スモラバトレーラーとは
スモラバとは”スモールラバージグ”の略で通常はシンカーが3.5g以下の物を指します。現在のバスフィッシング業界では、バスの個体の減少化やフィールドのハイプレッシャー化が進み、このジグが切り札的な釣法になっています。今回はそのトレーラーにスポットライトをあててみます。
特徴
トレーラーとして想像しやすいのが、ラバージグのトレーラーと同じ発想をしてもらえると分かりやすいです。後は、重さとサイズを合せる事が重要になってきます。具体的には、”クロー系”や”シュリンプ系”のものです。あと”ストレート系”も良く使用されます。
重さ
シンカーが3.5g以下なので、トレーラーのワームの重さは1~2gまでに抑えた方がバランスがとれます。スモラバのシルエットと合せるようにチョイスすれば、重さに関してはさほど気にしなくても良いです。
サイズ
サイズに関しては良く笑い話で”他の用途で使用して、魚がバイトするなどしてちぎれたもの”という話をよく聞きます。スモラバはシルエットが小さいので、ちぎって小さくした方がジャストフィットすることが多いのです。そのまま使うには3インチ以下の物が適合しやすいです。
スモラバトレーラーのつけ方
次はスモラバへの取付け方です。ジグへの取付け方次第で、ワームが魚にとってただの物体に見えるか、バイトの対象になるか大きく変わってきます。覚えておくと便利なポイントもご紹介いたします。
ラバージグに取り付ける
トレーラーの付け方は、ラバージグと同じ要領です。フックの種類がノーマルフックとオフセットフックがありますので、それによって使い分けします。ノーマルフックはちょん掛けか、通し差しです。オフセットはフックの先が隠れるようにしてください。どちらも”まっすぐに”刺すことが一番のポイントです。
ポイント
まっすぐ刺すのととの同時にトレーラーで気をつけたいことは、キャスト前にずれていないかチェックをすることです。キャストを繰り返すと次第にワームがずれてきてしまいます。ワームがちぎれてくるのです。この対策にはフックが通る場所にあらかじめ瞬間接着座を塗ると強度が増しますにで試してみてください。
ちょん掛けの場合
ちょん掛けはワームの動きが大きくなり、アクションした場合やステイ時にわずかな水流を受けてライブリー感を表現できます。注意点はワームが斜めにならないようにすることと、ワームの長さがラバージグに対して長くなりすぎないように、ちぎるなどして調節してみましょう。
スモラバトレーラーの使い方
取り付けが完了したら、実際に使ってみましょう。どんな使い方があるのか、アクションの仕方(ロッドワーク等)、そのアクションがどの様な場合に使用すると効果的なのかをご紹介いたします。
アクションについて
基本のアクションはラバージグと同じです。着底後、ロッドを小刻みにシェイクさせて、ジグを震わせるようなイメージでアクションさせます。または、少しだけロッドをチョンチョンとあおってエビがピョンピョンと跳ねているようなイメージでアクションさせます。エビなどの甲殻類の動きをイミテートします。
普通のラバージグではあまり使われないアクションのさせ方で、”スイミング”があります。キャストし一定の層を沈めたあと、今度はリールをゆっくり巻きながら一定の層をスイミングさせます。コツは糸ふけを巻き取っていく感じでリールをゆっくり巻くことです。軽いシェイクを加えると効果的です。
シチュエーションを選ばない
このジグで良いところはハイプレッシャー時でもバスが反応してくれることと、広範囲をを探る時はスイミングでサーチをして、ストラクチャー回りのピンスポットを狙う場合はフォールさせてシェイクさせて、縦横両方の釣り方は出来るので、あらゆる状況で使用出来ることです。
おすすめの使い方
実は一番バイトがあるのは、”フォール時”です。ですから、バスがいそうな所に確実にキャストすることが大きなキモです。注意したいのは、フォール時は妙にアクションを加えないこと着底までは糸ふけだけをとって、バイト時のラインの微妙な変化を察知します。ラインでアタリをとるのです。
タフコンディションの場合は、”リアクション”狙いのアクションがお勧めです。魚の潜んでいそうな場所にキャストして、着底後ストラクチャーに引っかけ、少しシェイクします。それでも反応がないときは、ロッドを大きく煽りジグを大きく動かします。すると反応のなかった魚がリアクションでバイトする事があります。
スモラバトレーラーのメリットとデメリット
トレーラーを装着することによって、バスにとってどんなメリットが生じるのでしょうか?また、逆にディメリットはないのでしょうか?
