刺されたら一巻の終わり?毒をもつイモガイの危険性に要注意!対処法も

マガキガイは、ソデボラ科の貝です。大きさは最大6cmほどで円錐形の貝殻をもっており、熱帯・亜熱帯の暖かい海に生息しています。殻の中からカタツムリのように目や触角を出しているのが特徴で、外敵から逃げる時に蓋の外側についている鋸歯を使って地面を蹴ってジャンプする様子が刀を振る動作に見え、チャンバラ貝ともいわれています。

イモガイとマガキガイの見分け方

一つはマガキガイは殻口内唇が黒く、口の中が濃いオレンジ色をしているということ。もう一つは、マガキガイは目や触覚を出すために、貝殻の淵にめくれたような凹みがあります。よく観察をして、目が出てくるかどうかでも判断できます。と、このような見分け方がありますが、やはり非常によく似ているので、基本は不用意に触らないのが一番です。

イモガイの名前の由来(豆知識)

イモガイの英語表記はcone shell「円錐形の貝」で、見た目そのままの名前がつけられています。別名はミナシガイといい、漢字では「身無貝」と表記されます。イモガイは殻口が狭いので、外側からでは身がわずかにしか見えないため、身が無いように見える様子から「身が無い貝」という意味でつけられています。

サトイモににているため

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和名であるイモガイはその名の通り、その円錐形の見た目がサトイモの形に似ていることからつけられています。生息地である沖縄では、刺されると浜の半ばで死に至ってしまう意味から「ハマナカー」や沖縄に生息する毒蛇「ハブ」からつけられた「ハブガイ」ともいわれています。

貝殻は装飾品にされることも

イモガイの貝殻は、非常に鮮やかで美しい色もした種類もあり、装飾品としてコレクターの間では人気があります。現地ではお土産としてキーホルダーなどにされており、個人で行う貝殻アートや貝殻を使ったアクセサリーやキーホルダに使用されたりもしています。

イモガイをつかって貝殻アートや装飾品を作ってみよう

貝殻アートとは、身近なものに貝殻を並べて接着したり、アクセサリーなどにして楽しむ芸術の1つです。貝と接着剤さえ揃えることができれば作ることができるので、その作りやすさから本格的なインテリアとしての大人の趣味から、子供の夏休みの自由研究まで老若男女問わず楽しむことができます。一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

貝殻は通販で簡単に購入可能

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貝殻は釣りや海水浴ついでに現地で採取する人が多いです。しかしイモガイには毒がありますし、イモガイ以外にも毒をもった生物もいるので海で採取するのは危険です。現在は、通販サイトを利用することにより、自宅に居ながらにして貝を入手することができます。イモガイの貝殻1つ100円~購入可能なので、是非利用してみてください。

水族館で生きたイモガイをみられる

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生きているイモガイを海で実際に見ることは危険ですが、現在日本各地の水族館で飼育がされており、その姿を見ることが出来ます。また、その様子をTwitterやInstagram、youtubeなどに投稿していたりするので、気になる方はぜひ閲覧してみてください。貝殻を販売している水族館もありますので、お土産にいかがでしょうか。

イモガイは弥生時代から装飾品に使われていた(豆知識)

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さらに豆知識を1つ。弥生時代(紀元前3世紀~1世紀)の九州北部の遺跡では、装飾品として貝輪と呼ばれる腕輪が発見されています。発見された貝輪は、奄美大島や沖縄などの海域で採取できるゴホウラやアツデガイのほかに、大型のイモガイが使われていたことが分かっています。これは南海産貝製腕輪と呼称されています。

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