実際に起こった神隠し事件20選をご紹介!その真相や原因も考察

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ミステリーの女王として有名なアガサ・クリスティーが1926年に行方不明になっていたのをご存知でしょうか?消息を絶ってから11日後、別名義でホテルに泊まっていたところを保護され事件は幕を下ろします。意図的に起こしたものだったのか、心身衰弱の故だったのか伝記作家の間でも意見が分かれています。

背景

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アガサ・クリスティーは夫と娘と共に田舎の大邸宅で暮らしていましたが、夫には別に恋人がいることがわかり、クリスティーは心に深い傷を負ってしまいます。これが引き金になったのかは定かではありませんが、失踪時にいたホテルはその恋人の名で借りられているあたり無関係ではないでしょう。

アンジェルス国有林失踪事件

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アメリカロサンゼルス州にあるアンジェルス国有林で、1956年ごろから子どもの失踪が次々に起こりました。ハイキングに訪れていた8歳の少年は、少年が走ってカーブを曲がり少しだけ視界から見えなくなった隙にいなくなってしまいました。それ以外にも国有林では子どもだけが次々と謎の失踪を遂げています。

結末

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子どもの失踪事件から10年後、ある男性が警察に出頭し、1956年~70年の間に少なくとも6人の子どもを殺して埋めたと供述しました。しかし男性の言う場所に遺体はなく、その時は立証には至りませんでした。しかしその後警察の捜査により、男性が18人もの子どもの殺害に関与していたことが明らかになり逮捕となります。

アイリーン・モア灯台事件

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1899年にアイリーン・モア島の灯台を警備していた男性3人が行方不明になった事件です。モア島には妖精が住んでいると言われており、近海の海が台風や嵐などで危険になることも多く、安全の為に灯台が作られました。しかし、そこに常駐していた警備員3人全員の消息がわからなくなりました。

不思議な点

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灯台内は荒らされた様子もなく、異常もありませんでした。2人分の作業道具が見つからない事から、嵐の中で作業をして海に落ちたのではないかと考えられました。しかし残りの1人は作業道具も残っており、どこに消えたのかわかりません。日誌の最後には「嵐は終わった。神はどこにでもおられるのだ。」と書かれていました。

ハーメルンの集団失踪事件

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グリム童話にも描かれている「ハーメルンの笛吹き男」の物語ですが、これは実際にハーメルンで起こった謎の集団失踪事件を元にしています。物語のように子どもたちが一斉に失踪してしまった事件、未だに原因はわかっていませんが、ハーメルンの一部の通りでは楽器の演奏を禁じる通りもあり、事実として考えられています。

教会にあったステンドグラス

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1300年にあったハーメルンの教会には、この笛吹き男をモチーフにしたステンドグラスがあったと言われています。そこには「1284年、聖ヨハネとパウロの記念日 6月の26日 色とりどりの衣装で着飾った笛吹き男に 130人のハーメルン生まれの子供らが誘い出され コッペン丘の近くの処刑の場所でいなくなった」との説明文が添えられていました。

諸説あり

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集団での子どもの失踪事件、しかも人数は130人とも言われています。事故死や伝染病、開拓者として自ら村を出た、少年十字軍として巡礼などで村を出たが戻らなかったという説など子どもが一斉に消えた原因は様々な憶測を呼んでいます。いずれにしても笛き男が意味するものが何かは未だにわかっていません。

 

もう少しハーメルンの笛吹き男について知りたい方はこちらの記事もどうぞ

海外で起きた失踪事件、多くの旅人の失踪の背後には人食い一家の存在がありました。詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ

番外編:取り替え子を知っていますか?

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取り替え子とはヨーロッパを中心に伝えられている伝承で、子どもが連れ去られるのは神隠しと一緒ですが、そこには子どもの代わりのものが残されており、それを取り替え子と呼んでいます。取り替え子の場合、子どもを連れ去るのは妖精やトロールであり、人間ではありません。

取り替え子

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残される取り替え子は、妖精やトロールの子どもであったり、魔法をかけた木の欠片であったりと様々です。取り替え子はそのしなびた外見や歩行ができない、癇癪が多いなどといった点で見分けられることが多く、取り替え子にひどい扱いをすると子どもが帰ってくると言われていた地域もありました。

真相は?

