出典:磯釣り名人
スジアラの美味しいレシピ
煮ても焼いても美味しいスジアラ。素材の味を活かしたスジアラ料理をご紹介したいと思います!調理法は比較的簡単なものが多いですが、スジアラの調達のほうが逆に難しいかも…。もし市場などでスジアラを見つけたら是非チャレンジしてみてください。
スジアラの刺し身
シンプル・イズ・ベスト。スジアラの味を素直に楽しむならやはり刺し身がオススメです。筋肉質で淡白な味わいながら、噛むほどに甘みが溢れてくるという高級魚に相応しい味覚。その日のうちに食べても美味しいですが、数日間冷蔵庫で寝かせると更に甘みが増します。辛口の日本酒が合いそうですね!
スジアラのソテー
こちらもシンプルにフライパンでソテー。身からじわじわ溢れる旨味を堪能するには軽く塩をふるだけで十分。皮に切れ目を入れて、皮を下にしてを先に焼き身の反りを抑えましょう。油もいいものを使ってあげましょうね。
スジアラの煮付け
白身魚の旨味を引き出す煮付け。スジアラもご多分にもれず煮付けがマッチする魚です。みりん、酒、醤油と砂糖でひと煮立ちさせ、白髪ねぎをトッピングすると彩りも豊かですね。皮のゼラチン質がぷるっぷるで女性にもオススメ!熱燗と一緒にいただきたいですね。
スジアラのアラ汁
別名潮汁(うしおじる)は魚の骨や頭など食べにくい部位を有効に活用する料理。身が美味しいのですから、美味しくないダシが出ないはずがありません!酒と塩、昆布などを合わせて吸い物にしても良いですし、味噌を加えても美味しいアラ汁が楽しめます。
スジアラの竜田揚げ
焼いて美味しいなら揚げても美味しいものです。油を余計に吸ってカリッと焼き上がりながらも中の身質は歯ごたえがあります。醤油や生姜をあまり入れずにシンプルに塩コショウの味付けでも十分に美味しくいただけます。
スジアラの酒蒸し
アサリの酒蒸しのように、魚介類と酒蒸しの相性は抜群です。酒が生臭さを消してくれるのであっさりとしながらもコクと旨味を引き出してくれます。白髪ねぎやカイワレなどで彩りを飾れば懐石料理のようですね!
スジアラの甘酢あんかけ
揚げたスジアラにもうひと手間加えたいなら甘酢あんかけもオススメです。白身魚の甘酢あんかけは飲食店でよく見かけますが、スジアラを素材に使えば絶品に。刺し身、焼き、煮付けなど一通り食べて料理法に困ったら是非!ホロッとした身質が際立つ一品です。
スジアラのカルパッチョ
オリーブオイルと塩コショウ、リーフやナッツを散らしてスジアラをカルパッチョに仕立てれば白ワインのお供に!女性にも喜ばれる一品です。身を薄切りにしても美味しいですが、少し厚切りにすると「むっちり」とした生身を味わうことも出来てオススメですよ。
スジアラのアクアパッツァ
アラ汁を洋風に仕立てればアクアパッツァに!アクアパッツァ作りのコツは、「上質な水」です。イタリア本国の有名なイタリアンシェフは、水を調味料と見立ててアクアパッツァの重要な要素と捉えています。シンプルに塩と水で煮込み、ハーブとスパイスで味を調えましょう。
スジアラのしゃぶしゃぶ
ここまでの料理法を一通り食べて、更に贅を尽くすならしゃぶしゃぶがオススメ!軽く泳がせて半生の状態を紅葉おろしとともにいただけば、歯切れの良さと強い身質を同時に味わう極楽浄土。皮はゼラチン質豊富なので細切りにしてアクセントに!
スジアラの値段
スジアラは実は「沖縄三大高級魚」の一つとして名を連ねるほどの高級魚。安定して供給されにくいため価格が高騰することがあり、お値段は1キロあたり1,000円から2,000円位(市場価格)。スーパーだと1尾3,000円もする場合も。楽天では下処理されたものが2キロ前後で6,000円ほどですから、立派な高級魚と言えそうですね。
スジアラとバラハタの違い、見分け方
2016年に東京の中華料理店で、スジアラとバラハタを混同して提供していることがわかりました。バラハタはシガテラ毒を保有する有毒魚で、東京都はシガテラ中毒を避けるためにバラハタの流通を自粛するよう指導しました。私達も間違って食べてしまわないように、スジアラとバラハタの違いを見ていきましょう。
バラハタとは?
スズキ目スズキ亜目ハタ科バラハタ属の魚で、スジアラとも近縁の魚です。スジアラと同じ沖縄に生息しており、現地ではスジアラともに人気の高級魚。見た目もよく似ており、普段釣りをしている人でもない限りはなかなか見分けがつきません。シガテラ毒を有するものもいれば無毒なものもおり、沖縄以外の地域では注意して食用にしないことが多いようです。
見分け方
一見、同じような全身赤色に斑点模様で混同してしまいがちですが、見分けることは可能です。もっともわかりやすい違いは、「尾」です。バラハタはキレイな流線型の三日月型ですが、スジアラの尾はもってりとしています。また、バラハタの尾端は黄色ですが、スジアラは尾端の色の変化があまり見られません。
シガテラ毒とは?
シガテラ毒とは、もともとプランクトンが作り出す毒で、この有毒化したプランクトンを食べた小魚がバラハタに食べられ、有毒化したバラハタが出来上がっていきます。この毒をヒトが摂取するとシガテラ中毒となり、ピリピリとした刺激、下痢や嘔吐などの食中毒に似た症状が生じます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?どんな調理方法でも美味しく料理できる高級魚、スジアラを紹介して参りました!本州ではなかなかお目にかかれないスジアラですが、九州や沖縄では比較的お目にかかれる様子。市場にスジアラが並ぶときもあるようですから、民宿などのキッチンを借りて調理するのも楽しそうですね!旅行に行った際には是非探してみてください!