加古川は事件が多い?
兵庫県の南部に位置するこの加古川市は加古川の河口に広がる豊かな自然に子込まれたところであり、アウトドアなどにもってこいの地域として有名です。兵庫県ということもあり交通のアクセスも抜群ですし、観光地も多いので非常に多くの人が訪れる所でもあります。
また、ビジネス要素でも兵庫県ということもあるので多くの人が出入りします。そのため加古川市では人の典拠といった意味でもより多くの人がアクセスする地域の一つです。そんな地域ですが、実は日本の中でも特に事件が多い地域であることを知っているのでしょうか。
数多くの事件がこれまでに発生しており、日本を揺るがせた有名な事件も数多く発生しているのです。調べていくと必ず一度は効いたことのあるような事件がこの地域で起こっています。そして、中にはいまだに解決していないものまであります。
今回はそんなこの地域で起こった過去の事件の詳細や、市が取り組む防犯対策といった治安に関することを中心に紹介していきましょう。
不名誉すぎる!犯罪発生ランキング上位の「加古川」
不名誉なことではありますが、とあるランキングでこの市は上位に位置しています。それが犯罪発生ランキングです。どれほど犯罪の発生率が高いのか数字についてみていきましょう。
兵庫県は犯罪発生率が高い?
兵庫県はそもそも犯罪の発生率が非常に高いといわれています。というのも犯罪件数を政府が統計を取っておりその数字上では非常に高い数字をたたき出しているのです。ここで計算されている犯罪は殺人や強盗、強姦や暴行、傷害や詐欺や放火のことを示しています。
それ以外の軽犯罪や交通事故などは含まない計算なのでこれらを含むともっと上の数をたたき出してしまうことになります。とはいえ、どの都道府県も犯罪は起こるモノですし、特に人口が多くなれば犯罪の全体数も上がります。
そこでこの犯罪発生率の計算が用いられるのです。先に述べた事件などを総人口で割り出すことで犯罪発生率を出し、その地域が安全かどうかを表す指標とするわけです。そして、兵庫県はこの数字を用いたうえで判断すると非常に高い発生率をたたき出しています。
より詳細な事件などは後述しますが、代表的な事件としては加古川の小2女児殺害事件や神戸で起きた連続児童殺傷事件、神戸大学院生リンチ殺人事件などいろいろな市町村で数々の大きな事件が発生しています。
もちろん大きな事件ばかりではありません。小さなもので言えば自転車窃盗などの事件は非常に多いようですし、その他車上狙いなどの事件もあります。しかし、これらの大小さまざまな事件が数多くあるので兵庫県は犯罪発生率が高いのです。
上位に食い込む加古川市
そんな犯罪発生率の高い兵庫県内で、肝心の加古川市がいったい何位に属しているのかというと、5位になります。一位は神戸市中央区、次いで兵庫区、尼崎市、神戸市長田区の順でランキング入りをしています。
その内訳としては、最も多いのが自転車の窃盗、次いで車上狙いになります。貴重品や他人の所有物を狙っての窃盗件数が多いのです。そのほかにもわいせつ行為や空き巣などもあります。兵庫県の中でも5本の指に入るほどんお治安が悪いともいえるでしょう。
加古川の事件①加古川7人殺害事件
実際に今回焦点を当てている市で過去に起こった事件についても注目していきましょう。殺人事件で当時大ニュースになったこの7人の殺害事件位ついてまずは触れていきます。どのような事件だったのかその概要と犯行の動機について紹介します。
事件の概要
2004年8月2日に市内の西神吉町大国で起きた事件になります。当時47歳の男性は、自宅近所の2家族、合計7名を包丁で刺して殺したのです。犯人の名前は藤城康孝といい、被害者となる人達はこの犯人の親戚にあたる人物だったのです。
事件の概要はまず犯人が隣の家にある伯母宅に侵入し殺すことから始まります。伯母宅には伯母のとし子さんと次男の義久さんが二人で暮らしていたのですが、そこに犯人がやってきて二人を刺したそうです。
その最中隣の家の長男である勝則さんに電話で助けを求めます。電話を取った勝則さんは、すぐにかけて付けて警察を呼びました。しかし、警察が到着した時にはすでに3人が殺されており、長男の妻だけが重傷を負いながらも逃げることに成功しました。
そして被害はそれだけでは終わりません。60メートルほど離れた先の親戚にあたる藤白利彦さん宅も襲撃します。そこにいた利彦さん、妻の澄子さん、長男の伸一さん、長女の緑さん全員を殺すのです。
そして、犯人は7人を殺した後自宅に戻って母屋にガソリンをまいて火をつけたといわれています。当時同居していた犯人の母親はいち早く警察に避難しており難を逃れたと言います。犯人はというと、車を出して弟の家に行きは親のこと告げると自殺を図ります。
加古川バイバス西インター付近で、灯油を積んだ車に乗って信号柱に衝突し自殺を図ったそうです。しかし車は炎上しましたが捜査員に発見されて事情を聴取後殺人内容を自供し、身柄を抑えられました。
最終的に犯人は平成21年5月29日、死刑の判決が下ります。精神鑑定を行い、犯行時の精神状態なども問われましたが、きわめて残忍は犯罪と判断され極刑を申し渡されたのです。