ヘチ釣りとは
釣り自体を趣味で始めたばかりの人などはヘチ釣りという言葉を初めて聞くでしょうし、どういう意味なのかもわからないという人もいるのではないのでしょうか。そこでヘチ釣りはどのようなもので、どのような魚を釣るのかなどヘチ釣りに関して詳しい事を紹介していきます。
ヘチ釣りは防波堤の淵から魚を釣る方法
ヘチ釣りというのは防波堤の淵で大型魚をシンプルに釣る方法です。初めてヘチ釣りを聞く人は、ほとんどが難しい釣りだという印象を持つ人がいるらしいです。しかし、このヘチ釣りはすごく簡単な釣りなので、入門者はもちろんの事、初心者向けの釣りと言っても良いでしょう。
ヘチとは淵のこと
ヘチは防波堤の淵、もっとわかりやすくいうと波が直接当たる岸壁の事を言います。防波堤によく釣りに行ったりした事がある人ならすぐにわかるでしょうが、何か魚はいないかなと水面を覗く事があるという人もいるのではないのでしょうか。その崖寄りの場所をヘチと言います。
なぜヘチで魚が釣れるのか
防波堤などに行ったことがある人は防波堤の壁面の所に苔が生えたようないくつもの黒い貝類がくっついているのを見たことがある人もいるのではないのでしょうか。その貝類を食べる為に壁面に寄って来る魚が沢山いるのでそれを利用して大型魚を釣って楽しめます。
ヘチ釣りで狙える魚
この釣りで1番気になるのはどんな魚が釣れるのかという事です。防波堤より沖に行かなきゃそんな大物釣れるないと思われている人も多くいますが、そんなことはありません。船の上で釣るような大きな魚や、スーパーなどでは値段が高い高級な魚も釣れるのです。
クロダイ
クロダイは誰もが見たり聞いたりした事がある魚で、ヘチ釣りで主に釣ることができる魚で、大きさは最高70cm程ですが、漁業で捕れる大きさはそれ以下で30cm程の魚しか捕れません。見た目は普段お店で見かける鯛に似ており、模様はしましまで綺麗な色をしています。
キビレ
キビレはクロダイの仲間で、釣る時は引きが強めです。クロダイに比べて全体的に一回りくらい小さい魚です。普通にスーパーでも売っており、白身も透明感があり、あまりクセがなく刺身などにすると美味しく、食べやすい魚です。また、クロダイを釣る時よりも少し難しく、引きが強めなので釣る時は力が必要です。
シーバス
シーバスは最高で1mくらい超える大型魚もおり、別名スズキとも言います。関東では初めは「セイゴ」と呼ばれ、少し成長すると「フッコ」と呼ばれます。その後70cm程成長すると「スズキ」と呼ぶことが多く、このことから出世魚とも言われています。
ヘチ釣りの魅力
さてここでヘチ釣りの魅力をご紹介していきます。釣りをしたことがない人でも、ヘチ釣りの魅力を知っておいた方が釣る時にすごく役立つし、この場所でならあの大型魚を釣れると感覚的にもわかるようになるので詳しくなっていきましょう。
ヘチ釣りの魅力①初心者におすすめ
ヘチ釣りの仕掛けは初心者にも簡単にでき、手間もかかりません。釣りを1度もした事がない人でも大型魚を気軽に狙えて簡単に釣れるので、小型魚よりも大型魚を釣って豪勢に刺身にしたいという人はヘチ釣りをやってみる事をおすすめします。
ヘチ釣りの魅力②ヘチ釣りは日中できる
他の魚はほとんど暗い夜によく姿を現して、昼間は身を潜んで隠れたりしています。ですがクロダイやキビレは明るい日中でも構わずに姿を現す魚なのです。シーバスはクロダイなどに比べたら姿はすぐに現わしにくいですが、それでも船の影などに隠れたりするので、その近くで釣れば食いついてきます。
ヘチ釣りの魅力③ヘチ釣りは餌が現地調達できる
ヘチ釣りはわざわざ釣り道具を販売しているお店で餌を買わなくても現地で調達することができます。例えば、岩陰などに潜んでいるカニ、貝類(クロダイは主にイガイ)などを餌にして釣ることができます。ヘチ釣りお店で買うよりも、普段魚たちが食べているものの方が食いつきが良いのです。