ターポンの生態・特徴
ターポンって巨大魚なの?大きさは?特徴は?
ターポンはカライワシ目イセゴイ科の魚で、和名としてタイセイヨウイセゴイと呼ばれることもあります。身体的特徴は立派で巨大な身体つきをしており最大記録は2.4メートル以上で体重は157キロにも及び、成長すると2メートル以上も大きくなります。
体色は緑がかった銀、もしくは青味がかった銀色をしており、古代魚特有の口は大きく上を向いています。また背びれより前に腹びれが位置しています。基本的に海に生息する硬骨魚であり、若魚のときは汽水域や淡水域にも入り込みます。幼生時はレプトセファルス(レプトケファルス)を経て成魚になり、一度に1200万個ほどのたくさんの卵を産みます。産卵期は5-7月で、産卵場所は海を起点としています。
ダイナミックで大きな体のターポンの生態を大公開!
ターポンは成長が遅く、成魚までに7年ほどかかると言われています。動きはとてもダイナミックなので、スポーツフィッシングでは釣るにもとても楽しめます。顔も迫力があるため、スキューバダイビング中に遭遇するとびっくりしてしまうでしょう。
ですが性格は比較的温厚なため、人を襲うことはあまりないです。その巨大な体からわかる通り食欲旺盛で、餌は甲殻類を好みます。昔から姿かたちを変えずにいる古代魚なだけあって、寿命は15年前後と長生きをする魚です。
ターポンって古代魚?
シーラカンスと同じく生きた化石と呼ばれている
寿命は魚にしては長い15年前後も生きるといわれているターポン。そのため昔から形を変えずに現在まで生き続けています。シーラカンス同様に生きた化石ともいわれています。見た目も古代魚ならではの原始的な特徴をしており、ほとんど口が上を向いています。上向きの口はとても大きいです。
古代魚ターポンの特技!
古代魚特有の身体的特徴があり、酸欠時は浮袋に空気を満たし酸素を取り込むことで酸欠状態から免れることができます。ピラルクー、アロワナ、ガーバイクのような同じ古代魚にみられるほど特異な体型をしていないのも特徴です。
ターポンの生息地・分布
アトランティックターポンの名の通り、大西洋を主に分布しています
古代魚特有の特徴をもつターポンですが、主な生息地はどこでしょうか。ターポンはアトランティック・ターポンという英語名からある通り、大西洋の熱帯地域から亜熱帯にかけて沿岸部の河川や河口 富山湾、大阪湾以南、中国、東南アジア、インドなどの主に大西洋に分布しています。日本近海には生息しないようです。ターポンを釣るには海外に出た方が良いでしょう。
ターポンは24時間泳ぎ続ける!
ターポンは食用にもなっておらず日本人にはなじみがありません。ですがその巨大な体とダイナミックな動きからスポーツフィッシングでは漁獲の醍醐味があるとされ人気のようです。またターポンは基本的に24時間のうち1秒も止まらずに泳ぎ続ける魚であり遊泳性の強い魚といえます。体型も大きくなるため飼育をする際は大きな水槽が必要になります。
ターポンの旬・時間帯
スポーツフィッシングで人気のターポン
ターポンは体長240センチ以上の体重150キロを超える大型魚で、遊泳性も強いため釣りあげるのも難しいですが釣れた際の喜びも大きいのでスポーツフィッシングが趣味の人には人気の魚となっています。食用には向きませんが、釣るには難易度も高く決して初心者向けともいえないとても大きな魚なので世界的にも釣り人に人気です。
遊泳性も強く上級者向けのターポンの釣れる旬は?
日本近海にはあまり生息していないので、場所として大西洋岸で釣れるシーズンは11月から5月で、場所にもよりますがフロリダキーズではベストシーズンは3月から6月です。秋から翌年の春まで釣りが楽しめますが、ベストな時期は春から梅雨時期にかけてです。
ターポンの釣り方
ターポンはスポーツフィッシング向け
食用としては美味しくないですが、大型の魚のためスポーツフィッシングでは人気のターポン。体全体が銀色で硬い鱗に覆われており、ダイナミックな遊泳性のため釣り人にも魅力ある魚です。釣りの際の餌は肉食魚用の人工飼料、小魚やカニエビの生き餌を使用します。フライフィッシングでは小振りの毛針を使用します。
ルアー釣りの場合タックルはバス用かシーバス用で、ロッドが5.6~7ft前後、16~20lbクラス対応のボートロッドを使用します。ラインは16~30Lbsのフロロ又はナイロンラインリーダーはフロロカーボンライン50Lbs~100Lbs。ルアーはトップウォーター、ミノー、ジグヘッド+ワームです。メバル、アジ用のワームや小型メタルジグが食わせやすく、竿を振ったあとは表層から探っていき、アタリがなければレンジを下げましょう。
ターポン釣りのアクション
ターポンのアタリは小さいため、少しでも怪しいと感じたら思いっきり合わせるといいでしょう。基本ロッドアクションは入らずソフトルアーを巻くことと、スピードはスローにタダ引きしましょう。小さなアタリが捕えたら、フィッシングが決まった後はひたすら巻くことでうまくいきます。たも網は準備している間にジャンプして逃げられることがあるため使わない方がいいでしょう。