12アンタレスの特徴①基本とインプレ
シマノで人気のベイトリールと言えばやはり、アンタレスとカルカッタでしょう。この2つはデザインに大きく特徴があるため、好みを2文してしまいますが、ルアーをガンガン遠くまで飛ばして釣りたい派はやはり、アンタレスでしょう。まずは、この基本性能から見ていきましょう。
ベイトリール
リールの分類ですと”ベイトリール”になりますが、構造的にスピニングリールと違って、ギアーを大きく作る事が出来るため、アングラーがハンドルを回す力を最大限に伝えることが出来ます。このことが、ブラックバスなどの引きの強い魚とも力負けすることなくファイトが出来るのです。
4代目モデル
1998年にデビューをした当時名前には”スコーピオン”がついていました。後にスコーピオンは別のベイトリールの名前となります。2006年の3台目には”DC”(デジタルコントロール)という、コンピューターでリールの回転を制御できるものが発売され、2012年の5年後に4台目のモデルが発売される事になりました。
元々このリールの売りは”飛距離”なのですが、3代目のDCでデジタル制御が出来るようになって更に飛距離が出るようになりました。テレビでおなじみの村田基さんがなんと111mの飛距離を出したことで有名です。
インプレ
それでは、実際に使ったアングラーからの生の声、”インプレッション”を見ていくことにしましょう。インプレを見ていただいて”アンタレス欲しいな”と思っていただければ幸いです。
外観インプレ
特に多いインプレで外観のインプレがあります。ズバリ”格好いい”特に発売当初から、男性アングラーの心をつかんで話さないようです。まるで、”ロボコップ”の鉄の仮面の様な近未来的な印象がしますよね。これを握って狩りををする自分が”かっこよく”思えてしまうのです。
力強さ
他に目立つインプレで面白いのは”パワフル””ブラックバスくらいだったら力負けしない”などという、巻く力の強さの印象があります。この辺もアングラーの狩猟精神の心をくすぐることになりそうです。これは”マイクロモジュール”ギアが飛距離と共に、巻く時の滑らかさやパワーに関係しているのです。
飛ぶ
やはり飛距離が出るというインプレが多いのですが、納得のコメントに”アンタレスを貸してもらってキャストすると、自分が想像した飛距離より10m位遠くに飛ぶ”があります。このインプレはアンタレスは飛ぶと言う動かぬ証拠だと思いませんか?
高い
これは面白いインプレですが、結構同じようなものが多数見つかりました。どういう意味かというと、”値段が高いという事以外に悪いインプレがない”と言うことです。それ程実際に使用したアングラーには満足度が高いと言うことです。勿論安い方がよいですが、コストカットなどせず、納得の外観、性能であっていてほしいですね。
12アンタレスの特徴②性能
それでは、性能面のギミックについて解説していきましょう。ブーレーキ、ギア、スプールなどやはり”飛ばす””止める””巻く”を意識したテクノロジーが集結されています。だから上記のようねインプレがうまれるのでしょう。
遠心力ブレーキシステムSVS仕様
ブレーキシステムでシマノオリジナルなのが、この遠心力ブレーキです。このブレーキの特徴は、ブレーキが必要な時だけ必要はブレーキがかかることです。ですから必要の無いときはブレーキ”ゼロ”の時が存在するのです。これが、飛距離の良さの原点とも言えるのです。
マイクロモジュールギア
先程インプレの時に少しこの言葉に触れました。もう少し具体的に言うと、ギアを”マイクロ(小さく)”して一定面積のギア数を増やすことに成功しています(従来比2倍)このことが、滑らかな巻き心地、ガタツキ、異音などの大幅減少に成功しています。
外部ブレーキダイアル付き
ブレーキの調節には今までサイドのフラップを開ける必要がありましたが、この外部ブレーキと搭載したことで、パーミングしたままでブレーキ調節が出来るようになりました。これが、操作感の向上に大きく貢献しています。
マグネシウムスプール
スプールの口径はは37㎜と大口径です。別名GーFREEと呼ばれています、これは回転しまいとする物理的な力”慣性モーメント”をゼロに近づけようと試みるテクノロジーです。平たく言うとスプールが静止状態からのレスポンスを大幅に改善することにより初速をアップさせるテクノロジーです。
初速さえアップすれば後は大口径の真骨頂です。今度はいつまでも回り続けようとします。大口径の初速の悪さを克服した12アンタレスは飛距離抜群のリールとなったのです。調子よくルアーが飛んだときは、ラインがなくなってしなうのではないかと心配するほどです。
村田基氏の監修
このリールは村田基氏が監修しているのは、よく知られています。完成した時”世界一飛ぶリールを作ってしまった”と言ったそうです。発売から年数が経ち、2019年には新型も発表されていますが、12アンタレスはシマノの最高傑作とお言わしめるほどのリールです。
12アンタレス以降のアンタレス
12アンタレスはアンタレスの誕生から数えて、4代目にあたる事は、先程お話しをしました。それでは、アンタレスはその後どの様な足取りをたどったのでしょうか?5代目から順番に見ていくことにしましょう。
5代目アンタレス
5代目のアンタレスは3代目で登場したデジタルコントロールを受け継いでいます。2012年から4年の歳月を経て、DCの集大成的な位置づけです。なんと1000分の1単位でマイコン制御された、飛距離出しながら尚且つバックラッシュも起こさないという事を両立させたリールを完成させました。
