メスに噛み付いたら栄養に関してはメスからもらいながら、徐々にオスの身体が姿をなくして最終的には精巣だけがメスの身体に残されるのです。数匹のオスがメスに噛み付くこともあります。
補足として解説しますが、深海で暗闇の中からメスを探さなければならないため、そう簡単には見つけられません。もし見つけられない場合は暗闇の中をずっと彷徨わなければならないという、まるで映画やドラマのバッドエンドのような結末を迎える個体もいます。
チョウチンアンコウのオスの動画をご紹介
先ほどの説明ではよくわからないという人もいるでしょう。交尾のイメージと違いオスとメスが同化するのですから無理もありません。ここでは同化を動画でチェックしてみましょう。
動画①
こちらの映像は残念ながら日本語の音声ではありませんが、下の部分に日本語の字幕が書かれているので動画の内容は理解できるでしょう。実際の映像をもとに解説がされ、わかりやすい動画です。
動画②
日本語音声の動画が見たいという人はこちらがよりでしょう。独特のアニメーションによってわかりやすく解説が行われており、一体化するためのメリットにも触れている動画となります。
チョウチンアンコウの仲間も切なかった
なんとも切ない生涯を迎えてしまう魚ですが、この魚は同じ類に属している仲間がいるのです。実はその仲間も切ない生涯を迎えてしまうので、ここで紹介します。
ジョルダンヒレナガチョウチンアンコウのオスについて
なんとも長い名前を持っている魚ですが、こちらの魚のオスもチョウチンアンコウと同じでメスに比べて非常に小さな体長です。また、眼球と嗅覚は発達していて優れています。
この魚のオスに関しては、特に珍しい個体であって標本は5つしかありません。そのため正確な体長はどれくらいなのかというのはよくわかっていないのです。また交尾については先ほど紹介しているチョウチンアンコウと同様で、メスの身体にオスが同化します。
ジョルダンヒレナガチョウチンアンコウのメスは?
補足としてメスの個体になると体長は大きいもので18cmほどになります。この記事のメインであるチョウチンアンコウのメスに比べるとかなり小型です。