チヌの釣り方は?ルアーや餌を駆使して大物を釣り上げよう!

チヌという魚をご存知でしょうか?関西ではなじみのある魚ですが関東ではクロダイと呼ばれる魚で、身近なターゲットなのに強烈な引きを楽しめる人気ターゲットになります。そんなチヌには多くの釣り方が確立されており、多種多様です。自分に合った釣り方を見つけてみましょう!

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フロロもPEも無い頃からの釣り好きじじです。陸っぱりからのロックフィッシュやライトゲームが気軽に出来て好きです。 殆どの人が知らない信州の穴場で大和イワナと会う事を毎年楽しみにしているテンカラ師でも有ります。
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チヌってどんな魚?

チヌはタイ科の魚で体長50cmくらいに成長するまで10年ほど掛かります。50cm以上の大型は年無し、関東では野武士とも言われ中には70cmを超える大型も記録されています。

北海道南部から日本全国の沿岸部、汽水域などにも生息しています。貝類も噛み砕いて食べてしまう強靭は歯を持っています。

チヌの特徴や生態は?

チヌは幼魚から4年くらいは雌雄不明かオス、成魚になるとほとんどメスになる変わった生態を持っています。カラス貝などの貝類、カニやエビなどの甲殻類、フジツボ、フナムシ、コーンにサナギはてはスイカまでと何でも食べてしまう超雑食性です。産卵期は春先で大型魚も産卵の為に浅場にどんどん入って来て荒食いを初めます。

チヌの生息地域は?

生息地域は広く、北海道南部から日本全国の沿岸部や汽水域など、人間の生活圏に近い所に生息しています。青魚などの回遊魚とは少し違い、4.5匹の小さい群れで徘徊しています。

その為堤防や港など一部の好ポイントに居着く真っ黒な魚体のチヌと、沖の深場から入って来る銀ピカの魚体を持ったチヌの2種類がいます。

チヌの旬は?

産卵期は春先ですが、旬は一般的には春先と秋口と言われています。ですが堤防のヘチ釣りは夏場が最盛期ですし、春先の乗っ込みシーズンは沖から銀ピカの体色をした綺麗なチヌが釣れます。

秋には活性の上がったチヌの数釣れます。冬場が最も美味しいと言う事は一部の釣り人しか知りません。

冬場のチヌは極上の味

チヌは温かい水温を好みます。海水温が12.3℃に落ちると沖の深場に落ちて春を待ちます。ですが中には沿岸部や堤防、港などの海水温の高い所に居着いて越冬する物も居ます。

50cmクラスになるまで10年も生きて居ますので警戒心が強く、そう簡単に釣り上げる事は出来ません。

この年無しとも言われる50cmオーバーの大物に的を絞って狙っているマニアな釣り師も数多くいます。それ程熱くさせてくれるターゲットのチヌですが、食味の良さもまた別格なのです。

特に冬場の脂が乗ったチヌは、衝撃的な美味さで、忘れられない極上の味なのです。

チヌの釣り方をご紹介!

釣り方は一般的に釣りと言われるほとんどすべての方法で狙う事が出来ます。もちろん餌釣り勿論の事、ハードルアーからワームを使った釣りでも釣れるのがチヌです。

ですので多くの釣り人が様々な釣り方を考え出して来ました。その中から代表的な釣り方をいくつかご紹介いたしましょう。

チヌの釣り方その①フカセ釣り

まずはフカセ釣りからご紹介します。一般的な釣りのイメージそのまま、ウキを付けて糸を垂らす釣り方です。チヌは人間の生活圏に近い所に生息していますが、警戒心が非常に強くなかなか簡単には釣れ無い魚です。寄せ餌コマセで寄せて釣る方法をご説明いたします。

フカセ釣りとは?

チヌのフカセ釣りには大きく分けて2種類の釣り方が有ります。コマセを一箇所に集中して魚を寄せて釣る方法と、磯などでコマセを潮に乗せて餌をコマセに同調させて釣る方法が有ります。どちらもコマセを使って魚を寄せるのが大きな特徴です。

フカセ釣りの道具は?

警戒心を抱かせないように細い仕掛けを使用します。一日中打ち返しますので、竿は軽量で柔らかくて腰のためが効く1号から2号くらいまでの磯竿を使用します。餌は沖アミを主に使い、時期によってはカニやエビ、貝類なども使う事が有ります。

フカセ釣りの釣り方

フカセ釣りの一連の流れを実釣しながら解説してくれている動画をご紹介します。仕掛けを投入した同じ所にコマセを集中的に撒いて魚を寄せいきます。

流れが有るので付け餌がコマセの煙幕の中に入る様に撒くのがポイントです。コマセの沈む速度と潮の流れに注意して投入すると良い結果に結びつくでしょう。

チヌの釣り方その②チニング(ルアー釣り)

近年特に人気が高まって来たジャンルです。各釣具メーカーからチヌ狙いのルアーやアイテムが続々発売されています。チニングと言う言葉もアジング、メバリング等から来ています。

ではチニングとはどんな釣りなのか具体的にご説明していきましょう。

チニングとは?

