八尺様は実在するのか?目撃情報を元に八尺様が封印された場所を検証!

都市伝説とも言える八尺様ですが、最初に八尺様のエピソードが投稿されて依頼、全国で八尺様と思しき存在の目撃情報が多く寄せられました。どの目撃情報も八尺様の特徴に当てはまるケースが多く、場所を問わずに現れるのは何故か?など考察の余地が残ります。

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八尺様の舞台を検証

出典:PhotoAC

八尺様はその認知度から様々な考察サイトや専門スレッドが今なお乱立しています。そんな数多くある掲示板のあらゆる所で八尺様の舞台となった土地は東北地方ではないかと言われています。実際に八尺様らしきものに遭遇した人々の声で圧倒的に多い土地である事も理由の一つです。そこで、東北地方の中から更に狭い範囲にフォーカスを絞って検証してみましょう。

八尺様の舞台は青森?

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まず注目されるのが八尺様の名前に冠されている「八尺」ですが、単純に八尺ほどの背の高さから由来していると考えるケースがあります。八尺は約2.4メートルとされているので頷ける説です。更に、もう一つの仮説として挙げられるのは、八尺は地名から由来しているのではないかというケースです。調べたところ、日本に八尺がつく地名は一ヶ所のみで、青森県にある八尺堂という場所に行きつきました。

青森県八尺堂の場所

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噂通り、やはり八尺様発祥の地は東北地方という線が濃厚です。青森市に隣接する七戸町に八尺堂という地域が存在します。八尺堂の名前の由来は定かではありませんが、酪農や競走馬生産が盛んな小さい町です。八尺様のエピソードから想像できるのどかな田舎町といった事以外関連性は見えてきませんが、全国的に珍しい八尺の姓を持つ人が居るなど、何かしらの縁を思わせます。

八尺様の舞台を検証パート2

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次に検証の対象に挙がるのは、東北から遠く離れた四国の八尺神社です。八尺様目撃情報の中に四国のエピソードは見受けられませんが、四国は妖怪譚やオカルトチックな信仰が数多くある魅惑の土地です。ここでは八尺神社に纏わる伝説と共に八尺様との共通点があるのか検証します。

八尺様の舞台は愛媛県?

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愛媛県八幡浜市内にある八尺神社は奈良時代に創建されたとされる神社です。ここでも八尺というワードに焦点を当てて検証してみると、この神社の名前が八尺神社と名付けられたのは明治時代にまで遡ります。古くは平家の氏神としても信仰を集めた八尺神社は三種の神器の「八尺の勾玉」から由来したものです。

八尺神社にまつわる白姫伝説

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この八尺神社には古い伝説が残っており、そのエピソードに関係するのが戦国時代に存在した白姫という方です。当時八幡浜市の北側を納めていた大洲城の城主、宇都宮家と八幡浜市の南側を納める摂津家の対立が激しい状況にありました。その宇都宮家に嫁いできたのが白姫です。後の戦で夫の宇都宮房綱を亡くした白姫は八坂神社に出戻り、自ら命を絶ちました。

白姫は八尺様なのか?

白姫の死後何百年も経ったのち、白姫のお墓とされる場所から壺と錆びた小刀が見つかり、八坂神社の宮司の夢枕へ白姫が三晩続けざまに現れ「家に帰りたい」と切望しました。その後、丁寧に埋葬されて以降何も障りが無いとされている事から八尺様との関係性は皆無だと言えます。

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