日本海溝を再現した水槽も展示されておりタカアシガニを中心とした生き物を見ることができます。おすすめは何といっても大水槽の前で寝袋を広げて夜の生き物たちを観察しながら眠れるお泊りツアーです。お子さんがいる家庭はぜひ訪れてみてください。
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実はみんな食べている!おいしい深海魚ベスト3
続いてはグルメの話題です。深海魚の見た目を知ってしまうとなんだか食べる気もなくなってしまいますが、実は私たちは日頃から深海魚を食べているんです。おいしい深海魚ベスト3をご紹介しましょう。
食用アンコウのほとんどを占める「キアンコウ」
冬のお鍋といえばアンコウ鍋でしょう。スーパーに並ぶアンコウのほとんどはこのキアンコウという種類の深海魚です。淡白でうまみのある白身とゼラチン質が豊富な皮や骨の部分は深海魚独特の特徴でしょう。
高級魚として有名な「ノドグロ」
テニスの錦織選手が日本に帰ったらノドグロを食べたい、と答えていた姿も記憶に新しいのではないでしょうか?最近ではすっかり有名になったノドグロですがこちらも正式名称をアカムツという深海魚の仲間なんです。
“キンキ”と呼ばれることも多い「キチジ」
北海道のほうでは特に高級魚として有名な「キンキ」は脂ののったその白身と上品なゼラチン質が一度食べたら忘れられないおいしさです。キンキ鍋なども有名です。こちらも実は深海魚。世紀式名称はキチジです。
図鑑で学ぶ!深海生物のナゾ
近年ではオオグソクムシなどをきっかけに、恐竜と並んで子供たちに人気なのが深海生物です。水族館で見たその姿から興味が膨らむ大人もたくさんいます。ここからはそんな生き物を学べるおすすめの図鑑をご紹介していきます。
どれがオススメ? 深海生物の図鑑
図鑑と聞くとどれも同じような風に思いがちですが。実は出版社や図鑑の使用目的、対象年齢によって内容は実に様々なんです。それぞれの特徴がよく出ている図鑑を4つご紹介します。お気に入りの一冊を見つけてください!
子どもにオススメ①「学研の図鑑LIVE 深海生物」
まずは子どもにおすすめのものから。学習教材で有名な学研からの図鑑です。200種類もの深海生物が詳細に記されており、BBC放送撮影の深海生物の映像もDVDで楽しむことができます。この図鑑をきっかけに様々な切り口で世界が広がるように工夫された作りになっています。
子どもにオススメ②「小学館の図鑑NEO 魚」
続いても子どもにおすすめの図鑑です。こちらは小学館からのもので深海魚だけでなく魚類1400種類を網羅した充実の内容です。深海魚として有名なリュウグウノツカイの実際に泳ぐ映像などもDVDにはおさめられており、ドラえもんがガイドしてくれる楽しい内容となっています。
大人にオススメ①「深海生物ファイルーあなたの知らない暗黒世界の住人たち」
大人におすすめの図鑑もご紹介します。こちらの特徴は珍しい貴重な写真と緻密に描かれたスケッチとなります。収録生物数は200種で調査船だからこそとられることのできた貴重な瞬間も数多く掲載されています。
大人にオススメ②「深海生物大辞典」
最後のおすすめ図鑑はこちらの深海生物大辞典です。図鑑でありながら辞典としても使うことができ、名前や生息域から生物を探すこともできます。詳細な説明と美しい写真が人気のポイントで深海生物をより深く知りたい方におすすめです。
2019年1月に「深海生物検定」が初開催!
水族館で実際に深海生物を見て、図鑑で勉強しているうちに自分の実力を試してみたい!となった方におすすめなのがこちらの深海生物検定です。2019年1月に記念すべき第1回を終えたばかりのこちらの検定についても少しご紹介します。
どんな検定?
2019年1月に初開催され、次回の検定日は未発表です(2019年3月現在)。沼津深海水族館協力のもと、東京・大阪・名古屋で大規模に行われました。検定に合格するとイラスト入りの合格認定書を受け取ることができます。
2級と3級の練習問題に挑戦!
少し興味が出てきた方にちょっとだけこの検定の練習問題をご紹介しましょう!他にも問題は数多く公式HPにもありますので答えと合わせてぜひご覧ください。思わず次々に解きたくなるおもしろさです。
メンダコは、海中から陸上へ引き上げられるとどうなるといわれているか。
1、体が硬くなる。
2、つぶれてしまう。
3、墨をはく。
4、身体の色がまっしろになる。(引用:深海生物検定 3級(初級)練習問題から)
「深海の掃除屋」といわれ、深海底に沈降してきた大型魚類などの死骸や弱った生き物等を餌としている等脚目スナホリムシ科に属する海生甲殻類はどれか。
1、クマムシ
2、オキナエビ
3、スソウミエビ
4、ダイオウグソクムシ (引用:深海生物検定 2級(中級)練習問題から)
2018年に発見! 新種の深海生物3種
地球のほとんどの割合を占める海にはまだまだ人が到達できない場所があり、そんな場所にはきっともっと数多くの未発見深海生物がいるに違いありません。ここでは2018年に発見された新種の3種をご紹介します。
水深7500mの深海で発見!
水深7500mって、想像できますか?光はもちろん全く届かない闇の世界にも生き物たちはしっかり生きているんです。陸上にいると7.5㎞は車などでは近く感じるかもしれませんが、海の底に向かって7.5㎞と想像するととんでもない深さです。その場所は南米西岸置きのアタカマ海溝で深海調査を行った際に新種3種が発見されました。
どんな生き物?
3種とも半透明のうすいピンク色をした体を持ち、いずれも体長は20~25㎝前後。水温が2℃を上回ることはなく「人の小指に800kgを乗せるのに相当する」水圧の環境に見事に適応していたのです。アタカマスネイルフィッシュと名付けられ、それぞれピンク、ブルー、パープルと区別されました。
新種が発見されるのは珍しい?
このように新種が発見されるのは珍しいのでしょうか?実は珍しくないんです。深海に行く技術や人の手が限定されるためになかなかいけない世界ですが、深海世界には数多くの未発見の新種がゴロゴロいると考えられています。2018年には駿河湾で行った東海大学の研究グループが「オナガインキウオ」を発見したとニュースになりました。
深海生物テヅルモヅルについて詳しく知りたい方はこちら
ナゾが多い分、深海生物は面白い!
深海生物の存在に思いを馳せるとその不思議な姿、生態からまだまだ地球には私たちの知らない魅力が眠っているのだと思いませんか?まさに生き物不思議、地球の雄大な歴史を感じさせくれます。謎に包まれた深海生物たちの魅力にあなたもどっぷり浸かってみませんか?