ハードルアー、ラバージグ、ワームなどを使ってチヌを釣る釣り用語です。なにかにつけて警戒心が強いと言われるチヌですが、時には水深4.50cmくらいの浅場を数匹で徘徊していたりしますし、真っ昼間に堤防の壁に付いているカラス貝などを食べに来たりしますのでルアーで狙うチャンスは沢山有るのです。

チニングの道具は?

専用のロッドも発売されていますが、バスロッドやシーバスロッド、エギングロッドなどでも代用出来ます。ただ大物になるとかなりの力が有りますのでアジングロッドでは少々きついですが、根に潜ったりしないので時間を掛ければゲット出来るでしょう。タモ網は必携です。

チニングの釣り方

ルアーのタイプによってトップを狙ったり、沖目をスイミングさせたりと釣り方が大きく異なってきます。この動画はガルプのクリケットを使ってボトムをフワフワ泳がせる釣り方を紹介しています。

このワームの動きに誘われて次々に魚が掛かって来ます。他のルアーもおすすめコーナーでご紹介します。

チヌの釣り方その③紀州(ダンゴ)釣り

古の江戸時代に、時の藩主が自国の藩士に武士道と合い通じる所が有るとして、奨励し今に伝わる伝統釣法が紀州釣りです。寄せ餌の団子を使って魚を一箇所に寄せて狙いのチヌを釣り上げる釣法で海底が平坦な、磯や堤防などがポイントとなります。

紀州釣りとは?

寄せ餌団子の中に食わせ餌を忍ばせて、餌取りの小魚から付け餌を守り、海底に着底すると同時に団子が割れて付け餌が飛び出すように団子の硬さを調整する所に特徴が有り、また難しさと面白さもここがポイントになります。

ウキ下の調整と団子の割れ具合の調整は、奥が深くハマる要素が満載です。

紀州釣りの道具は?

4.5mから5.3m、1号から2号クラスの磯竿と3000番台のスピニングリール、道糸は2号、ハリス1.5号、チヌ針の1~3号が基本的な仕掛けです。重要なのはウキの選択です、ウキは縦に長い棒ウキと玉ウキが有りますがどちらも環付きを使い道糸がウキに直接干渉しないようにします。

紀州釣りの釣り方

紀州釣りの名人、山本太郎さんの基礎講座動画をご紹介します。掲載した基礎編シリーズは団子の作り方や仕掛けの作り方なども御座いますので、ご興味の有る方はご覧になって下さい。

釣座の決め方、コマセの撒き方1つにも注意が必要な事など江戸時代から伝わって進化して来たので、本当に奥の深い釣法です。

チヌの釣り方その④落とし込み釣り(前打ち釣り)

関西方面では落とし込み、前打ち、関東方面ではヘチ釣りと呼ばれています。東京では昔からヘチ釣りと言って親しまれて来ました、アタリが無い時などに堤防や波止の際だけで無く、やや沖目に振り込んで釣る場合が有り、これを前打ちと呼んでいましたので、基本は同じ釣り方と考えて良いです。

落とし込み釣りとは?

一般的に魚は上から落ちて来る物に反応する傾向が有ります。チヌは堤防や波止の壁に付いている貝類を食べますし、周りに生息しているカニやエビも捕食します。

ヘチ釣りはこの食性を利用した釣法です。糸と小さなオモリとハリだけの仕掛けで、餌をゆっくり自然に落として喰わせます。

落とし込み釣りの道具は?

穂先の細い、感度の良い専用竿とタイコリールと言う特殊なリールを使います。一般のリールと違う点は小さなオモリの抵抗だけで糸がスルスル出て行くくらい回転精度が高い事です。糸の出方、フケ方などで微妙なアタリを取れるように設計されたリールです。

専用竿を持って無いと言う方は、アジングロッドやメバリングロッド、エギングロッドなどで代用して釣り方だけ落とし込み風で挑戦してみるのも面白いと思います。

カニやエビなど現地で採取した餌やワームを使うと面白いです。何処にでもいるフナムシなども最高の餌になりますので、苦手でない方は是非使ってみる事をおすすめします。

落とし込みの釣り方

落とし込みの実釣動画をご紹介します。若干分かり難いかも知れませんが、ゆっくり沈めては少し聞き上げてまた落としてを繰返しています。

足元を狙っていますので静かに、そして竿の操作も非常に緩やかにデリケートに行っている所に注目して下さい。足元でこのサイズが釣れる落とし込み、是非やってみて下さい。

チヌの釣り方その⑤カカリ釣り

関東ではイカダ釣りとも言い、写真のような施設に渡って行う釣りです。寄せ餌の団子を使いますので紀州釣りと良く似ています。

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