バショウカジキは最速の魚!速度や釣り方、レシピまで大解剖!

英語では「 sailfish」といい、「sail」は日本語で帆という意味です。海面から出ている背ビレが船の帆のように見えるためそう呼ばれています。ちなみに漢字では「芭蕉梶木」と書き、これも同じく大きな背ビレが芭蕉の葉に見えることが由来です。日本の地方ではアキタロウ(鹿児島)、ハウオ(長崎)などと呼ばれているようです。

バショウカジキの幼魚はまるでミニチュア

魚は成長するにつれて姿形が変わっていくものがほとんどですが、この魚は幼魚の頃から成魚の姿をしており、特徴的な背ビレや長い吻も小さい頃からあります。幼魚を見たことがある人からはキーホルダー、ルアー、フィギュアみたいだとの声も挙がっています。

バショウカジキはなぜ速い?

水中最速の魚と言われていますが、他の魚となにが違い、なぜそんなに速く泳げるのでしょうか。それは体の形や体の構造に、ある特徴があるからだと言われています。ここでは、なぜ速く泳げるのかを解説していきたいと思います。

バショウカジキの体には線がある

体が紡錘形をしており水の抵抗を受けにくく、より速く泳ぐことが可能な体になっています。また吻の付け根に線があり、この線から油が頭部全体を覆い撥水加工されることで、速く泳ぐことができているようです。

バショウカジキの筋肉には「奇網」が

「奇網」という熱交換器官を筋肉に備えていて、周りの海水よりも体温を高く保つことができます。魚は人間などとは違い、変温動物なので水温が低いと体温も低くなり、筋肉の動きが鈍くなります。しかしバショウカジキには奇網があるので体温を高く保ち、体を速く動かし続けられる構造になっています。

バショウカジキは釣りで人気のターゲット

釣りで人気の魚ということは言うまでもなく、強い引きだけでなくハリにかかると水中に潜ったと思えば跳ねたり、テールウォークをしたりと華やかな釣りが楽しめます。ここからはバショウカジキの釣りに関する基本的なことを説明していきたいと思います。同じく釣りで人気のあるマグロの記事もありますので参考にされて下さい。

バショウカジキはトローリングで

釣り方はトローリングという方法でつることができ、なかでも人気となる魚です。トローリングとは釣竿にルアーなどの漁具をつけ、船やクルーザーを走らせながらルアーを泳がし釣る方法です。日本だけでなく、台湾やフィリピン、マレーシアなどでも釣ることが可能です。

バショウカジキはルアーで狙える

船を走らせながら行うトローリングでは、実際の餌ではなくルアーで魚を狙っていきます。ではどのようなルアーをつかえばいいのでしょうか?基本は15cm程度ポッパーやペンシルを使い、船で引っ張りながら魚が食いつくのを待ちます。ルアーの色は青銀系や白銀系が基本カラーとなります。

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