カンパチの旬っていつ?養殖と天然の旬の違いについて紹介します!

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温水を好むため地域によってシーズンは異なりますが、大体6〜9月が釣期のメインとなります。特に水温20~30℃ぐらいの海域では9月以降もよく釣れることもあります。釣り場所は、堤防や磯からは小~中型、大型のものは船に乗ることをお勧めします。イワシやアジの群れが多く見られる場所が絶好ポイントです。

産卵前の冬のカンパチは脂乗りが最高

産卵前は栄養をたっぷり蓄えているため、さらに脂がのっておいしくなります。日本の産卵期は、大体4〜6月で産卵期と産卵後1ヶ月は、味が落ち、身の締りも悪くなると言われています。この産卵前が、栄養を十分に蓄えるため脂の乗りがいいとされています。そのため、2〜4月の産卵期に入る前までがお勧めです。

カンパチの旬:養殖物のカンパチの場合

さて、成長速度が早く、養殖に適していますが、養殖物にも旬はあるのでしょうか。お勧めの買い時をご紹介します。

養殖物は一年中美味しい

養殖しているものは、水温も一定で、餌も通年変わらず食べているので、味の変化がほとんど一年通して変わりません。そのため、どの時期は美味しいと目立った旬はなく、年中通して美味しくが食べる事ができます。

脂がのっておいしいのは11~3月

一年中養殖物は出回り、味の変化はあまりないですが、強いて言うならば、養殖のカンパチの産卵期は4~6月なので産卵期前の11月〜3月がベストと言えます。養殖で生産されたカンパチもクセの無い後味を持っていて、養殖臭さが全くないのでいつでも美味しいものが食べられます。

カンパチに含まれる栄養素は?

カンパチにはいろいろな栄養素が入ってます。美味しい上に、しっかりと栄養が取れ、体に良いなんて理想ですね。中でもたくさん含まれている栄養素についてご紹介します。また、お勧めの調理法も参考にしてみてください。

カリウム

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魚の中でトップクラスのカリウムの含有量です。100g中490mgも含まれており、バナナの100g/360mgを大きく上回ります。カリウムは、ミネラルに分類され、筋肉の収縮を正常に行う働きや、ナトリウムの排泄を促すため、高血圧やむくみの予防などにも効果があります。

カリウムは水溶性なので煮たりすると水に溶けてしまいます。そのため、カリウムの摂取には刺身が一番効率が良い食べ方でしょう。

DHA

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カンパチには、マグロなどと同じようにDHAも多く含まれています。生活習慣病の予防や改善、記憶力、集中力アップも期待できるので、子供からお年寄りまで積極的に摂取したい栄養素です。他にも、高血圧、動脈硬化、イライラの改善などにも効果があります。

こちらも、刺身で食べるのがよく、脂がのった旬の時期に獲れたものがさらに良いです。煮たりする場合は、煮汁も摂取すると効率よく摂取できます。

カンパチのおすすめの調理法

刺身や焼き魚などのスタンダードな調理法以外でお勧めの調理法をご紹介します。美味しく食べて、効率よく体に良い栄養素を摂取しましょう。

カンパチのカルパッチョ

まず、玉ねぎを薄切りにし、ボウルに入れ水に5分さらします。カンパチの刺身と玉ねぎと、お好みでスプラウトやルッコラをお皿に盛り付け、オリーブオイル大1、レモン汁小2、塩小さじ(ハーブソルトがお勧め)1/4を混ぜたものを上にかけて完成です。レモン汁の爽やかさがカンパチとよく合い、パーティーなどで出しても良いでしょう。

カンパチの漬け丼

醤油大1、みりん小2、白だし小1を混ぜてラップをしレンジで20秒加熱します。粗熱が取れたら、カンパチの刺身を入れて混ぜ、30〜1時間ほど漬けます。丼ぶりにご飯とカンパチ、千切りにした大葉をのせて完成です。脂ののったカンパチを使用することによってタレがよく絡み、とろっとろの漬け丼が食べられます。

カンパチのアラ煮

カンパチのアラに塩を振り替えて、20分置いたら熱湯をかけます。鍋に水150cc、砂糖、酒、みりんをそれぞれ大3、醤油を50cc入れて、煮立たせます。カンパチを入れて汁が少し残るくらいまで煮詰めたら完成です。骨の間についている身が特に美味しく食べられます。汁もご飯にかけてしっかり栄養もとりましょう。

天然と養殖カンパチは食べても違いはない?

天然と養殖のカンパチはそれぞれ味が違うのか、気になる方も多いかと思います。養殖、というと美味しくないイメージがありますが最近は技術が発達しているのでそうでもないのです。詳しくご説明します。

味はどちらもほぼ変わらない!

カンパチは、天然、養殖どちらもブリよりも少し高価な魚で、味や特性もブリと異なる面を持っています。養殖ブリの旬は天然ブリの味が落ちる夏と言われており、数世代前の養殖魚のような柔らかすぎる食感もなく、天然と同じコリコリ感を味わうことができます。

違いといえば、天然のカンパチは脂が少なめでさっぱりとしているのに対し、養殖は脂がのっていてジューシーです。高品質なブランド養殖カンパチも登場しているので、機会があれば天然物と養殖を食べ比べてみても良いかもしれません。

カンパチの刺身の黒い点は何?

刺身を買ってきてよく見てみると黒い点がポツポツとついていた、という場合がもしかしたらあるかもしれません。この黒い点の正体はいったいなんなのでしょうか。食べても問題ないのか、説明します。

正体はブリ糸状虫!

黒いものの正体は、ブリ糸状虫が死んで黒くなり萎縮したものである可能性が高いです。虫ときくと気持ちが悪い気もしますが、人体にとくに害はありませんので気になるようであれば取り除いてたべましょう。別に、アニキサスという2~3cmほどの白い細長い虫がいたら腹痛を起こす可能性があるのでそちらは十分に注意しましょう。

カンパチの旬を知っておいしく食べよう!

旬を知ることによって、どの時期により美味しく食べられるかがわかったかと思います。養殖のものでも最近の技術では天然物と変わりなく、むしろより美味しい物もあるので、様々な調理法で積極的に食べましょう。

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