リョコウバトが絶滅してしまった悲しすぎる理由とは?復活の鍵はDNAに

ジャイアントモアはニュージーランドに生息した飛べない鳥です。ポリネシア系の人々がこの地に移り住む前は、ジャイアントの名のとおり体長が4メートル近くあるメスをはじめ10種以上のモアが生息したと考えられますが、やがて食用として乱獲され西暦1500年代頃には絶滅しています。

オオウミガラス

オオウミガラスはペンギンとよく似た姿で、かつては北大西洋や北極圏などの海岸付近に広く生息していました。リョコウバトと同じく繁殖力が弱い鳥で、17世紀ごろからは羽や油を採る目的や、はく製などのコレクション目当ての乱獲が続き1844年に最後のつがいが捕らえられたことで絶滅に至りました。

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聞き覚えのあるあの動物も絶滅の危機に瀕している!

日本の環境省が発表しているレッドリスト(絶滅が危惧される野生種のリストアップ)を見ると、図鑑や教科書で一度は目にした動物や各居住エリアでは昔から名前が知られている動物たちもリストアップされていることに驚きます。

レッドリストはカテゴライズされている

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環境省のレッドリストに記載されている種はホ乳類をはじめなんと4,000種近くあり、国内で完全に絶滅したことが確認されている「EX」、野生種のみが絶滅した「EW」に続いて近い将来も含めた短いスパンで絶滅の危機に瀕している動植物がカテゴリーごとにリストアップされています。

絶滅危惧Ⅰ類

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すでに絶滅の危機に瀕しているとされるものが絶滅危惧Ⅰ類です。このリストの中には、ラッコやジュゴン、コウノトリのほかベニザケや二ホンウナギなどが含まれ、これまで長い年月の間日本人の食卓を賑わせてきた種も絶滅の危機にあることが確認できます。

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