どの魚でもそうですが、目が濁っているものは死後時間が経過し、鮮度が落ちている可能性のある魚です。澄んだ目をしているものを探しましょう。そしてエラですが、エラは魚にとっての呼吸器官、血液が流れているところです。綺麗な赤色のものは鮮度が良く、逆に黒っぽくなっているものは死後時間が経ってきているものです。
体表と全体
かつおのトレードマークともいえる縦縞模様、これがはっきりしているものは死後時間が経っておらず鮮度が良いものです。全体を見た時に傷がないか、触れるのなら身の押し返しのある身の締まったものを選びます。かつおは大きくて太っているものの方がうま味も多いというのが一般的です。
かつおの切り身・柵の選び方
かつおの切り身や柵は綺麗な赤色をしているものを選びましょう。鮮度が落ちてくると赤色が茶色に変色してきます。また、切り口が虹色に光っているものもありますが、それは脂が浮いてきているのであまりよくありません。戻り鰹はピンク色のものを選ぶと、脂の乗っているかつおを楽しめますよ。
Contents
旬のかつおのおすすめレシピ6選を紹介!
ここまでは生態や特徴、由来等かつおについて見てきましたが、次からは旬のかつおを使ったおすすめレシピをご紹介していきます。たたきや刺身だけではないかつおの楽しみ方が満載で、きっと今晩のメニューはかつおにしたくなるでしょう。
旬のかつおレシピ①:たたきの作り方
串にさして火で炙って作るかつおのたたき、焼きムラや焼きすぎが気になる!串にさして炙るなんてハードルが高い!という人におすすめのフライパンレシピがあります。フライパンながら、串にさして作るのと変わらない美味しいかつおのたたきがお家で簡単に味わえます。
材料とワンポイントアドバイス
- 鰹ー1さく(半身分)
- おろしショウガー1個分
- おろしニンニク(お好みで) ー1/2~1個分
- 玉ネギー1/4個
- 刻みネギー1本分
(タレ)
- レモンの絞り汁ー大さじ1
- ショウガの絞り汁ー大さじ1/2
- 醤油ー大さじ2
- ゴマ油ー小さじ1
かつおをひっくり返す時には菜箸ではなく大きめのターナーを使うと、身を傷つけず綺麗にひっくり返せます。大きめのターナーが無い人は、牛乳パックを切って代用しても綺麗にひっくり返せます。
美味しい作り方
- ニンニクや玉ねぎ等の薬味を切り、水にさらしておく。かつおの柵は中央から半分に切っておく。ボウルに氷水を準備しておく。
- 油をひいていないフライパンでかつおを中火で各面を焼いていく。この時切った断面を見ながら焼き加減を確認し、焼きムラを防ぐ。
- かつおが綺麗に焼けたら、氷水をいれたボウルにいれて身を引き締める。最後にキッチンペーパーで水気をふき取り、切り分けて薬味、たれをかけて完成。
旬のかつおレシピ②:かつおのたたきで簡単カルパッチョ
カルパッチョというとお洒落な一品、でも作るのはちょっと難しそうと思う人も多いはずです。こちらのレシピはかつおのたたきを使って簡単にイタリアンカルパッチョが作れます。いつものたたきに飽きてきたら、こんなアレンジ料理でお洒落にかつおを楽しんでみてはいかがでしょう。
材料とワンポイントアドバイス
- 鰹のたたき(冷凍)ー1柵
- フルーツトマト(またはミニトマト)ー8~12個
- A 生バジルまたは大葉(粗いせん切り)ー4~6枚
- A ニンニク(みじん切り)ー1片
- A EXバージンオリーブオイルー大さじ3
- B バルサミコ酢ー大さじ1.5
- B クレイジーソルトー小さじ1/3~1/2程度
- B 醤油(お好みで)ー少々
- Cベビーリーフ等ー適量
- C 生バジルまたは大葉(飾り用)ー4枚
きちんとトマトを湯むきして、舌触りを滑らかにするのがポイントです。また生バジルは酸化して黒くなりやすいので、マリネ液(A)を作る時にしっかりと液に漬けこんでから冷蔵庫で冷やしましょう。
美味しい作り方
- ボウルにAの材料を入れて、30分以上置いてしっかり馴染ませる。トマトは湯むきして冷蔵庫でしっかり冷やしておく。
- 1のボウルにBの材料を加え、カットしたトマトも加えて更に冷やす。
- お皿にCをひき、カットした半解凍のかつお、トマトのマリネ液をかけて完成。
旬のかつおレシピ③:かつおのガーリックステーキ
こちらはかつおの柵を軽く焼いて、ステーキ風にした一品。ニンニクの香りと醤油ベースのタレが、いつものかつおをより美味しく引き立たせてくれます。お皿に添える野菜を増やせば、サラダ感覚にもなるお洒落なレシピです。
材料とワンポイントアドバイス
- カツオ(刺身用の柵)ー220g程
