リトリーブをマスターしよう!初心者にもわかるリトリーブ

「リトリーブ」はリールを巻いてルアーを泳がせる基本操作で、「ただ巻き」とも呼ばれます。リールを巻くだけの操作とは言っても奥が深く、場面に応じて使い分けることができれば釣果に直結します。事前にリトリーブのことを知っておいて損はありません!

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リトリーブ(=ただ巻き)ってそもそもナニ?

リトリーブには2つの意味があります

釣り用語のリトリーブには次の意味があります:(1)「リールを巻いてルアーを手元へ引き寄せる操作」および(2)「(1)の動作によってルアーが生きているように泳いで見える様子」。この記事では、リトリーブを(1)の操作を指す言葉として使用します。

ただ巻きの意味

ただ巻きは一般に、リトリーブの(1)と同じ意味で使われます。以下、この記事では読みやすさのために呼称を「リトリーブ」に統一して記載しますが、「リトリーブ(ただ巻き)」と書かれているものとしてお読みください。

リトリーブは、ルアーフィッシングをするなら避けては通れません

当たりが出るまで、ルアーを投げる「キャスティング」とルアーを回収する操作でもある「リトリーブ」を何度も繰り返すことになります。「シャッド」と呼ばれる上級者向けのルアーを使う場合には、リールだけでなくロッドの動きを駆使する必要が出てきます。

リトリーブの基本は、一定のスピードで巻くこと

基本となる「ステディリトリーブ」

一定のスピードでルアーを泳がせるリトリーブを「ステディリトリーブ」と呼び、これがリトリーブの基本になります!一定のスピードでルアーを泳がせるためにはどうすればいいか?一定のスピードでリールを巻けばよいのです。この時、魚がルアーを本物のエサと勘違いにするように、ルアーに生き物のような動きを与えることをイメージしましょう。

一定のスピードを意識するだけでも生きているように見えます

「生き物のように見せるなら不規則に動かしたほうがいいのでは?」と思われたなら、それも無理はありません。しかし、水中には水の流れがあるため、意識的に不規則な動きを作らなくても、流れの作用でルアーが勝手に不規則な動きをします。ですので「ルアーを一定速度で泳がせる」ことに集中すれば十分なようです。

リトリーブのスピードを、ルアーの特徴に合わせよう

早さに応じたリトリーブの種類

リトリーブはルアーの泳ぐスピードに応じた種類があり、早いものからファストリトリーブ、ミディアムリトリーブ、スローリトリーブ、また、止まっているぐらいゆっくりなものをデッドリトリーブと呼びます。

ソフトルアーに適したスピード

ソフトルアー(ワーム)に適したスピードはデッドスローやスローだと言われています。というのもソフトルアーが姿を模しているベイト(エサ)であるミミズやエビが水底をゆっくりと動いているためです。

ハードルアーに適したスピード

また、ハードルアーはものによって適したスピードが異なるので、よく確認しましょう。確認の方法としては、明るいところでキャスティングをして、実際にリトリーブしながらルアーの動きを観察するのが一番のようです。

ルアーに適さないスピードでリトリーブすると…

ルアーの姿勢が崩れてしまって不自然な泳ぎになったり、ルアーが水面へ浮き上がったりします。また、水には流れがあるため、その向きと速さに合わせて適したスピードが微妙に変わる点にも留意しましょう。

適したスピードのつかみ方

そのルアーがファスト向きかスロー向きかをざっくりと覚えたら、あとはリールハンドルの重さで最適なスピードをつかみましょう。リールハンドルを回す早さで決めると、水の流れに対応できなくなってしまいます。

リトリーブのスピードを、魚の活性に合わせよう

季節・時間による活性の違い

ルアーに適したリトリーブのスピードをつかんだら、魚の活性に合わせて早さを決めましょう。一般的に、夏から秋にかけて魚の活性が高くなり、冬から春までは魚の活性が低下します。また、昼よりも夜の方が魚の活性は低いようです。魚の活性が高い時は早めの、活性が低い時は遅めのリトリーブを行いましょう。

魚による活性の違い

活性によって使い分ける、とは言っても、シーバスのように瞬発力に優れた魚であれば、活性が低くてもファストリトリーブに追いつくことは苦にならないでしょう。一方で、ヒラメなど獲物を待ち構えるタイプの魚を釣る場合にはスローリトリーブがよいようです。

リトリーブのポイント

竿先を固定しましょう

竿先が上下左右に動いてしまうと、当然ルアーを引っ張ってしまい、いくら一定のスピードでリールハンドルを回してもルアーの泳ぐ速度が一定になりません。ですので竿先をしっかりと固定しましょう。

ラインスラック(糸ふけ)を意識しましょう

水面で波が立っていなくても、水中では水が様々に流れていますし、特に水深が変わる場所では流れの速さがガクッと変わります。この時にスラックが出てしまうとルアーがフラついてしまいますし、もし当たりがあっても気づきにくくなります。

スラックが出ると急にリールが軽くなるので、すぐにスラックを巻き取りましょう。逆にリールが重くなったと感じたら、巻く早さを緩めましょう。この時はスピードよりも、ルアーの姿勢を安定させることに意識を注ぐと良いようです。

リールのギア比を意識しましょう

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