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現代では取り替え子の伝承の裏には、奇形児や精神疾患のある子どもの誕生が関係しているのではと考えられています。見た目の違いや精神疾患などから取り替え子のレッテルを張られ、ひどい扱いを受けていたのです。残念ながらそのような悲しい伝承は世界中に存在しています。

神隠しの原因を考察

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世界各地の神隠し事件をご紹介してきましたが、原因が解決しているものもあれば未だに謎に包まれているものも多くあります。神隠しの原因にはどんなものがあるのでしょうか?1つずつ考察していきましょう。

家出

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人が消えた時にまず考えられるのが家出です。特に多感な10代の子どもが失踪した場合は、その可能性を疑う人は多いでしょう。現に茂原女子高生神隠し事件では、宗教的な家庭で育った女子高生がその生活に悩んで家出した失踪事件ではないかという噂も流れました。

誘拐

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神隠し事件が起こると家出と共にまず考えられるのが誘拐でしょう。特に10歳以下の子どもが失踪した場合は、自らの意志で家を去ることは考えにくいので誘拐がまず疑われます。新潟少女監禁事件のように誘拐・監禁されても発見される場合もありますが、未解決事件となるものも少なくありません。

拉致

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同じ誘拐でも北朝鮮工作員による拉致の可能性もあります。国を超えての事件は横田めぐみさんの事件のように、解決されるまでに途方もない時間を要します。また、どこの国に拉致されているのかわかったところで、拉致された人が帰ってくるまで家族の心中が晴れることはありません。

事故

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突発的な事故や迷子により人が消える場合もあります。記憶に新しいのは2018年山口県で起こった2歳の男の子が失踪した事件、警察が捜索するも見つかりませんでしたが、3日目にボランティアの男性が山で男の子を無事発見しました。子どもは時として思いもよらない行動で迷子や事故に巻き込まれます。

大型の鳥による連れ去り

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体重の軽い子どもならば大型の鳥による連れ去りが原因で姿を消すことも考えられます。猛禽類の鳥が子どもを獲物として認識し、襲われるという事例は何件も報告されています。体重が軽ければそのまま連れ去られる可能性も十分にあるのです。

可能性のある事件

タケノコ掘り行方不明事件の5歳の女の子は、警察犬により遊歩道を歩いていたことがわかっていましたが、山道の途中でパタリと臭いが消えました。翌日も警察犬4匹での捜索が行われましたが、4匹とも昨日の警察犬と同じところで止まったとのことです。その事からも女の子は大型の鳥に連れ去られたのではないかとの見方が出ています。

間引き

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今の時代では考えられない事ですが、昔の日本では親が子どもを殺す間引きが行われていました。特に貧困の村などでは神隠しが間引きの隠語として使われており、口減らしとして子どもを間引きし、家族の人数を調整していました。

7歳までは神のうち

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この言葉は7歳までの子どもは人間世界よりも神様の世界に近い存在と考えられていたもので、だからこそ神隠しにあっても(間引きされても)神様のものだから仕方ないとされていました。昔の日本には、子どもは7歳になってやっと人間世界の一員と見なす風習があったのです。

異次元にワープ

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異次元の世界、パラレルワールド、この手の都市伝説は多くあります。実際神隠しから戻ってきた人の中には、知らない世界に行っていたという話をする人もおり、そこでは時間の流れ方も違うと言われています。もしかしたら神隠しにあった人たちは、まだ異次元の世界に迷い込んでいるのかもしれません。

どんな人が神隠しに遭いやすいの?

