キアゲハってどんな蝶?その生態や飼育方法を徹底解説!

サナギになる前に、便のようなものを出し体の中をすっきりさせます。そして、安全な場所を確保したら、白い糸を出します。その糸に頭をくぐらせて、糸を利用しながら脱皮していきます。

殻を脱ぎ捨てた後もしばらくからだを動かし、時間が立つとまるっきり動かなくなります。

葉っぱの様な見た目になる

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脱皮後は、一瞬みると葉っぱと全然見分けのつかないような、緑色のからだになります。そのルックスは、色だけでなく形すらも葉っぱにそっくりになります。これは、外敵から襲われない上でもとても見事な擬態としての効果があります。

越冬することもできる

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キアゲハのサナギは寒さにも強く、冬の厳しい環境も凌ぐことができます。擬態の上手い昆虫に、ムラサキシャチホコという生きものがいます。興味がわいた方は、是非こちらの記事もご覧ください。
この記事でも、幼虫からの成長過程についても記載もあるので、一見の価値があります。

キアゲハの生態③成虫

幼虫からサナギになり、ついに成虫になるのですが、生態について詳しく述べていきます。どのくらいで成虫になり、どのような物を摂取して生きているのかを紹介していきます。

また、卵を産む時にはどのような場所で実行するのかについても触れていきます。

10日程度で成虫になる

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色が濃くなっていくと、成虫として外に出るのも間近になってきます。全く微動だにしないのですが、動き出せば30秒ほどでサナギから出てきます。

実は寿命はとても短くたったの2週間程度です。自然の中では、蜘蛛などの外敵も多く成虫になるには過酷な環境です。飼育の場合は、安全な環境なのですが飼育箱の蓋の裏でサナギなる傾向があります。

花の蜜を吸う

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基本的に他のチョウのように、花に近づき、その蜜を吸って暮らしています。特に赤い大きな花の蜜を好みます。具体的には、ツツジ、ユリ、ヒガンバナ、ヤブガラシなどです。飼育する場合は、ハチミツなどをかなり薄めて与えるやり方もあります。

産卵を行う

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一匹あたり200個ほどの卵を産むのですが、その中で無事成体になれるのは、わずか1~3匹程度というとても低い確率です。産卵の仕方は、植物の葉の裏に卵を産み付けていきます。幼虫時にセリ科の植物を好むので、やはりセリ科の植物に産卵するケースが多いです。

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