七輪の構造を知って使い方をよく理解しよう
調理用のアイテムとして古くから日本にある七輪というアイテムですが、様々な最新の調理器具を日常的に扱いなれている方たちにとっては七輪がどんなものなのか分からないかもしれませんので、まずは構造からご紹介しましょう。
七輪の構造はシンプル
構造に関しては、いたってシンプルです。下部の方には風邪を内部に送るための送風口があり、内部には炭を置いておくための火皿が、その上に炭が置かれ、焼き網を被せたその上から食材を置いて焼いていくという形になっています。
七輪の火力調整は株の送風口の調整だけでOK
バーベキューなどでつかうコンロは上や横からうちわ等で風を送って炭を温めるというのはご存じのことかと思われますが、こちらに関しては前述しました下部分にある送風口から風を送るだけで火力の調整をすることができるようになっているのです。
七輪は上部以外囲われているから炭が少なくても大丈夫
構造のご説明でご理解いただけているかと思われますが、網を載せる上部分以外は本体でほぼ完全に覆われています。送風口から送られてくる風がダイレクトに炭に影響してきますので、例え炭の量が少なかったとしても着火剤などを使用すれば簡単に着火し、十分調理をすることはできるのです。
七輪を家(室内)で使う場合の注意点
ここまでは今回取り上げてご紹介する調理器具の構造や特徴などについて簡単にではありますがご紹介しました。屋外で使用するのが前提のものと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、屋内であっても使うこと自体はできるのです。
家(室内)で使う場合は一酸化炭素に要注意
ただし、屋内で使用する時には注意しなければならない点があります。それが、炭を焚いている途中で発生する一酸化炭素です。換気をし続けられる環境でないと一酸化炭素中毒になって倒れてしまう危険性がありますので、常に換気ができる場所で使うようにしましょう。
テーブルの上に七輪を置くなら敷板が必須
そして、もし七輪をテーブルの上など日常的に使用するものの上で使うというのであれば、直におくのではなく必ず敷板を置いておくようにしましょう。使用しているとどんどん本体温度が上昇し、直だと黒ずんでしまうからです。
できるだけ匂いの少ない炭を使おう
また、調理のために使う炭も選び方に気をつける必要があります。これに関してはできるだけ匂いの強くないもの、例えば備長炭などがその代表的なもので、加工がされているものや価格が安いものだと匂いが強く使っていてストレスになる可能性が大きいのです。
七輪を屋外(庭・キャンプ)で使う場合の注意点
屋内で七輪を使用する際の注意点をいくつかご紹介しました。前述しました通り閉め切れば密閉状態になってしまう室内では一酸化炭素関連の危険がありますので注意が必要です。続いては、自宅の庭やキャンプサイトなど屋外で使用する際の注意点についてです。
七輪は必ず安定したところに置く
屋外ということで一酸化炭素による中毒などの危険性は極めて低くなりますが、それでも注意しなければいけない点は幾つもあります。まず、使用する時には必ず安定した土台の上に置いて使いましょう。不安定な場所で使えば想像のとおりひっくり返って大惨事になってしまうかもしれないからです。
火起こしをする道具を準備する
続いて、食材を焼いていくときには当然ながら火を起こさなければいけませんが、その時には簡単に火をつけることができるアイテムを事前に用意しておくことをおすすめします。特にキャンプにおいては持っていけるものが限られますので、確実性の高いものを使用することをおすすめします。
炭をちょっとずつ足していく
そして、火が付いてからは少しずつ足していくようにすることをおすすめします。一気にたくさん使用したくなるかもしれませんが、このアイテムの特徴上それよりもちょっとずつ足して焼いていった方がしっかり食材を焼くことができるのです。
七輪の使い方!①火起こし(家)
屋内、屋外両方で七輪を使う際の注意点をご紹介しました。それぞれで注意しなければならないことが異なっていますので自分の使用する場面に合わせてしっかり覚えておきましょう。ここからは、実際に使用する際の手順をご紹介していきます。まずは火起こしからになります。
火起こし機にすみを入れてガスで着火して運ぼう
まずは家、屋内で使う際の火を付ける手順からご紹介していきましょう。屋内であればキャンプなどと違い火をつけるための方法は幾つもあるわけですから、まず火起こし用のアイテムに入れておいて、そこにガスで火をつけておいてから七輪に運んでいきます。
火起こしにカセットコンロは絶対ダメ!
これに関してですが、カセットコンロを使って起こすのは非常に危険ですのでやってはいけません。これはとても事故が起こりやすく、場合によっては火事などに繋がってしまう恐れがあるからです。必ず専用のアイテムなどを使って行いましょう。
着火剤は匂いが出るから使わない
炭は食材を焼ける温度になるまでに屋外だろうが屋内だろうがある程度の時間がかかってしまいます。早く火をつけられるようなアイテムもありますが、屋外ならまだしも屋内でそれを使うと独特の匂いが出てしまいます。早くつけたいからと急がないようにしましょう。
七輪の使い方!②火起こし(屋外・キャンプ)
屋内での七輪の火をつける際の手順と注意点についてご紹介しました。前述した中毒のそれと同じく室内では室内ならではの気をつけなければいけないことがありますので覚えておきましょう。続いては、屋外やキャンプでの火のつけ方になります。
火起こし器を使うのが一番楽
屋外での火付けも屋内と同じく、専用のアイテムを使って行うのが良いのです。後述する方法でも火をつけること自体はできますが、結局はそれを使った方が一番楽に、かつ早く済みに着火することができるので、一番おすすめなのです。
バーナーで炭に直接火をつける方法もある
続いて、屋外ならばバーナーを使って直接火をつけるというやり方もあります。火皿に炭を用意したら、バーナーにカセットボンベを付けて炭が赤くなるまで炙っていきます。簡単ではありますが前述のとおり火起こし器を使った方が実際は早く付きます。
ライターと着火材でも炭に火は着く
また、ライターと着火用のアイテムを活用しても火をつけることはできます。こちらの場合で火をつけたいときには、まず小さい木の枝などの燃やしてもいいものを用意しておき、そこに着火剤を付けてライターで火をつけます。これを移して火をつけるという手順になります。
七輪の使い方!③火消し
屋内と屋外それぞれの火のつけ方についてご紹介しました。それぞれで使ってもいいアイテムと使ってはいけないアイテムがありますが、一番おすすめする付け方に関しては共通していますので、七輪を使うなら用意することをおすすめします。続いては火を消す手順に移ります。
火消しツボを使えば消し炭見できて便利
火を消す手順については、屋内も屋外も同様です。消すときには火消壺というアイテムを使って消すのですが、これはアイテム名通り火を消すための壺で炭を入れて蓋を閉じれば酸素で炭が焼けるような環境を作ることなく、ただ入れておくだけで炭を鎮火させられるのです。
バケツに水を張ってすみをつけて消すのもOK
壺を使っての消し方でなくとも、アウトドア、キャンプなどで使ったのであれば水を使って消す方法もあります。バケツなど水を入れて置けるものに水を張っておき、その中に炭を入れておきます。しっかり炭が冷めたかどうかをちゃんと確認するようにしておきましょう。
炭に水をかけるのは絶対ダメ!
水の中に炭を入れるのであればオーケーですが、逆に水を掛けるというのはカセットコンロで火をつけるのと同様にやってはいけないことです。なぜならば七輪自体が水に弱い素材を使っていて、水を掛けるようなことをすれば耐久力を低下させてしまうからです。