スプールは一般的な超々ジュラルミンと比較して1.3倍の強度をもつG1ジュラルミンをもちいて設計されています。通常、スプールの軽量化にはブランキングという手法が取られますが、この素材の場合、極限までパーツを薄肉化して軽量化を実現しています。そのため、強度的にも優れたスプールとなっています。
アジングやメバルリングでのジグ単もキャスト可能!
アジングやメバリングでは1~3g程度のジグヘッドにソフトルアーをセットしたリグを使用するケースが多くあります。従来はスピニングリールを用いるタックルが一般的でしたが、アルファスエアーをはじめとした軽量ルアー向けのベイトリールの性能向上がすすみ、ベイトリールの使用も徐々に増えています。
アルファスエアー7.2Rのスペック
- ギア比:7.2:1
- 最大ドラグ力:4㎏
- 自重:165g
- ライン量:フロロカーボンライン 8lb 50m
- 最大巻上長:71cm/1巻
Contents
ソルト対応のおすすめベイトリール: その⑨
次にご紹介するのがダイワのエントリーモデルにあたるバスXです。今年の2月に発売したニューモデルで誰にでも使いやすいオールラウンドモデルとなっています。初めてベイトリールを手に取る人でも安心のアイテムです。
【ダイワ】バス X
バスXはスプールが一般的な34㎜より2㎜小さい32㎜となっています。軽量化のためのブランキングがしてあり、回転性能のUPを図っています。小さめのスプールを使用しているため、比較的軽めのルアーにも対応できる仕様となっています。
初心者にも扱いやすいマグネットブレーキ
バスXに搭載されているマグネットブレーキはリールのサイドカバーを開けることなく、ダイヤルで調整が可能なタイプです。
ベイトリールに慣れていない最初のうちはブレーキをきつめに設定して徐々に緩めていき最適なポイントを探してみるのがいいでしょう。
手返しよく攻略が可能なハイスピードギア設定!
バスXのギアの設定は1:7.5となっており、比較的高速です。巻物系のルアーをガンガンキャストして手返しのよいゲームが可能となっています。メタルジグやバイブレーションでの釣りがぴったりの釣りです。
シーバスゲームの巻物系の釣りで大活躍
ベイトリール初心者はまず、メタルジグやバイブレーションをガンガン投げてベイトリールの感覚をつかむことが大切です。
無理に極端に軽いルアーや空気抵抗の大きいルアーのキャストを続けるよりもキャストの感覚を早くつかめるはずです。
バスXのスペック
- ギア比:7.5:1
- 最大ドラグ力:5㎏
- 自重:195g
- ライン量:ナイロン12lb 100m
- 最大巻上長:75cm/1巻
ソルト対応のおすすめベイトリール: その⑩
次にお勧めするのがアブ・ガルシアのフィネスベイト用ベイトリールの最高峰、【アブ・ガルシア】Revo ALC-BF7です。このリールの特徴は何といっても軽いことです。軽量ルアーのキャストも疲れずに手返し良くおこなうことができます。
【アブ・ガルシア】Revo ALC-BF7
本当に軽くて、どんなスピニングタックルよりも軽く感じるほどです。アジングやメバリングで使用する1g程度のジグ単もベイトリールを扱ったことが方ならキャストできるようになります。
ベイトタックルの方が操作性がいいのでだんだんスピニングリールの出番が少なくなってしまいます。
マグトラックスIIIブレーキシステム
Revo ALC-BF7はマグネットブレーキシステムを搭載しています。このシステムはダイヤルでブレーキの強さを調節するだけではなく、マグネットの個数や大きさを変更でき、他のリールよりもブレーキ力を幅広いレンジで精密に調節できます。そのためジグ単から小さめのメタルジグ(7~14g程度)まで一つのリールでカバーできます。
随所に新素材CFRPを使用
このRevo ALC-BF7は本当に軽くてリールってここまで軽くなるのかって驚くほどです。これを実現している技術の一つがパーツの随所にCFRPを使用することです。CFRPはカーボン繊維とプラスチックの複合材で金属材料よりも比強度や振動減衰性(リールの材料としてはここが重要)に優れています。
ハゼクラにおすすめのリールです。
ハゼクラというクランクベイトでハゼを狙うソルトゲームがあります。30~40㎜程度のクランクベイトで浅瀬の底を取りながらハゼを狙うゲームです。
夏から初秋にかけてシーズンのゲームになっています。アジング、メバリングに次ぐ注目のライトソルトゲームで、このようなゲームにもおすすめです。
Revo ALC-BF7のスペック
- ギア比:7.1:1
- 最大ドラグ力:7㎏
- 自重:141g
- ライン量:フロロカーボンライン8lb 50m
- 最大巻上長:71cm/1巻
ソルト対応のおすすめベイトリール: その⑪
次におすすめするのは超ハイスピードのベイトリールになります。シーバスゲームでは手返しの良さで広範囲を効率よく探っていくことが釣果につながるようなケースがあります。そんな時に心強く感じる超ハイギア設定のリールです。
【アブ・ガルシア】REVO BLACK10
2019年3月に発売された新製品です。ギア比が10.1:1と大台を超えた超ハイギア設定です。ハンドル1回転で105cmも巻き取りができる性能を誇っており、手返しの良さが格段に上がります。
超ハイギア設定を可能にしたフレーム剛性
