鮎の友釣りを徹底解説!仕掛けや竿などの必要な道具もご紹介!

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まずはお店の人にいけすからオトリ鮎を数匹タライなどに移してもらいます。このときにオトリ缶にも水を入れておきましょう。タライに移した鮎の中から自らでオトリ鮎を選定します。オトリ鮎に触る時には手を冷たく冷やしておきましょう。

選ぶ鮎の基準は、ふらふらと水面に浮かび上がってくる個体や表面に傷のついている個体は弱っているので避けます。なるべく活きのよい元気そうな鮎を選びます。魚体を傷つけないよう丁寧に掴み、選定します。選んだ鮎は手早く自分のオトリ缶に移します。

オトリ屋さんは貴重な情報源

鮎はその日の水温や水位によって釣れるかどうかが大きく変わる繊細な魚ですので、地元のオトリ屋さんや釣具店にその日の最新の情報を教えてもらいましょう。顔見知りになれば日常会話や電話でも、釣れているポイントを気軽に教えてもらえることもあります。

鮎の友釣りでの服装

ここでは、鮎の友釣りを行う時に適した服装についてご紹介します。鮎釣りは川の中に入って釣りをすることを前提としているため、それ相応の服装が必要です。適切な服装をしていないと、快適な釣りを楽しめないだけでなく、体を冷やして体調を崩したりと危険と隣り合わせになります。チェックポイントをしっかり把握して、準備万端の服装で臨みましょう。

ウェーダーの必要性

ウェーダーとは、水中で着用するズボンの事です。冷たい水中に何時間も浸かっているため、保温性の高いウェーダーを着用することが必須です。水流の速いポイントでも抵抗を受けづらくするため、体にピタッとフィットするものを選びます。

日焼けに注意

長時間の釣りでは、水面に反射する日射しが強いため日焼けに要注意です。そのため上半身は必ず長袖を着用し、首元の日焼けにも気をつけましょう。また帽子やサングラスも日射しを遮るのに有効です。特にサングラスは水面の反射光を遮り水面を注意深く見るためにも必須アイテムといえるでしょう。

便利なベストを着用

ポケット付きのベストは、釣りに必要な小物を全て入れて川に入るのに便利です。また入川券もベストの見えやすいポケットに入れたり背中に貼り付けたりすることで、監視員に分かりやすくしておくこともできます。鮎釣りに慣れた人は多くが着用しているベストは、必須アイテムと言えるでしょう。

鮎の友釣り:具体的な釣り方

それではいよいよ、鮎の釣り方を解説していきます。鮎の友釣りは経験を必要とする釣り方ですが、慣れてくるにともなってポイントがわかり面白くなってくるという奥の深い釣り手法です。そのため昔からファンも多い釣りなのです。具体的な釣り方をマスターし、状況に応じていろいろと試してみましょう。

鮎の友釣りの釣り方①ポイント探し

まずはどこに鮎がいるか、釣れやすいポイントを探すことから始まります。これは鮎の習性に大きく関係しており、鮎がどのように川の中で生息しているかを掴むことが大切です。ポイントを見つけることが、鮎をたくさん釣ることへの近道ともいえます。

まずは鮎の縄張りを探す

鮎は餌となる苔のついた石の周りに縄張りを形成しますので、ポイント探しはそのような石を探すことから始まります。その中でも水深や流れの速さによってポイントは少しずつ変わります。縄張りに目星をつけられるようになることは上達への近道となります。

流れのゆるいトロ場と呼ばれるポイントは、オトリ鮎を弱らせにくく初心者にもおすすめです。流れの激しい瀬とよばれるポイントは、体力のある鮎が多くオトリの操作が難しいですが、臨場感溢れる釣りが楽しめます。

ハミ跡に注目しよう

ハミ跡とは、鮎が苔を食べた跡です。ハミ跡が石苔についていると、鮎が餌場にしている目印になります。その中でも食み跡の大小、量を目安に近くにいる鮎の数が分かります。ハミ跡が多くついている石は、他の石より光って見えます。ハミ跡がついているかは橋の上などの高いところから確認することで分かりやすくなります。

鮎の習性について

エサ場となる苔のついた石の周りに鮎は集まりますが、その中でも水深や流れの速さによって鮎がどこにいるかわかります。水深が浅く緩い瀬は、日中多くの鮎が餌をたべるポイントとなります。少し水深が深く流れも早い瀬では、大小の石も多く流れが複雑になっており、一日中多くの鮎がいます。

