魂の重さが21gは本当なのか?2人の実験内容とその真実を考える

マウスを使用して実験

天秤のそれぞれの皿の上にガラスのビーカーを置き、中には生きたマウス。その脇には青酸カリを置きました。2匹のうち1匹には青酸カリが与えられ、もう1匹には青酸カリの代わりにガラスチューブで密閉され窒息するという哀れな運命が待っていました。

マウスでも体重の減少が見られた

Kaz / Pixabay

青酸カリを与えられたマウスは体重が減ったのでした。しかし実験は必ず異なる方法で試してみる必要があります。もう一方は青酸カリの代わりに密閉空間での窒息死の道を与えたのでした。その結果、窒息したマウスでは体重の変化は無かったのです。彼は、死にゆくマウスは「急速に湿気を失う」と結論しました。

彼らの時代には、ここまでが精一杯だったのかも知れません。後の科学者たちが色々と明らかにして行くのですが、死の瞬間の湿気の消失について彼ら2人の実験は何ら証明していないのでした。人間の場合もマウスの場合も、急速に冷えていく死体の中で空気の流れが起きていた可能性を先に引用した宗像氏が指摘しています。

動物を使った実験と聞くとホルマリン漬けを連想する人もいるかも知れませんね。大学の標本室などにホルマリン漬けの標本がズラズラと並んでいたりします。興味がある方は読んでみて下さい。

魂の重さが21g説はなぜ有名になったか?

現代まで語り継がれるほど、なぜ有名になったのでしょう。スピ系と言われる分野の人や心理学を学んでいる人などは、一度くらいは聞いたことがあると思います。当時としては精密な計測実験であったこと、「人の魂」には少なからず興味関心を持つ人が少なくなかったのでしょう。

1907年のニューヨーク・タイムズに掲載された

人間には魂があると信じ、重さもあると信じて奇妙な実験を行った医師がいる、体液や汗や尿、酸素や窒素までも計算に入れており当時としては正当性を極めた実験で、結果「人の魂の重さは4分の3オンス(21グラム)となった」と紹介されています。

魂の重さ21g説に関する議論

pasja1000 / Pixabay

新聞に記事が載ると当然のことながら異論を唱える人が出てきました。同じように実験してみようという人物は当時現れませんでしたが、「こんな実験、意味が無い!」と反論する人が現れました。約1年に渡り新聞を介して2人の熱い議論は続きました。

クラーク博士との間で議論が勃発

記事を読んだ内科医オーガスタスPクラーク氏はマクドゥーガルの計量方法を紙面で大いに馬鹿にしました。彼の反論の内容は、人は死ぬ瞬間に肺が停止し血液を冷やすことが出来なくなる、体温が僅かに上がるため皮膚表面から汗をかく、故に失われた21グラムは汗の質量であるというものでした。

犬の場合に体重の変化が見られなかった事については、「犬には上に挙げたような機能が元々無いため、犬の実験で体重の変化が見られないのは当然だ」と述べています。勿論、M氏も黙って批判されていたわけではありません。血液の循環は死の瞬間に止まるのであり体温が上昇することは無いと反論しています。

他の学者からも結果を疑問視する声

サンプル数が少ない事を指摘する意見や、秤の性能、6人のうち望ましい結果になった最初の1人だけが結果として採用されているのではないか?という疑問や反論が何人かの学者から発せられていたようです。

マクドゥーガルが魂が肉体から抜ける瞬間を撮影した!

geralt / Pixabay

止むこと無く批判が続いたため暫くは沈黙せざるを得なかったようですが、1911年、再びニューヨーク・タイムズの一面トップを飾ることになります。諦めてはいなかったのですね。今度は重さではなく魂の姿を捉えようと試みたようです。

NEXT 星間エーテルに似た光を撮影