だーすけさんのこうした行動によって火は勢いをとどめることなく燃え広がり、木造2階建ての自宅2階部分が焼失、放送はパソコンが動かなくなるまで配信され続け、当時はyahooのトップニュースにも上がり大変な話題になりました。
オイルマッチとは?普通のマッチとの違い
オイルマッチとは一体どのような構造や特徴を持ったものなのでしょうか。きっとだーすけさんも、この記事を読んでから使用していれば安全に動画配信ができたはずです。では、この事故の引き金になったオイルマッチについてお話していこうと思います。
オイルマッチの構造
普通の火薬マッチとは違い、オイルで着火するので金属製のものが多いです。ライターと間違える人もいますが、マッチのように先端部分を本体の側面にある火打石に擦って火をつけるので、マッチというくくりになっています。
半永久的に使える
普通のマッチは1回使い捨てですが、オイルマッチは部品を交換すれば半永久的に使用することができます。当然、木製のマッチでは実現することができないこの特徴は金属製であることの大きな強みですよね。
オイルマッチの用途
普通のマッチは木材を使いますし燃えカスがゴミになりますが、どちらも無縁なオイルマッチは地球環境にやさしいのでアウトドアやキャンプにも適した発火器具です。クールでお洒落な印象も強く、人とは違うスタイルでちょっとしたステータスに浸れるのも魅力です。
オイルマッチを使うメリット
そんな環境にやさしいオイルマッチ、芯棒を火打石で擦って火種を作るのには結構慣れが必要です。だーすけさんも始め着火するのにとても苦戦していましたからね。メンテナンスにも少々手間がかかるので一見使いづらそうな印象を受けてしまいます。オイルマッチを使用するメリットとはどのようなものなのでしょうか。
金属製なので折れにくい
普通のマッチは芯が木製なので、着火するときに折れたりします。最近はほとんどのマッチの芯に使われる木材はあまり質の良くないものが多いらしいです。その点オイルマッチは金属製ですから、よほどのことがない限り折れたりはしません。
天候に左右されない
普通のマッチとは違い多少の雨や風に打たれても消えづらいというメリットがあります。やはりアウトドアシーンにも向いているといえますよね。それぞれを比較したときに一番の強みといえるのが、この特徴ではないでしょうか。
安定した火力
普通のマッチは着火した瞬間に火薬部分が勢いよく燃えますが、その後は木材に火が移ってきます。だんだん火力も弱くなってしまいますし、使用できる時間もせいぜい15秒くらいでしょう。一方のオイルマッチは綿に含まれたオイルが常に一定の火力を保ち続けてくれるのです。
しっけないため災害グッズとしても便利
しまっておいたマッチがしっけてしまい使い物にならなくなってしまった、なんていうご経験もあるかと思います。雨に強いオイルマッチは湿気にももちろん強いですから、いざという災害時なども活躍できるんです。
オイルマッチを安全に使うための注意点
使い方によっては事故にも繋がりかねないオイルマッチ。だーすけさんの動画に関しても決して笑い話で済ませてはいけない、ある意味注意喚起にもつなげなければいけない大切なことです。今回の動画をもとに、オイルマッチを使用する際の注意点をご説明します。
オイルはきれいに拭き取る
まず彼が一番最初に怠った「本体に付着したオイルをしっかりと拭き取る」ことです。これにより本体への引火を防ぎます。拭き取るときはティッシュのような燃えやすい紙ではなく、雑巾や手ぬぐいなどの方が比較的好ましいです。
周りに引火しやすいものを置かない
次に「引火性のものを周りに置かない」ことです。彼の場合はくわえタバコをしながら使用していたので言語道断ですね。オイルを拭きとった紙や木綿だけではなく、オイルそのものや塩化ビニールなども引火しやすいので使用する際は遠ざけましょう。
屋内では使用しない
この記事を読んで、火を屋内で使うことに少しでも抵抗を感じて頂けたかと思います。またオイルマッチは、一定の炎が長時間持続するので「屋内での使用」はしないで下さい。今回の動画の大事故は、これら3つの注意点を守ってさえいれば絶対に防ぐことができたはずです。