ハイギアのリールを設計するためには歯車の大きさを替えればいいだけではありません。単純に歯車を替えるだけだと、回転のバランスが崩れ巻き取りがスムースではないリールになってしまいます。
超ハイギアのリールはボディーの精密な設計から実現されているのです。
巻き取りノブはダブルフィンガーノブ
ランカーシーバスとのやり取りで主導権を握るために手の力をリールに伝えるノブは2本指がかけられるように大型サイズのものを採用しています。ダイレクトに力を伝えるためにはうれしい工夫です。
ランカーシーバス狙いやショアジギングに
スプールは16lbのナイロンラインが100m巻けるラインキャパシティーがあります。遠投にも十分なサイズなので、ランカーシーバス狙いやライトショアジギングでの活用してください。
REVO BLACK10のスペック
- ギア比:10.1:1
- 最大ドラグ力:8㎏
- 自重:245g
- ライン量:フロロカーボンライン16lb 100m
- 最大巻上長:105cm/1巻
ソルト対応のおすすめベイトリール: その⑫
次におすすめするリールはベイトフィネス用の浅溝スプールがセットになっているアブ・ガルシアのベイトリールです。いろいろなゲームを楽しみたいアングラーにはぴったりなベイトリールです。
【アブ・ガルシア】DECIDER 7
アブ・ガルシアのミドルレンジに位置するベイトリールとなっています。標準で浅溝スプールがセットになっており、1回の釣行でいろいろなゲームを楽しみたいケースやベイトリールを初めて手にするけれどいろいろ楽しみたい方に最適です。
ベイトフィネス機としても納得の184g
スプールを変更することによってベイトフィネスゲームに対応する、DECIDER7ですが、重さも十分に軽量化を図っており、軽量タックルとして十分満足できるスペックとなっています。
3g以上のルアーから使用するのがベスト!
ベイトフィネス用のスプールがセットされていますが、やはり専用機のように1g程度のジグ単から安定してキャストすることは難しいところです。3g程度のルアーなら全く問題なくキャストできる実力をもっています。
ライトソルトゲームの五目釣りで
一度の釣行でシーバスゲームも楽しみたいけど、ちょっとロックフィッシュやアジのメタルジグゲームもやってみたいというようなアングラーには最適のタックルです。
また、チャンスがあれば釣りをしたいと考えている方(車のトランクに絶えずタックルがはいっているような方。私です。)がひとまず用意するタックルにも最適です。
【アブ・ガルシア】DECIDER 7スペック
- ギア比:7.1:1
- 最大ドラグ力:7㎏
- 自重:184g
- ライン量:本体スプール;フロロカーボンライン14lb 100m、替えスプール;フロロカーボンライン8lb 100m
- 最大巻上長:74cm/1巻
ソルト対応のおすすめベイトリール: その⑬
次にご紹介するのがアブ・ガルシアのエントリーモデルです。シーバスゲームにもクロダイのトップウォータゲーム、アイナメやソイなどのロックフィッシュゲームなどにも適したスペックのベイトリールとなっています。
【アブ・ガルシア】XROSSFIELD7
風の強い状況下ではキャスト直後から風の影響で強い抵抗がかかります。その状況下でもしっかり確実にブレーキが利くマグネットブレーキシステムのMagtraxブレーキシステムが採用されおり、バックラッシュを確実に防ぎます。
オプションでベイトフィネス用のスプールが用意されています
通常のスプールに加え、別売りで浅溝化とブランキングによる軽量化を施されたベイトフィネス用のスプールが用意されています。8lbのフロロカーボンラインを100m巻けるラインキャパシティーとなっています。
エントリーモデルながらしっかりとした基本性能が魅力
XROSSFIELD7は実売価格7000円台のエントリーモデルながら基本性能はしっかりとしています。7g程度からの重量のあるルアーのキャストなら上位機種と遜色のないキャストが可能となっています。
ライトロックフィッシュゲームやクロダイのトップウォータゲームで
7g~のジグヘッドやテキサスリグ、プラグを使用するゲームにはバックラッシュの懸念もなく、安心してキャストできます。
ベイトフィネス用のスプールを使用した場合、専用機に迫るほどではありませんが、軽めのルアー(5g程度)にも対応できるようなります。
XROSSFIELD7のスペック
- ギア比:7.1:1
- 最大ドラグ力:7㎏
- 自重:209g
- ライン量:フロロカーボンライン14lb 130m
- 最大巻上長:74cm/1巻
ソルト対応おすすめベイトリール: その⑭
次におすすめするのが現在絶版になっているアブ・ガルシアのアンバサダーのうちの1機です。絶版といっても中古市場でかなり豊富に出回っているので興味を持った方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
【アブ・ガルシア】アンバサダー2500C
不朽の名作と呼ばれるアンバサダーの2500Cのご紹介をいたします。よくベイトリールの大きさの比較で2500番クラスと呼ばれるまさにそのスケールです。具体的にはナイロンライン10lbクラスを150ヤード巻ける大きさです。
最新の軽量化したサードパーティー製のスプールが使用可能!
