アンゴラウサギはウサギの中で一番古い品種だとも言われていてその起源は様々な説があります。日本には1871年(明治4年)ころにフランスからの輸入によって伝えられたとされています。
日本に輸入した当初は「無垢」「蓑引」などの呼ばれ方をしていました。
アンゴラ地方原産説
トルコのアンカラ(アンゴラ)地方原産が起源とせれている説で,自然にいたウサギをフランスが採毛用に改良する為に持ち帰り研究をしたとされています。
その後イギリスでさらに改良されて現在の長毛の姿に近いものになったと言われています。
各地出現説
特定の発生源を断定せずに様々な地域で突然変異種をとして長毛種のウサギが生まれ、それぞれの国や地域で育てられたと考えられている説です。
フランスの研究家ブレシェマン(Brechemin)が唱えている説でフランスが発祥地だとしています。
Contents
日本のアンゴラウサギの歴史
日本はフランスから種兎を輸入をしていて、時代の経過と共に採毛用のウサギとして日本全土に広く普及しました。
日本でも各国と同様に品種の改良が行われその数をどんどんと増やしいき、養兎産業が活発になっていきました。
明治初期に日本に輸入された
日本には1871年(明治4年)頃にフランスから輸入されたとされています。輸入当初はあまり普及しませんでしたが、大正末期から昭和にかけて養兎業の普及に伴って大量に輸入されました。
輸入先はイギリスやフランスなどの様々な国のものがありました。
世界一のアンゴラウサギ飼育国に
昭和に入ると採毛産業が農家の副業として広まる様になり、全国的に養兎が盛んになっていきました。第二次世界大戦後は一時その数を減らしてしまいましたが、その後は日本独自の品種なども作られ養兎が更に盛んになりました。
1960年(昭和35年)には全国で飼育数が約72万匹まで増え、日本が世界で一番の飼育数を誇る事になりました。
海外でのアンゴラウサギの歴史
当初は可愛らしい見た目が人気でペットして飼うことが目的で飼育がされていました。しかし、世界大戦後に多くの国や地域が産業目的で品種の改良を活発に行うようになり、独自の様々な交配が行われるようになりました。
フランスでの歴史
世界大戦前後に採毛産業の為の養兎が広まっていき、独自に交配の研究が進められフランス系アンゴラが生まれました。その毛を使い製品を作る為に大規模な飼育が各地で進められていきました。
フランス系アンゴラは農民が畑仕事の合間に屋外で飼育していた為、体が丈夫で病気になるづらく管理が簡単なことから海外へと種兎として多く輸出された。
イギリスでの歴史
世界大戦後のフランスの種兎を輸入し、戦争によって家族や職をなくした人々によって改良が進められて生まれたのがイギリス系アンゴラです。
その毛で織られた製品は王室でも高く評価され重用されました。実用的で丈夫なフランス系アンゴラに比べ見た目の美しさを重視したため体質が虚弱になる弊害もありました。