もふもふの見た目で大人気!アンゴラウサギの生態や飼い方まとめ

アンゴラウサギの改良はカナダでも行われていて、フランス系移民が好んで飼育をしていました。体が丈夫なフランス系アンゴラに毛並みが上質で綺麗なイギリス系アンゴラを掛け合わせて生まれたのがカナダ系アンゴラです。

アンゴラウールは高価

アンゴラウサギの毛は織物などを作るさいの素材としても高級なものになっています。その毛を使って織られた製品はアンゴラと呼ばれていてウールやカシミヤなどと並んで高価な衣服に使われている事が多いです。

その為採毛目的で大量に育てられていて、工場などで大量に採毛し加工されています。

暖かい衣服に加工

アンゴラの毛で作った衣服は手触りが軽くて保温性に優れて、着るととても暖かいのが特徴です。その暖かさから冬場に着る衣服に多く用いられていて、セーターや帽子、手袋などの防寒具に加工される事が多いです。

現在では動物愛護問題に

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軽くて暖かいその毛は兎毛製品として人気なアンゴラですが、現在は動物愛護の観点から採毛を行うのを反対する声も上がってきています。

最近ではペットとしての需要の高まりから動物愛護への関心が大きくなっています。またインターネットの普及によりその制作過程も簡単に調べる事が出来るようになったのも要因となっています。

中国の工場での残酷な毛の採取方法が動物愛護問題に

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インターネット上に中国の工場で行われた残酷な採毛の動画が公開された事で世界中で動物愛護の声が高まりました。採毛の90%が中国に集中していて、その採毛工程を見た消費者がショックを受けて不買を訴えかける運動も始まりました。

また海外の洋服ブランドではアンゴラを使った製品の販売を中止を発表するなど反響は世界中に広がっていきました。

毛を無理やりむしり取る

話題となった中国の採毛工場の動画では生きたままむしり取る様子が映っています。毛を無理やりむしられてピンク色の地肌が赤く腫れ血がにじんでいて見るも無残な状態が動画として配信されたことで全世界に強い衝撃を与えました。

痛みで悲鳴を上げるアンゴラウサギ

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本来声帯を持たないウサギは鳴く事がない静かな動物です。しかし、公開された中国の工場の動画では毛をむしり取られる激しい痛みから断末魔の様な苦しい声で鳴く様子が収められていて全世界に衝撃と憤りを与えました。

アンゴラウサギは定期的な採毛が必要

採毛用に改良されているので衛生状態を保ち綺麗な毛を採るためにも定期的に採毛を行う必要があります。

一年に4回から5回のペースで伸びた毛の刈り取りを行い、刈り取った毛を製品として加工を行います。また採毛方法も2パターンありそれぞれにメリット・デメリットが存在します。

ハサミで刈り取る方法

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ハサミなどを使用してウサギの毛を刈る方法で、90日間隔に年間4回もしくは75日間隔で年間5回程度おこないます。

ニュージーランド等で行われていて、羊の毛をかるような感覚で地肌より少し上で毛を刈り取っていく方法です。

抜く方法

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抜き取り方法は年に4回に分けて毛根が緩くなる生え変わりの時期に合わせて実施し、体毛を軽く引っ張って抜ける毛を抜いていきます。

一週間程度の間隔を空けながら数回に分けてゆっくりと毛を抜いていきます。なた抜く毛は長いものだけにして短い毛は残す方法を取っていて、刈り取りより長く良質な毛が取れる一方で時間がかかるのがデメリットとなっています。

アンゴラウサギの毛を刈らないとどうなる?

アンゴラウサギは毛がすぐに伸びてしまう品種になっているので、毛の長さがとても長くなります。毛が伸びすぎると目が見えない状態になったり、毛玉が出来てしまいそれを飲み込むこんでしまい窒息するなどの弊害が出てきてしまします。

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