なんとも切ない生涯を迎えてしまう魚ですが、この魚は同じ類に属している仲間がいるのです。実はその仲間も切ない生涯を迎えてしまうので、ここで紹介します。
ジョルダンヒレナガチョウチンアンコウのオスについて
なんとも長い名前を持っている魚ですが、こちらの魚のオスもチョウチンアンコウと同じでメスに比べて非常に小さな体長です。また、眼球と嗅覚は発達していて優れています。
この魚のオスに関しては、特に珍しい個体であって標本は5つしかありません。そのため正確な体長はどれくらいなのかというのはよくわかっていないのです。また交尾については先ほど紹介しているチョウチンアンコウと同様で、メスの身体にオスが同化します。
ジョルダンヒレナガチョウチンアンコウのメスは?
補足としてメスの個体になると体長は大きいもので18cmほどになります。この記事のメインであるチョウチンアンコウのメスに比べるとかなり小型です。
ジョルダンヒレナガチョウチンアンコウの特徴と生態
「ヒレナガ」という名前がついているようにヒレがとても長いことが特徴の一つになります。その長さは体長の60%から70%ほどです。また、チョウチンアンコウと区別するための他の特徴として、頭のイリシウムは光らないというのが挙げられます。
なぜ光らないかというと、この魚にはイリシウムに発光する細菌を培養するスペースがないのが理由になります。ちょっとわかりづらいですが、これもチョウチンアンコウと区別するための特徴の一つなのです。
生態について
太平洋や大西洋、インド洋といった幅広い海に分布しています。水深に関しては800mから1000m以上の場所であることがわかっており、発光はしませんが、チョウチンアンコウと同じくイリシウムで獲物を誘って捕食を行う肉食の魚です。
また特徴の一つである長いヒレはアンテナのような役割を持っており、自分の周りにいる獲物、または敵といったものを把握できるようにしていると考えられています。
チョウチンアンコウって水族館で見れるの?
ここまでの解説でチョウチンアンコウに興味を持ってくれた人もいるでしょう。そこで真っ先に思うのは実際にその魚を目で確認したいということです。そこで水族館で見られるのかを見ていきます。
水族館で見るのは難しい。
残念ながら、今現在でこの魚を飼育している水族館はないと考えて良いでしょう。もちろん他の種類であれば見れる水族館もありますが、チョウチンアンコウ限定で考えると難しいのが現状になります。
そもそも生きているチョウチンアンコウが捕獲されること自体が非常に珍しく、過去に捕獲されて水族館に運ばれた時には既に死んでいることが多いのです。また江ノ島水族館に生きた状態で運ばれたことがあるのですが、8日間しか生きられませんでした。
水族館で見られる深海魚にデメニギスがいます。興味があるならこちらをどうぞ。
標本なら見れる
実際に見ることは難しいですが、標本であれば展示している水族館はあります。標本とは生き物の一部分や全体を保存しておけるように状態を加工したもので、生きてはいませんがその姿を見ることができるのです。
チョウチンアンコウのグッズ
この魚はアンコウ目に分類される魚で、アンコウ目の魚は全部で313種類があります。それくらい多くの種類がいるアンコウ目ですが、その中でチョウチンアンコウだけに焦点が当たっているグッズがありますので、番外編という形で紹介させてもらいます。
ジグソーパズル
ここまでで紹介したチョウチンアンコウの生態を表現しているジグソーパズルになります。大きさはポストカードほどの大きさになるので邪魔になりませんし、生態の解説が書かれている説明書もついています。
また130ピースのため、簡単ですぐにできてしまうということもなく、かといってものすごく難しくて何ヶ月も完成できないほどでもないので、初めての人でもやりごたえが感じられるパズルとなっています。
詳細
- サイズ:10cm×14.7cm(ポストカードサイズ)
- ピース数:130ピース
- 付属品:解説書・ピースをなくした時の請求はがき/FAX用紙・パズル専用スポンジ/のり
- 価格:2019/4/10現在で¥626
ぬいぐるみ
深海魚と聞くと、なんだか怖そうな見た目をしていたり種類によっては気持ちが悪い見た目をしているイメージが湧くでしょうが、こちらは子供が対象となっているのでなんとも可愛らしい見た目をしています。
また、このぬいぐるみの中には鈴が入っており、この鈴の音が可愛さをさらに引き立ててくれます。さらにぬいぐるみの手触りも良いので、ぬいぐるみが好きな子供でも満足できるでしょう。
詳細
- サイズ:15cm
- 対象の性別:男女共用
- 対象年齢:6歳以上
- 価格:2019/4/10現在で¥700
マグカップ
最後に紹介するのはマグカップです。先ほど紹介したぬいぐるみのように可愛さを重視して作られているわけではありませんが、ブサイクだけどどこか可愛い感じがする、いわゆる「ブサカワ」の魅力を備えているマグカップです。
お皿やコップなどは様々なものがありますが、どれも似たようなものが多いです。そこでこのようなマグカップがあると思わずクスッと笑ってしまい、食卓も楽しいものになるでしょう。ちなみに頭の部分は蓋になっています。
詳細
- サイズ:13.5cm×9.5cm×10.5cm
- 素材:磁器
- 生産国:中国
- 容量:300ml
- 価格:2019/4/10現在で¥1,598
チョウチンアンコウのオスは悲しい生き物
いかがでしたでしょうか?メスと比べると非常に小さい身体で深海の暗闇の中を必死で泳いでメスを探し出します。もし巡り合ったとしてもメスの身体の一部となってしまい、巡り会えなかった場合は暗闇の深海をずっと泳ぐという一生なのです。
他の魚にはないメスとの同化だけでも衝撃的でしたが、チョウチンアンコウにはまだまだ解明されていないことがたくさんあります。これから先で私たちの知らないことが次々と解明されていくかもしれません。
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