深海魚って透明、ブサイク、光る!?不思議な写真や深海魚検定まで徹底リサーチ!

謎が多く“グロテスク”なイメージが強い深海生物ですが、近年はブームも到来し、深海生物コーナーを充実させる水族館も増えています。今回は、深海生物の生態から、おすすめの水族館、食べておいしい深海魚まで幅広くご紹介します。

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自然科学を愛する主婦です。自然に囲まれた田舎に暮らしており、家族でウッドデッキを自作してBBQや燻製に挑戦しています。庭では家庭菜園をはじめ庭木の剪定など大忙しです。庭に野鳥を呼ぼう計画もスタートさせました!夫と1歳の娘、2羽の文鳥(白文鳥、ごま塩文鳥)と毎日楽しく暮らしています。

深海生物ってどんな生き物?

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深海生物と聞いてどんな生き物を思い浮かべますか?最近はテレビでも取り上げられることも増えて不思議な姿をしていることも知られるようになりました。この記事ではそんな不思議な生き物たちについて詳しくご紹介します。

水深200mより深い海域に生息

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定義としては水深200mより深い場所にいる生き物を深海生物として分類しています。普段、陸上で暮らしている私たちによっては陸上が世界のほとんどと思いがちですが、地球の大部分(なんと7割)は海なんです。さらにはその大部分を占める海の内、200m以上の深さを持つ海域の割合は9割を超えます。

深海魚は約2,000種類以上

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地球上の大部分を占める海。そしてその海のほとんどが200m以上の深海魚たちの暮らせる海域です。そんな理由から深海魚は約3万種いると言われている魚類の内の約1割を占める2000種以上が深海魚です。

ですが、水深200m以上がすべて深海魚のフィールドと考えると2000種ではまだまだ少ないともいえるでしょう。そう。人がいけない深海の世界にはきっともっと多くの未発見の深海魚たちが暮らしているに違いなのです。まだまだ謎に満ちた神秘の世界に暮らす不思議な生き物たちなのです。

海の深さは最大1万9000㎞!

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海溝と呼ばれる海の谷のようなものが地球上にはいくつか存在します。地球は数々のプレートが組み合わさってできているのでそのプレートが重なり合うところなどが海溝になります。地球上に存在する最大の海溝はマリアナ海溝のビジャージ海淵でその深さは1万9000㎞以上にもなります。

ココが面白い! 深海生物の生態

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現在、発見されているだけでもその数は2000種を超え、まさに前人未到の世界に暮らす彼らの謎に満ちたおもしろい生態をご紹介しましょう。いくつかの種に触れながらその面白さをお伝えします。

多くの種類が“発光”する

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陸上に暮らす我々人間からすると体が光るなんてとんでもなく珍しいことの様に思いませんか?しかし彼らは違います。なんと多くの種類が発光することが知られています。推察されている理由としては1.餌をおびき寄せるため、2.パートナーと効率よく出会うため、3.敵から逃れるためがあります。

7色に輝く「クシクラゲ」

近年、クラゲブームが続いているので水族館などで見かけることも多いと思われる「クシクラゲ」も深海で発見されることがあります。クラゲと名は付きますが生物学的にはクラゲとは別の生物です。体の中に櫛のような組織を持っており、それをなびかせるようにして泳ぎます。

美しい7色の虹色に輝いているように見えますが、クシクラゲそのものが発光しているわけではなく、ライトや自然の光がなびいている櫛状の組織にあたって反射するため光っているように見えます。

全身が“透明”な種類も!

全身がまるでゼリーのように透明になっている種も数多く存在します。透明である理由ですが深海にすむため太陽光(紫外線)によるダメージを受けるリスクが少なく、皮膚を守るための色素を持つ必要がないため、深海では光が届かないので色が見えないため、などの理由が考えられています。

頭から尾まで透明な「サルパ」

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