので参考にしてみてください。
臭みの取り方① 冷蔵庫で寝かせる
まず内蔵やエラを取り除き、血合いを綺麗に洗い流してから腹の中、外側にもクッキングペーパーを巻き付け更にラップを巻き、ジッパー付き保存袋に入れて密封してから冷蔵庫に入れます。その際、チルド室などの低温スペースがあればそちらで保存します。また、クッキングペーパーに水分がたまりますので、時折取り換えましょう。
臭みの取り方② 香辛料やハーブを用いる
ハーブには香りづけの効果のほか、消臭効果もあります。チヌなどの白身魚にはフェンネルやタラゴンを使うと効果的です。赤身の魚はより臭みが強いのでもっと強い香りのタイムなどを使いますが、これらを白身で使うと香りが強すぎてしまうので注意しましょう。ハーブがミックスされている香辛料を使うのもオススメです。
臭みの取り方③ お湯で霜降り処理する
霜降りで臭みを消す方法は、主に煮物料理の時に行います。ボウルに魚を入れ、90℃くらいの熱湯(沸騰直前くらいの温度)をかけ、箸でゆっくり混ぜます。そして全体が白っぽくなったら差し水をし、冷まします。そのあと手を入れ、魚に残る汚れや血合いなどを丁寧に取り除いてから別容器に移しましょう。
臭みの取り方④ 塩で処理する
ここでは塩で魚の臭みを取る方法を2つご紹介したいと思います。火も使わず香辛料の準備もいらないので、ポイントを押さえれば初心者でも簡単に臭みを取り除くことができますので、試してみてください。
塩を振る
内臓とエラを取り除き、血合いを洗い流したあと、腹の中、外側にも塩をまんべんなく振りかけて10分程度おきます。そのあと水気(臭みの成分)が出てきますので、キッチンペーパーでふき取ります。
塩水に漬ける
振り塩の場合、塩を振りすぎて魚がしょっぱくなってしまうこともあるため、身が薄い場合などは塩水に漬けて身を崩さないように丁寧に洗いましょう。ポイントは海水と同じ3%くらいの塩分濃度にすること(500mlの水に対して大さじ1の塩)です。
チヌ料理を思う存分たん能しよう!
さて、定番料理からちょっと手の込んだ料理まで9品紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。今回紹介しきれませんでしたが、チヌは淡白な白身の魚なので他にもたくさんの料理に変身させることが出来ます。その日の気分で様々なチヌ料理を楽しんでみてくださいね!