ホタルイカの漁法についてお話ししましたが、その漁法はホタルイカの産卵時の習性を利用したものなので、1年中獲れるわけではありません。ここでは、ホタルイカ漁のシーズンとホタルイカが美味しい時期についてご説明します。
1月下旬から6月までがホタルイカ漁の最盛期
ホタルイカ漁については、漁場にもよりますが、1月下旬から6月までが最盛期となっています。ホタルイカ漁には解禁日があり、その時期以外にはホタルイカ漁をしてはならないことになっています。
ホタルイカが種として少なくなってしまわないよう、産卵前のホタルイカを獲らないという配慮から漁のシーズンが決められています。実際にホタルイカ漁の際も産卵後の個体を狙うように、定置網を配置して漁が行われます。
最もおいしいのは4月と5月
ホタルイカ漁が行われる時期のうち、ホタルイカの旬はいつ頃なのでしょうか?答えとしては、ホタルイカ漁の終盤である4月〜5月に獲れたホタルイカが身が詰まって美味しいと言われています。
ただでさえ産卵のために栄養をたっぷりと貯めこみ、身がふっくらとして美味しいのですが、産卵シーズンギリギリまで栄養を貯めこんだホタルイカはまるで別格の味わいだと評判です。
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地域によって漁解禁日が違う?
ホタルイカの漁場は色々ある、とお話ししましたが、実際にどこでホタルイカ漁は盛んなのでしょうか?ここではホタルイカ漁で有名な漁場についてお話ししていきます。
ホタルイカの2大産地
ホタルイカの2大産地としては、富山と兵庫が有名です。富山については、ホタルイカ漁ツアーなども行われているため、知っている方も多いですが、意外と兵庫県がホタルイカの産地であることはあまり知られていません。
漁獲高は2018年のデータとして、富山が千数百トンであるのに対して、なんと兵庫は五千トン台で6年連続水揚げ日本一に輝いています。個体としては兵庫のホタルイカの方が小ぶりですので、今度買い物に行くときに産地とともにご覧になってみてはいかがでしょうか。
富山県の場合
富山県のホタルイカ漁は3〜5月に行われます。先にお話しした通り、産卵後のメスの個体を主に獲っているため、一匹一匹が大きく身もパンパンに詰まっています。
兵庫県の場合
兵庫県のホタルイカ漁は底引き網漁であるため、富山より早く始まり2〜5月に行われます。兵庫県産のホタルイカについては、小ぶりであっさり気味の味をしていますが、弾けるような食感があると評判です。また、安価で手に入るのもこちら兵庫産のホタルイカの特徴です。
旬のホタルイカの注意点!
食べると美味しい旬のホタルイカですが、その際に注意事項があることをご存知でしょうか?ここではあまり知られていないホタルイカの注意点についてお話ししていきます。