- ニンニク ー2かけ
- 粒マスタードー小さじ1~2
- 塩、黒胡椒ー適量
- オリーブ油 ー大さじ2
■ 合わせる調味料 - みりん ー大さじ2
- 醤油ー大さじ2
- 酒ー大さじ1
■ 野菜(お好みで) - 玉ねぎ、ミニトマト、ルッコラ、ベビーリーフー適宜
ニンニクチップを作る時は焦がさないように、オリーブオイルが冷たい時からニンニクを入れておくのがポイントです。またソースを作る時はフライパンを揺するようにして、オイルと調味料が混ざるようにしてください。
美味しい作り方
- 野菜をお好みの切り方で準備し、ニンニクは芯を抜いてスライス、かつおには塩胡椒をまぶし、調味料はボウルに合わせておきます。
- フライパンにオリーブオイルをいれ、ニンニクをチップを作ります。ニンニクチップを取り出し、次はかつおの表面を軽く焼きます。
- かつおを取り出し、残ったフライパンに合わせ調味料、粒マスタードをいれソースを作ります。野菜、かつお、ニンニクチップ、ソースをかけたら完成です。
旬のかつおレシピ④:かつおの甘辛韓国ユッケ風
和食のイメージが強いかつおを、韓国風のユッケにした一品。甘辛いタレと脂ののったかつお、そして卵黄のハーモニーはまさに最高の組み合わせでやみつきになること間違いなし。柵を使って簡単に作れるのも魅力的です。
材料とワンポイントアドバイス
- 生かつお(刺身用冊)ー1/2冊(150g)
- 卵黄ー1個
- にらー1束(100g)
- いりごま(白)ー適量
- 万能ねぎ ー適量
■ A - しょうゆー小さじ2
- ごま油ー小さじ1
- コチュジャン ー小さじ1
- にんにく(すりおろし) ー小さじ1/2
- しょうが(すりおろし) ー小さじ1/2
お皿に盛りつける際に、水っぽくならないようニラはしっかりと水気をとってください。甘辛いかつおのユッケはお酒のおつまみとしてはもちろん、ご飯の上にかけて丼ぶりとしても食べるのもおすすめです。
美味しい作り方
- 熱湯でサッと湯がいたニラを3cmに、かつおを2cm角に切ります。
- ボウルにAを混ぜ、そこにかつおも加えてよく絡めます。
- お皿に水気を切ったニラ、2のかつお、卵黄、小口ネギとごまをふって完成です。
旬のかつおレシピ⑤:かつおの竜田揚げ
生やたたきがポピュラーなかつおですが、実は竜田揚げにしても美味しいんです。特に魚特有の臭みが苦手という人や生ものが食べられない人、小さな子どもさんにはこちらのレシピがおすすめです。お肉で作るのとは違うほろほろの触感と、ご飯によく合う味付けはリピート間違いなしです。
材料とワンポイントアドバイス
- 鰹ー2切れ
- ★酒ー大1
- ★醤油ー大2
- ★ニンニク ー1カケ(チューブは2cm位)
- ★生姜(すりおろし) ー小1弱(チューブは2cm位)
- 片栗粉 ー適量
調味液に漬けこむ時間が長ければ長いほど味は濃くなります。お好みの時間で調整しましょう。夕ご飯のおかずはもちろん、しっかりと火が通っているので、翌日のお弁当のおかずとしても最適です。
美味しい作り方
- かつおはお好みの大きさに切り、キッチンペーパーで余分な水分をふき取る。
- ★の調味料をよく混ぜ、かつおにかけて10分以上置く。
- かつおに片栗粉をまぶして油であげれば完成。
旬のかつおレシピ⑥:かつおの角煮
生、たたき、焼き、フライと紹介してきましたが最後は煮物です。かつおは煮ても美味しいんです。魚が苦手という人でも、しっかりと下処理をして作るこのかつおならきっと大丈夫。お弁当のおかずとしても嬉しいですね。
材料とワンポイントアドバイス
- かつお(お刺身用のさく)ー300g
- ★生姜(千切り)ー大さじ2
- ★酒ー大さじ3
- ★砂糖ー大さじ2
- ★醤油ー大さじ3
- ★みりんー大さじ2
- ★酢ー大さじ1/2
生の状態からではなく、一度湯通ししてかつおの臭みを抜いてから調理するのがポイント。魚が苦手な人でも湯通しとしょうがの臭み消しで、きっと美味しく食べられるはず。小さな子どもさんにもおすすめです。
美味しい作り方
- 食べやすい大きさに切ったかつおを、お湯の中に入れて白くなったら取り出す。
- 鍋にかつおと★の調味料を入れて15分ほど煮込む
- 煮汁が少なくなったら強火にし、一気に煮詰めて完成です。
買ってきたかつおのたたきのおいしい食べ方
色々なレシピを紹介してきましたが、そうは言ってもやはりたたきで食べるのが一番簡単でポピュラーなものでしょう。買ってきたかつおのたたきを飽きずに、それでいて美味しく食べる食べ方をご紹介していきます。
薬味とたれを工夫しよう!
