ラムチョップとはどんなお肉?
ラムと聞くと羊ということはわかりますがチョップとはいったい?と思う方も多いと思いますが、ラムチョップは羊のあばら骨が付いた背中の肉のことを言い、背中の肉はロース肉と言われている部位になります。またそのなかでもラムチョップは生まれて1年以内の子羊の肉になります。
ラムチョップは羊の骨付きロース肉
ラムチョップは生まれてから12か月(1年)以内の子羊、まだ永久歯も生えていない子羊のあばら骨が付いたロース肉を骨ごとカットしているものをいいます。その為羊の特有の匂いも比較的少なく、身も柔らかい為とて食べやすく人気の高いお肉になります。また他の肉に比べてとてもヘルシーなので、女性に人気です。
羊肉のラムとマトンの違いは年齢
ラムには年齢によって呼び名が違います。生まれて1年以内の子羊は”ラム”と呼び、1年以上たっている羊の肉は”マトン”と呼びます。マトンの肉は一般的にジンギスカンなどで食べる肉がマトンと呼ばれる肉を使っていることが多いです。マトンは比較的ラムよりも匂いが強いのが特徴です。
肉質柔らかなフレンチの高級食材
ラム肉は子羊の肉なので、とても肉質も柔らかいので、フレンチでは高級食材ともいわれておりよくフレンチ料理でも使われることがあります。ちなみにチョップという意味は「叩ききる」であばら骨に沿って1つずつ切り離したものを”ラムチョップ”、塊の状態では”フレンチラック”と言われています。
ラム以外のミートチョップは?
ラム肉以外でもあばら骨が付いたものをそれぞれの肉の名前にチョップが付くようになっています例えば豚肉ならポークチョップ、牛肉ならビーフチョップといいます。それぞれどんなものなのか詳しくご紹介します。
ポークチョップ
豚肉のあばら骨が付いたものをポークチョップと言います。またその豚肉を油で焼いたものもポークチョップと言われています。に様な言葉で、豚肉をケチャップなどで味付け足した料理がポークチャップになります。
ビーフチョップ
こちらも同じようにあばら骨が付いた牛肉をビーフチョップと言います。ビーフチョップは牛の骨付き肉になり、ラムチョップと同じく柔らかくてとてもおいしいお肉です。グリルやカツレツなど様々な料理に使えます。
ラムチョップは栄養豊富なヘルシーミート!
ラム肉はとても栄養も豊富で、ダイエットにも最適な肉になります。ラム肉は高タンパク質でそのほかにもビタミンやミネラル、脂肪には体に良い不飽和脂肪酸を多く含みます。低カロリーということもあって女性やダイエット時によく食べられる肉とも言えます。
高タンパク質でビタミン・ミネラルも豊富
ラム肉に含まれているタンパク質には、必須アミノ酸が多く、ビタミン・ミネラルも多く含まれています。特に多いのはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEになります。他の肉類にもビタミンは多く含まれていますが、このラム肉には肌に良いものが多く美容効果も期待できます。
体にいい脂肪「不飽和脂肪酸」を多く含む
ラム肉のタンパク質はとても良質なタンパク質、「不飽和脂肪酸」が多く含まれています。アジやイワシなどの魚や、オリーブオイルや大豆油などの植物性の油に多く含まれており、動脈硬化や悪玉コレステロールを減らしてくれる作用があります。
鶏肉より低カロリー
肉のなかでも低カロリーのラム肉は100g当たりのカロリーが約198kcalになります。牛肉は約260kcal、ヘルシーと言われる鶏肉ですら204kcalなのでラム肉はとてもカロリーが低いことが分かります。また同部制タンパク質に含まれるアミノ酸の一種”カルニチン”が多いので体内の脂肪の燃焼を促してくれる働きがあります。
羊のラムチョップは臭くないの?
羊肉というと他の肉類に比べて匂いがキツイということがあります。特に生まれて1年を超えたマトン肉はラムよりも匂いが強いです。その為匂いが苦手という方も少なくありません。少しでも匂いを抑えるためにもいくつか方法があるのでご紹介します。
マトンに比べて匂いは少ない
ラム肉は1年未満の子羊の肉なので羊独特の匂いはあまり気になりません。どちらかというとラム肉よりも大人になった羊肉、マトンの方がに独特の匂いが強いため、ラム肉を始めて食べる人や匂いが気になる方は是非ラム肉から挑戦することをお勧めします。
匂いが苦手な方は①脂身をできるだけ取り除く
どうしても匂いが気になる場合、ラム肉についている脂肪を取り除いてください。羊独特の匂いの成分「フィトール」は特に脂肪分に多く含まれます。その為匂いが気になるという場合は下処理として肉についている脂肪を取り除いたり、調理するときに脂肪分に数カ所切り込みを入れることで余分な脂を落とし臭みを取ります。
匂いが苦手な方は②ハーブや香辛料を活用する
脂肪分には、体にいい脂肪「不飽和脂肪酸」も含まれているので脂肪を落とすのは嫌だという方は、ハーブなどの香辛料を使い、匂いを消しましょう。ハーブやスパイスなどの香辛料の香りで臭みも気にならなくなると思います。またヨーグルトなども脱臭効果があるようなので漬けこんでおくと匂いが取れます。
ラムチョップを美味しくする下ごしらえと調理のコツ
ラム肉は1年未満の子羊の肉なので、羊独特の匂いも少なく、身も柔らかいので特に何もせず調理してもおいしく食べることができますが、よりおいしく食べる方法があります。それは下ごしらえをしておくことです。ひと手間加えることで、格段に美味しくなるので是非下ごしらえをして調理しましょう。
お肉をより柔らかくする
他の肉類でもそうですが、お肉を柔らかくするには酵素が必要になります。酵素は生野菜やフルーツに含まれています。酵素があることでタンパク質を分解、火を入れた際に焼き縮みなどを防いでくれます。玉ねぎやキウイ、パイナップルなどをすりおろし漬けこみます。
美味しく焼くために常温に!