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神隠しについて色々と見てきましたが、実際どんな人が神隠しに遭いやすいのでしょうか?今まで起こった世界各地の失踪事件を見ていくと、被害に遭いやすい人、その傾向が見えてくるかもしれません。

小さな子供

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誘拐や迷子が原因の場合は、圧倒的に小さな子どもが被害者となるケースが多いです。まだ精神的にも肉体的にも成長途中の子どもは、時には誤った判断をしてしまいます。また誘拐においては、小さな子どもは簡単に運べますし、リュックや箱に入れて目撃されるリスクを減らすことが出来ます。

産後の女性

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昔から神隠しに遭いやすい人物に産後の女性が挙げられていました。産後うつという言葉があるように、女性は出産後しばらくの間精神的に不安定になりやすい状態です。その肉体的にも精神的にも不安定な時期には、神隠しの原因である事件や事故に巻き込まれやすいとされてきたのでしょう。

ネットにある実際にあった神隠し体験談

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ここ十数年でネットの普及率は大幅に増え、自分の気持ちや体験を簡単に人と共有することが出来るようになりました。そんなネットにある実際にあった神隠しの体験談を3つご紹介したいと思います。

体験談①

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20代の男性が実家に帰省、夜に幼馴染と飲みに行った帰りに水神様が祀られている禁忌と言われている神社に入った時の話です。神社の周りの生い茂った木々をぬけると、そこには先ほどまでの田んぼとは違う景色が広がり、また、遠くから銅鑼のような「ボワーン」という音と「カーンカーン」という音が聞こえていたそうです。

謎の老人

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直観的に引き返さなければと感じた男性に、茂みから神主のような恰好をした老人が声をかけました。老人は2人を神社の祠まで戻し、「ここに来てはいけない」「誰にも言ってはいけない」と何度も言ったそうです。その時の神社は先ほどとは違って草木が綺麗に掃除されており、男性は驚いたそうです。

結末

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老人が「もうここには来てはいけない」と最後に言うと、2人は神社の鳥居の前に移動していました。もちろん木々も生い茂り、いつもの風景です。後に村の人から聞いた話では、その神社では何人も子どもが神隠しにあっているとか。男性2人がもし子どもだったなら戻っては来れなかったかもしれません。

体験談②

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ある教習所で起きたイケメン教官が消えた不思議な事件です。バレンタインの日、いつものように大量のチョコレートをもらっていた教官の姿を同僚が目撃しています。しかし次の日その教官は出勤して来ず、不審に思った同僚が家に電話をかけると、奥さんが「彼は死んだ」と言って電話をきりました。

誰も知らない

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同僚が仕事終わりに家を訪ねると、そこは空き家になっていました。隣人や大家、不動産屋にその家のことを聞くと「そこはずっと空き家だった」と口をそろえて言います。不思議に思った同僚が上司にその話をすると、驚くことに上司も他の同僚もその教官の存在を知らないと言います。

結末

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上司、他の同僚だけでなく、あんなに人気のあった女子生徒からもその教官の存在が忘れられていました。しかし、全員ではなくごく一部の女子生徒はその教官のことを覚えており、結局その教官の話は暗黙の了解で教習所内でタブーとなったそうです。

体験談③

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男性は失踪者の友人であり、友人から3日ほど一人旅に出ると聞いていたそうです。しかし5日経っても帰ってこず、家族が捜索願を提出し、1週間後に水死体で発見されました。葬儀の日、男性は警察に呼び止められ、一枚の写真を見せられました。そこには友人と30代と見えるヒゲずらの男性が親しげに映っています。

遺留品のカメラ写真

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このヒゲの男性との写真が最後に撮られたものであると警察は言い、一緒に映っている男性に心当たりがないか男性に尋ねました。男性が知らないと答えると、警察はこのヒゲの男性が10年ほど前に行方不明になった男性だと言います。しかも友人が旅行予定だった同じ場所で。

残る謎

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ヒゲの男性の姿は10年前のものと全く変わっておらず、だからこそ警察もすぐに行方不明になった男性だと気づいたそうです。友人がこのヒゲの男性と会った直後に謎の死を遂げたということ、行方不明になった男性が友人を殺したのか、何故容姿が全く変わっていないのか、不可解な点の残る事件です。

実は身近な神隠し、あなたも気を付けましょう

世界各地の様々な神隠し事件を見てきましたが、いかがだったでしょうか?神隠しに巻き込まれる原因はいくつもあります。実は身近なところで起こっている神隠し、ただの都市伝説と考えずにあなたも気を付けましょう。

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