なぜ、中古でしか入手できないアンバサダーをご紹介するかというと、上のリングでご紹介したようなサードパーティー製のスプールが現在多く上市されていて利用可能になっています。そのため、最新のスペックに近い形、かつ耐久性に優れたリールとして使用できるからです。
遠心力ブレーキ搭載
今でも現役のアンバサダーの5500Cクラスにも搭載されている遠心力ブレーキとほぼ同等のものが以前のモデルでも使用されています。当時から、この遠心力ブレーキの性能には定評があり、優れたブレーキシステムとして使用されていました。
ベイトフィネス用のスプールに換装してアジング、メバリングを!
サードパーティー製のスプールとして超々ジュラルミンといった高性能金属を素材に用いたスプールをもちいてジグ単での釣りを楽しみましょう。80年代に作られたアンバサダーはギアが低速に設定されていて手返し良く攻めたいときは不向きですが、じっくりと攻めたい時には案外使いここちがいいものです。
アンバサダー2500Cのスペック
- ギア比:4.7:1
- 最大ドラグ力:不明
- 自重:250g
- ライン量:ナイロンライン10lb 160m
- 最大巻上長:不明
ソルト対応のおすすめベイトリール: その⑮
続いてもおすすめするのがアブ・ガルシアのアンバサダー4600C3です。こちらは絶版ではなく現在も販売されていますが、日本の代理店は扱いがなく並行輸入品となっています。
【アブ・ガルシア】アンバサダー4600C3
4600C3はちょうどトップウォーターゲームで好まれるサイズ感です。防錆パーツを多数使用しているのでソルトゲームでも安心です。メンテナンスを怠らなければ問題なくソルトゲームでも使用できます。(最新リールのようにじゃぶじゃぶ水洗いはできないですけれど。)
マグネットブレーキ換装キッド
なんと、本来遠心力ブレーキを使用する4600C3をマグネットブレーキに改造していまうサードパーティー製のブレーキユニットが上市されています。不朽の名作と呼ばれていて抜群の耐久性をもつアンバサダーに最新のブレーキシステムを導入できます。
軽量化スプールももちろん使用可能
アンバサダー2500Cでご紹介した軽量化スプールですが、4000番台シリーズでも使用が可能です。軽量化スプールを使用することによりソルトゲームでのベイトフィネスゲームにアンバサダーで取り組めます。
サードパーティー製パーツを活用しよう
今までご紹介したサードパーティー製のチューニングパーツを使用することによって、ソルトゲームの様々な釣りにアンバサダー4600C3は活用できます。軽量スプールを用いてのアジングやメバリング、ブレーキをマグネット強化してのライトショアジギング、シーバスやトップウォーターゲームならノーマルで取り組めます。
アンバサダー4600C3のスペック
- ギア比:5.3:1
- 最大ドラグ力:6.8㎏
- 自重:258g
- ライン量:ナイロンライン12lb 160m
- 最大巻上長:66cm/1巻
ベイトリールでトラブルを防ぐための工夫
ベイトリールのライントラブルを予防する方法にシリコンオイルのスプレーを活用する方法があります。特にPEラインを使用した時のトラブル削減には効果絶大です。使用方法は釣行のあとメンテナンスの一環として、スプールに少量噴きつけるだけです。これで糸ガミや絡み削減に効果があります。
サミングを習得しよう
サミングとはベイトリールでキャストした際にスプールの回転を親指で制御してあげてラインの出方とルアーの飛び方を揃え、バックラッシュを防ぐ調整方法です。みなさんも公開されている動画や釣りの先輩たちのテクニックを参考にし、サミングをぜひマスターしてください。きっと、キャストの正確性が格段にUPします。
自分に合った最高のベイトリールを見つけよう!
ベイトキャスティングリールはちょっと前の時代と比較して様々な技術革新がもたらされ活躍できるシーンが大幅に増えました。7ḡ以下のルアーを扱うゲームなどはスピニングリールの独壇場でしたが、最近はこういったゲームにもベイトリールは活躍の場を広げています。
皆さんがやってみたい釣りでもベイトリールの特性を活かしたタックルがどんどん開発されています。先入観を持たず、ベイトタックルに挑戦してみてはいかがでしょうか?
ベイトリールの使い方に関する記事はこちら
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