ラム肉を美味しく焼くためにも、焼く30分程度冷蔵庫から出しておき、肉を常温に戻しておきましょう。冷たいまま火を通そうとすると、焼きムラができてしまったり、熱が伝わりにくくなり、焼きすぎる原因にもなります。できるだけ焼く前に肉を常温に戻しましょう。
火の通しすぎは厳禁!
調理の際に気を付けることは、焼き上がりをしっかり見極めることです。火を通しすぎてしまうと、どうしても肉は固くなってしまいます。ラム肉はお肉がローズ色になるくらいがちょうどよい焼き上がりの目安になります。ラム肉は火を通すことで赤からピンクがかり、バラのような色になります。
ラムチョップを美味しく焼く方法!
ラムチョップを焼くときにしておく下ごしらえが分かったところで、次は美味しく焼くコツをご紹介します。ラム肉はあまり火を通しすぎると固くなってしまったり焦げてしまったりします。そうならない為にも美味しく焼く方法をご紹介します。バーベキューでの調理方法の記事はこの見出しの一番下です。
焼くときは熱したフライパンで
お肉の美味しさを逃さないためにもまずはフライパンをしっかりと温めます。しっかりと温めたうえでラムチョップを乗せて焼きましょう。また何度もひっくり返したりせず、両面1度ずつで焼き上げましょう。そうすることで肉汁を肉の中に閉じ込めておくことができます。
余熱で中まで火を通す
強火で焼くことが大切ですが、火を中まで通そうと思ったら焦げてしまったりします。そういう時は焼き色を付けたラムチョップは余熱で中まで火を通すようにします。火を止めた後アルミホイルでラムチョップ全体を覆います。そうすることで中まで火が通ります。また肉汁も流れ出ることがないのでジューシーな味わいになります。
漬けこんだ場合は焦げ付きやすい!
ラムチョップレシピではガーリックソースやマスタードを使用したソースなどを使用することが多かったりします。また塩麹やフレッシュ野菜で漬けこんでおいたりするため、焼くときにソースなどがすぐに焦げてしまいます。フライパンに多めに油を引いたりして焦げ付きにくくしましょう。
ラムチョップおすすめレシピ① ステーキ
ラムチョップといえばステーキで食べるのが一番の王道ではないでしょうか。骨をもってかぶりつくのが醍醐味のラムチョップ。粗びきコショウとハーブソルトで簡単に作れて、シンプルだけど癖になるステーキをまずはご紹介します。
材料とワンポイントアドバイス
- ラムチョップ・・・500g
- バター・・・大さじ2
- 人参(輪切り)・・・3枚(付け合わせ)
- インゲン・・・4本(付け合わせ)
- 粗びきコショウ・・・適量
- ハーブソルト・・・適量
- オリーブオイル・・・大さじ1
- ニンニク(みじん切り)・・・1かけ
- しょう油・・・大さじ1
- みりん・・・大さじ1
- 赤ワイン・・・大さじ1/2
- 塩コショウ・・・少々
ラムチョップは焼き色が付いたら火を止めて蓋をし、余熱で火を通すことがポイントになります。焼きすぎるのを防ぎ、肉汁を閉じ込めることができるので、ずっと火をつけて焼かなくても大丈夫です。余熱で火を通している間にソースを作っておきましょう。
美味しい作り方
付け合わせの野菜をバターで両面ソテーしておきます。中火で熱したフライパンにラムを乗せて粗びきコショウとハーブソルトを振って焼き色が付いたら裏返します。裏返した方にも粗びきコショウとハーブソルトを振り、焼き色が付いたら火を止めて余熱で火を通します。
ラムチョップおすすめレシピ② 香草パン粉焼き
お好きなハーブを使って簡単におしゃれなラムチョップはどうでしょうか?ステーキとは違い、パン粉の食感がアクセントとなる一品です。ちょっとおしゃれなディナーなどに作るととても食卓が華やかになること間違いなしです!
材料とワンポイントアドバイス
- ラムチョップ・・・8本
- オリーブオイル・・・200ml
- パン粉・・・適量
- お好みのハーブ・・・適量
- 塩コショウ・・・適量
フライパンを使わずオーブンで焼くだけなので、調理も簡単!好きなハーブはもちろんカレー粉などをかけてアレンジもできるので、様々な味が楽しめます。フライのように揚げる手間もないので初めて挑戦する方でも簡単に作ることができます。