土鍋は最初の目止めが肝心!その意味や小麦粉や片栗粉の使い方まで詳しく解説

代表的な伝統の焼き物の1つに、伊賀焼というものがあります。三重県は伊賀市の周辺で作られている陶磁器の名称で、熱への耐性が非常に高いために今回ご紹介している土鍋の他、耐熱仕様の食器などにも使われています。伊賀焼の土鍋には一対の取っ手が付いているのが特徴です。

代表的な土鍋②萬古焼

もう1つが萬古焼になります。ペタライトともいわれる葉長石という石を素材に使用して作られており、こちらも当然ではありますが伊賀焼と同じく耐熱性に優れています。伊賀焼同様こちらも三重県は四日市市の伝統工芸品に指定されています。

土鍋の目止めをする前の準備

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土鍋に目止めをする理由や行う際に使用するもの、そして目止めが必要なものと必要ではないものについてをご紹介しました。それではここからは、実際に目止めを行っていく手順を1つ1つご説明していきましょう。まずは取り掛かる前の準備段階に行うべきことからです。

土鍋を水洗いして乾燥させる

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最初は、水道水で水洗いしておいてから乾燥させましょう。この準備段階でしっかりと乾燥させておかないと、たとえ目止めを行ってもひび割れが発生してしまう原因に繋がりますので十分にやっておきましょう。特に、日が直接当たることになる鍋の裏部分は濡らさずにしっかり乾燥させておいてください。

土鍋の目止めのやり方①お粥を炊く方法

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ここからはお粥や片栗粉、小麦粉などを使った目止めの本段階のやり方の手順をご説明していきますが、どれを使うとしてもご紹介した水洗いしてからの乾燥の手順は必須となります。ご紹介しました通りちゃんと乾かさないと逆効果になってしまいますので、しっかり確認してから手順を進めるようにしましょう。

①水を八分目程と茶碗一杯分のご飯を入れる

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まず1つ目はお粥を焚いて行う方法になります。最初は水を鍋の8分目まで程度と、お茶碗1杯分くらいのご飯を入れておきます。生米の状態で入れるとでんぷんが溶けだすまでに非常に時間がかかってしまいますので意味がなくなってしまいますから、必ず焚いてあるご飯を準備して使いましょう。

②火加減は弱火で蓋をせずお粥にしていく

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水とご飯を入れたら、弱火の状態でゆっくりとお粥にしていきます。このとき蓋は閉めないで行いますが、弱火でも吹きこぼれてしまう可能性はあります。そうなってしまうと後処理も大変になってしまいますので、目を離さずにゆっくりと過熱していきましょう。

③炊きあがったら十分冷ましてから取り出す

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少しずつ加熱をしていってお粥が炊き上がったら、火を切って十分に鍋を冷ましてからお粥を取り出します。冷めるまでにかかる時間について1時間であったり2,3時間だったり、または一晩ともいわれていて振れ幅が大きいですが、大事なのは鍋がしっかり冷めているかどうかです。自分でちゃんと確認をしましょう。

NEXT ④再び水洗いしよく乾燥させてから保管する