そして波立ちの少ない緩やかなトロ場では、鮎の姿が見えやすく、石は比較的小さいものが多いですがその中でも大きめの石の周りに縄張りをもつ鮎がたくさんいることが多いのです。またトロ場は渇水の際に好ポイントとなります。

鮎の友釣りの釣り方②実際の釣り方

鮎のあつまるポイントをつかんだところで、実際の釣り方を見て行きましょう。友釣りではオトリを操作しいかに自然に活き活きと泳がせるかが重要になってきます。こちらも経験が必要で慣れてくるにつれ上達しますので、いろいろと試しながらやってみましょう。

友釣りの誘い

オトリの操作には主に「引き釣り」と「泳がせ釣り」の二種類があります。引き釣りはオトリに一定のテンションをかけながら泳がせる釣り方です。泳がせ釣りはオトリを自由に泳がせて自然な動きを演出する釣り方です。どちらもオトリの状態を把握し水の流れを読みながら、常に水中の様子をイメージすることが大切です、

友釣りのアタリ

野鮎がかかると、竿にはっきりと感触が伝わってきます。鮎が掛かってもすぐに竿を立てず、角度を保って耐えることが重要です。状態を保っていると、鮎は川の流れにあわせて自然と手前へ引き寄せられてきますので、その後ゆっくりと上流へ竿を向けると鮎は足元まで近づいてき、最後はオトリと共にタモですくい上げましょう。

はじめての方は、こちらのスタートガイドも参考にしてみてください。

鮎の友釣り:注意点

奥が深く面白い鮎の友釣りですが、初めての方が始めるにあたりいくつかの注意点があります。長年の経験者や愛好家が多い鮎の友釣りだけに、皆が守るべきマナーやルールが存在します。ここでは一般的な注意事項をご紹介しますので、マナーを守って楽しみましょう。

注意点①入川券を購入する

川での釣りは、地元漁協の魚の放流や漁場管理によって成り立ちます。元気な魚の泳ぐ美しい釣り場が持続できるのも、漁協の管理があってこそなのです。その運営費は、入川券の購入費により賄われています。入川券を買わずに無許可で釣りを行うと密漁ということになります。

入川券の購入場所は、漁協事務所や近隣の釣具店、個人商店やコンビニ、現場監視員から購入などがあります。釣りの間は入川券を携行し、監視員が求める時には入川券を提示しましょう。多くの人は監視員に分かりやすいよう、ベストの背中部分につけるなどしています。

注意点②夜釣りはしない

多くの漁業組合では夜釣りは禁止されており、基本的には夜釣りはできないと思っておきましょう。また夜は鮎が寝ているために、夜釣りを行ってもほとんど釣れません。昔から鮎の友釣りは夜行わないという伝統もあるようですので、ルールとして夜釣りは行えないと思っておくのが良いでしょう。

注意点③近隣に配慮する

鮎釣りでは周りの釣り人への配慮は欠かせません。鮎や周辺環境を敏感に察知するため、他の釣り人の釣果を妨げないよう注意が必要です。まずは先に釣っている人には釣りを始める時に一声かけましょう。

他の人のオトリ缶の周りでバシャバシャ歩くとオトリ鮎が疲れてしまうため避けましょう。また鮎釣りの竿は長いため、隣の釣り人とは最低竿一本分は距離をとりましょう。その他、周辺への配慮が必要と思われるときにはお互いに声かけを行い気持ちよく釣りを楽しみましょう。

鮎の友釣りを楽しもう!

これまで鮎の友釣りについて、その方法から道具、ポイントや注意点などをご紹介してきました。経験を積み勘を身につけていくことで、次第に上手になっていく鮎の友釣り。始めは難しく感じる点があるかもしれませんが、心配は不要です。

経験者に教えてもらったり自分で試行錯誤を繰り返すうちに、いつしかその魅力に夢中になっていることでしょう。鮎の友釣りは古くから確立されてきた手法で、その奥の深さから多くのファンや名人のいる釣り方です。これを機にぜひ鮎の友釣りに挑戦してみて、その面白さや奥深さを味わってみましょう。

鮎釣りのスタートガイドに関する記事はこちら

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