たたきの薬味と言えば、ニンニク、ショウガ、ねぎ、下には玉ねぎ、タレはポン酢が一番オーソドックスな食べ方ではないでしょうか。しかし、その薬味とタレをアレンジすれば幾通りものかつおのたたきのバリエーションが広がります。今回はそんな薬味とタレのアレンジレシピのご紹介です。
おすすめ薬味とタレレシピ①
一つ目は具だくさんの醤油ベースのタレです。こちらは薬味として使うネギやミョウガをタレとして混ぜ込み、味がしっかりしみ込ませたものをかつおと一緒にいただきます。薬味としてのせるものはニンニクのスライスのシンプルながら、甘酸っぱいタレがよくかつおに絡みます。
材料
- ミョウガー1個
- ネギーミョウガと同量
- すりおろし生姜ー小さじ1/2
- 米酢ー大さじ2
- 醤油ー大さじ2
- 砂糖ー大さじ1/2
- ごま油ー大さじ1
- (盛り付け用)ニンニクー1~2片
ワンポイントアドバイス
こちらのタレではかつおの下にレタスや水菜以外にも、茹でたもやしやトマトをひいて食べるのもおすすめです。かつおのたたきだけでなく、冷ややっこや冷しゃぶにも合う万能タレなので覚えておくと料理の幅が広がります。
おすすめ薬味とタレレシピ②
次に紹介するのは韓国風のピリ辛かつおのたたきです。薬味にキムチを使うことでピリ辛の韓国風になります。キムチにはめんつゆとごま油で味付けし、キムチの風味を残しつつもかつおのたたきに合うように工夫がされています。
材料
- キムチー150g
- めんつゆー大さじ1と1/2杯(漬け込み用)
- ごま油ー大さじ1杯(漬け込み用)
タレ - ☆しょうゆー大さじ1杯
- ☆酢ー大さじ1杯
- ☆ごま油(タレ用)ー大さじ1杯
- ☆すりごまー大さじ1杯
- にんにくすりおろしー1/2片(チューブ可)
- 小ねぎー20g
ワンポイントアドバイス
粗みじん切りにしたキムチが薬味としてアレンジされているこの一品、にんにくの効いたタレとキムチがよく合い、ご飯のすすむかつおのたたきになっています。韓国風ですが、お家にある材料で気軽に作れるのもいいですね。
おすすめ薬味とタレレシピ③
最後はかつおのたたきが苦手な人でも美味しく食べれる洋風にアレンジした一品。いつものタレでは使わないオリーブオイルや粒マスタードを使ったタレは、また違ったかつおのたたきの美味しさを発見できるでしょう。ニンニクチップが良い仕事をしています。
材料
- ニンニクー1~2片
- オリーブオイルー大さじ2
- 醤油ー大さじ2
- 酒ー大さじ2
- 粒マスタードー大さじ1
- (盛り付け用)玉ねぎスライス
ワンポイントアドバイス
ニンニクチップを作る時は、フライパンを火にかける前にオリーブオイルとニンニクスライスをいれてから弱火にかけると上手に作れます。洋風アレンジのかつおのたたきは、ワインにも合う大人のおつまみにぴったりです。
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かつおの旬にたたきを食べよう!
ここまでかつおの魅力について見てきましたが、様々なかつおのアレンジレシピも登場しました。特にたたきは手軽でお値段も安価なので、旬の時期にはぜひ何度でも味わってもらいたい料理です。そろそろかつおの美味しい季節が到来です。ぜひ、お家でかつおライフを楽しんでくださいね。
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