バスが食いやすくなる
まずは、トレーラーを装着する事によって、ジグにアクションや視覚的変化が生まれ、魚の興味を引きます。例えばフォール中であってもトレーラーの有る無しでは水を押す力が違います。ワームの種類によっては、別の水流を生みます。これが魚を引きつけ、バイトの確立が高まります。
バスがエサと認識しやすい
特にクロー系やシュリンプ系のワームを装着している場合には、ジグを大好物の甲殻類等にイミテートする事が出来、それをエサとして認識させることが出来ます。それにより、バイトの確立がより高まる事になるのです。
予算がかかる
一方で、ワームを購入しなければいけないという経済的な負担がかかります。トレーラーはバイト時に、バスの噛む力によって引きちぎれたり、変形してしまったりすることが頻繁に起こりますので、その都度交換しなくてはならないというディメリットも存在します。
ワームに関する記事はこちら
スモラバトレーラー用おすすめワームをご紹介!
それでは、実際にどの様なトレーラーをチョイスすれば良いか、お勧めのワームをご紹介することにしましょう。記事を参考にしていただいて、実際にトレーラーを装着して実釣してみてください。きっとお気に入りのトレーラーが見つかります。
スモラバトレーラー用おすすめワーム①OSP
まずはOSPという並木俊成さんがプロデュースするルアーメーカーの製品からのご紹介です。OSP自体でスモラバを企画販売しておりますので、それらとコーディネートできるワームを販売しております。
おすすめ①ドライブシュリンプ3インチ
バスがエサの対象として大好物なのが甲殻類の”エビ”です。それをイミテートした、ワームです。サイズが3インチから6インチまでありますが、スモラバトレーラー的には3インチが適合します。
独特のテールとヒゲ
このワームの大きな特徴は、独自の薄く、フラットな形状をして”テール”にあります。これが、ステイ時でさえも、生々しく揺らめく動きをします。ラバージグトレーラーのポーク並の動きをして魚を誘います。また、ヒゲはテールと同時に異なる動きをして生命感を引き出しています。
ベストなワーム素材をチョイス
若干低比重な素材を使用していますので、水中ではフワフワと浮遊した感じを演出できます。また、素材の中に甲殻類独特の”匂い”をブレンドしていますので、より一層のバイトを期待できます。
スペック
- カラー:W001ウォーターメロンペッパー / W002シナモン・ブルーフレーク / W003スカッパノン / W004グリーンパンプキンペッパー / W006ブラック・ブルーフレーク / W007ライムチャート / W009モエビ / W010テナガ / W012スモークペッパー&コパーフレーク / W025ナチュラルピンク / W027ダークシナモン・ブルー&ペッパー / W033ライトウォーターメロン・ ブルーフレーク / W034スカッパノン・ブルーフレーク / W035エビミソ / TW107グリパン/チャート / TW108グリパンレッド/ナチュラルオレンジ / TW109アメザリ / TW112ブルーバックシナモン / TW117ゴーストシュリンプ / TW127サイトスペシャル / TW128グリーンウィニー / TW129ネオンシャッド / TW136カワエビ / TW139ネオンワカサギ / TW146エビミソブラック / TW153エビゴリ
- レングス:3インチ
- 入り数:8本
おすすめ②ドライブクロー2センチ
”究極のクローワーム”をコンセプトに作られています。見た目はかなりボリュームがありますので、スモラバトレーラーとしては2インチがベストチョイスです。また、環境に優しいエコトーナメント対応モデル(Fマーク有)です。
全ての状態においてバスを誘い続ける
”ハサミ”と”ヒゲ”がこのワームの特徴です。着底時ではこれらが少し時間差で遅れて倒れ込む構造になっています。この動きで、バスを誘うのです。また、フォール途中は”足”の部分が細かく水を攪拌させる働きをしています。着水からピックアップまで常にバスを誘い続ける構造になっています。
スペック
- カラー:034 スカッパノンブルーF、36 バブルガムピンク、046 グリパンマジック、054 ヨシノボリ、055 ライブリーシュリンプ、109 アメザリ、112ブルーバックシナモン、115 スプレイドグラス、135 オキチョビークロー、136 カワエビ、137 抱卵エビ、138 シルバーシャイナー、146 エビミソブラック、149 レッドクロー、155 グリパンピンク・レッドF、195 ワイルドテナガ
- レングス:3インチ
- 入り数:10本
おすすめ③HPミノー3.1インチ
”ミノー”という名前がついているように、形状はシンプルなストレート系のワームです。タフなコンディションの場合やベイトが小魚の時は、ミノータイプの形状が効きます。また、水平方向のスイミングにも効果的な形状です。