この5代目は自動車で言えば、自動運転のAIが搭載された時とよく似ています。電子制御なので、それ程テクニックの無いアングラーでもアナログ時代では考えられない飛距離を出し、尚且つ失敗(バックラッシュ)も防ぐ事が出来てしまうのです。
6代目アンタレス
6代目は2018年ですから2年後に発売されているのですが、こちらはマイナーチェンジに近いものでした。アンタレスの唯一弱点であった、”海水”に正式に対応することになります。ネーミングはDCの後にMD”モンスタードライブ”を付けたものになりました。
海水対応になったことで、更に太いラインを大容量で巻くため38㎜の大口径が追加されています。これで20ポンドのナイロンラインを安心して100m巻くことが出来るようになり、海に住む更なる怪物と格闘することが出来るようになりました。
最速ニュース アンタレス新作
2019年3月アンタレスの新作が発表されました。4代目でアナログ、6代目のDCでデジタルリールの集大成を発表したかに思われたアンタレスですが、2019年に新たなテクノロジーを搭載し、更なる進化を遂げて発表されました。それでは最新アンタレスを見ていくことにしましょう。
19アンタレスの最新機能
目玉になる機能最新テクノロジーは”マグナムライトスプール”です。口径はかなり肉が薄く34㎜になって幅も狭くなっています。ですから、従来品よりもコンパクトな作りになっており、自重も220gと更に軽くなっています。ラインキャパの方は12ポンドで100m(12アンタレスは120m)と少なくなっています。
フィネスに対応
今回のモデルチェンジで、昨今流行のフィネスフィッシングに対応しています。”軽い、小さいルアーを”手返し良く遠くに飛ばすのが大きなコンセプトになっています。アンタレスも時代の流れに即して変化しているのです。また、小型化、軽量化された事で、女性アングラーからも人気が出ている様です。
12アンタレスの人気は根強いです
以上の様に12アンタレス以降のモデルチェンジは電子制御の高性能化であったり、海水対応であったり、フィネスに対応したり、時代の流れに即したモデルチェンジでリールの概念を大きく変化させるものではなかったのでした。
ですから、12アンタレスはリールとしての基本性能がしっかりしており、3世代前となった今でも多くのバスアングラーから未だに高い人気と高い評価を保っています。新品の実勢価格も19アンタレスとさほど変わっていないのがその証拠です。
12アンタレスはカスタムでかっこよく!
性能をご紹介したので、今度は実際に手に取った時にしてみたいことについて解説していきましょう。”自分仕様にカスタム”したいと思いませんか?世界に自分だけのオンリーワンアンタレスにしてみたいと思いませんか?いわゆるパーツを換えたりして自分仕様にする”カスタム”です。
カスタムできる箇所
カスタム出来るとはいえ、ドコでも出来るわけではありません。基本的なギア部分は性能バランスを崩す可能性があるため、出来ません。出来る箇所はハンドル、ハンドルノブ、スプール、ブレーキシューなどがあげられます。
カスタムする理由
カスタムする理由には大きく分けると2つあります。まずは外見を自分オリジナルに換えたいということです。もう一つの理由は性能(ブレーキ、スプールなど)を自分仕様にカスタマイズしたいということです。後者は、ある程度の知識は必要ですが、純正でこのようなカスタムパーツがありますので安心です。
12アンタレスのカスタムパーツランキングTOP5|ハンドル編
カスタムで最も手軽に出来る場所が”ハンドル”です。外観が大きく変わるので、カスタムし甲斐があります。また、外観がかわるだけなので、失敗が少ない、失敗したとしても簡単に元に戻す事が出来ます。まずはこの部分から始めてはいかがですか。5位からカウントダウンします。
5位 オフィスZPI リール PGカーボンハンドル タイプS
相反する要素である”軽さ”と”巻き上げる力”。これをなんと双方とも実現しました。”軽さ”の方は原材料から見直し、”カーボンプレート”を使用しました。そして”巻き上げ”にはハンドルプレートをスリム化し長くしました。このことで、トルクUPや指が掛かりやすくなり、特にカバーなどの手返しと巻く時のトルクが向上しております。
- カラーの展開:レッド、ブルー、パープル、ゴールド、グレー
- ハンドル長:92㎜
- 工具、メーカー別取付マニュアル付
4位 スタジオコンポジット RC-SC EXプラス 96mm
ハンドルのプレートが約5㎜あります。ここまで分厚いプレートは必要ないかもしれませんが、存在感はすごいです。ハンドルノブも大きく、若干リール本体とアンバランスな感じはしますが、巻き上げトルクはパワフルになります。カラーはレッド、ゴールド、ガンメタ、シルバーの4色展開です。
3位 Vbestlife ベイトリールハンドル カーボン柄
ハンドルノブが、4色展開(ブルー、イエロー、ピンク、赤xクロ)があり、好みのカラーをチョイス出来ます。高品質素材で出来ており、ハンドルプレートの質も良いです。換装すると、ワンランク上の高級感を味わえます。
2位 ゴメクサス (Gomexus) パワー ハンドル シングルハンドル
こちらのカスタムハンドルは大きく外観を変えます。ダブルハンドルからシングルハンドルに変わります。そしてこの大きなノブは目立ちます!!シングルに換える事で、瞬間的な巻きパワーの伝わり方が大きくなります。兎に角見た目が変わりますのでカスタムし甲斐があります。