ソウギョの生態
ソウギョはコイ目コイ科ソウギョ亜科に分類されている淡水魚です。草食のため養殖しやすいため中国では食用としてメジャーな魚です。明治時代に日本に導入されました。見た目は体は全体的に茶褐色で背面は緑灰色、腹面は灰白色です。中国、朝鮮半島に分布しており、河川の下流域や湖沼、岸部近くでに生息しています。水面に垂れ下がった雑草など多くの種類の水草を食べて成長します。
全長は50-100cmで、大きいものだと140cmほどにもなります。体重は35kgになるものもみられる 大陸では大型の淡水魚と言われています。寿命は10年ですが、条件がそろえば20年以上生きます。
ソウギョの特徴
見た目はコイに似てるが体は特大
大陸では体長2mのものもいますが、日本では体長1.2mのものが殆どです。見た目はコイに似ているがひげはなく、鱗の輪郭が目立ちます。産卵は大雨の後に集団で河川を溯上し行われます。4.5年で1メートルを超えるほど成長が早いです。
巨体にも拘らず、えさの食べ方は繊細でスムーズです。やすり状の口で柔らかい葉の部分を口ではさんで紙切り、硬い茎の部分はくわえてから少し体をひねって折り、ゆっくり後退しつつ器用に切り離し食べます。体も大きくの大食いなので要注意です。
ソウギョの分布
原産地はアムール川、中国、朝鮮半島、アジア大陸東部とされています。日本では千葉、茨木で移入し定着。全国各地の河川や湖沼で、江戸川・利根川水域に放流されたものが天然繁殖しています。また、ソウギョの好物であるアサの葉が生えている江戸川にも多いです。他には霞ヶ浦・北浦だけで、その他の地域のものは定着していません。生息環境は河岸や湖沼で、流れが緩やかなところを好みます。繁殖期は6-7月の梅雨の時期が中心です。繁殖方法は梅雨の増水時に一匹のメスに複数のオスが集まり、産卵は水面近くで行われます。