前途したように、ついに封印が解かれてしまったのではと危惧されている八尺様ですが、結界となっていたお地蔵様の破壊によって自由の身になった八尺様が全国で目撃されているとの情報が相次いでいます。
八尺様の封印は解かれた
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そもそも、八尺様を封じていたお地蔵様とは、日本に古くからある道祖神信仰であると考えられます。古来から村や集落などの境に祀られ、外界からの障りや、疫病など良くないものを村の中へ入れない、出さない為に祀られていたものです。そんな結界が失われたとなれば目撃情報の増加も頷けます。
北海道での目撃情報
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八尺様発祥の地ではないかと目される東北地方は、多くの八尺様関連の情報が寄せられています。ある目撃者は住宅街にある駐車場で八尺様と思しき者に遭遇したそうで、高さ2メートルほどの塀の向こう側に、塀から頭を出した状態の女性が歩いていたとの事です。さらに「ほほほほ」「ぼぼぼぼ」と呟きながら笑みを浮かべていたとの事なので八尺様である可能性が高いと言えます。
茨城県での目撃情報
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関東地方での目撃情報も多々見られる八尺様ですが、2013年頃には茨城県でも噂になっています。地元住民から寄せられた情報によると、異様に背が高い女性で、肌は透き通るように白く、聞き取り不明な言葉を一人で呟いているとの事です。実際に目撃している人々が、学生、主婦、子供と幅広い事から八尺様であるかの真意は不明です。
八尺様は実在するのか考察してみる
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このように目標情報が増え続けている八尺様ですが、本当に実在するのか、その真意は定かではありません。しかし、先程例に挙げた茨城県の目撃情報では、不特定多数の人々が様々な場所で目撃しており、警察や学校などが近隣住民に注意を呼びかけるなどの現実的な騒動にまで及んでいます。集団ヒステリーという線も捨てきれませんが、現状解決していない所を見ると人知の及ばない世界があるのではないかと考えざるを得ません。
八尺様に遭遇した時の対処法
出来れば遭遇したくない八尺様ですが、ここまでご紹介してきたように日本の各地でその姿が目撃されています。男性のみならず、女性からの目標情報も多く寄せられている事から、その危険度は以前よりも増しているようです。そんな驚異から身を守る方法を知っておきましょう。
部屋の四隅に盛り塩
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古くから魔除けの儀式として用いられている手法ですが、正しい盛り塩の設置方法は時計回りに部屋の四つ角に置く事とされています。盛り塩は霊の通り道を絶つ効果があり外界からの侵入を防ぎますが、既に室内に良くないものが溜まっている場合は閉じ込める事になるので要注意です。
絶対に目を合わさない
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八尺様と目を合わせてしまうと魅入られてしまうといいます。また、ターゲットが若い男性のみという事から予測されるように、その男性の好みの姿形で現れるそうなので、興味本位でも直視、更に言えば視線を合わせてしまう事は避けましょう。
声をかけられても答えない
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八尺様の恐るべき特徴として、ターゲットの親しい人物の声真似をするという点が挙げられます。精神的に弱っている状況で、よく知った人から優しい言葉を掛けられると、つい返事をしてしまうのも無理はありません。特に小さい子供であれば騙されてしまう確率が高くなる恐れがあるので、十分な警戒が必要です。
考察！なぜ八尺様は若い男を狙うのか
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依然として正体の知れない八尺様ですが、伝聞によると八尺様が狙うターゲットは男性で、かつ若い年頃の人間のみということです。また、多くの目標情報によると八尺様の見た目は美人であるという点も一致しており、その美貌で男性たちを憑り殺しているのかもしれません。ここでは八尺様の情報をもとに著者なりの解釈をお話します。
八尺様が狙うのは未成年の男性
未成年者ばかり狙う異形のものとして著者が真っ先に思い浮かぶ妖怪がいます。それは、古代中国に伝わる妖怪「姑獲鳥(うぶめ)」です。日本にも姑獲鳥に似た話が伝来しており、日本での妖怪名は「産女(うぶめ)」ですが、両者には幼い子供を攫うという共通点があります。
