犬の場合に体重の変化が見られなかった事については、「犬には上に挙げたような機能が元々無いため、犬の実験で体重の変化が見られないのは当然だ」と述べています。勿論、M氏も黙って批判されていたわけではありません。血液の循環は死の瞬間に止まるのであり体温が上昇することは無いと反論しています。
他の学者からも結果を疑問視する声
サンプル数が少ない事を指摘する意見や、秤の性能、6人のうち望ましい結果になった最初の1人だけが結果として採用されているのではないか?という疑問や反論が何人かの学者から発せられていたようです。
Contents
マクドゥーガルが魂が肉体から抜ける瞬間を撮影した!
止むこと無く批判が続いたため暫くは沈黙せざるを得なかったようですが、1911年、再びニューヨーク・タイムズの一面トップを飾ることになります。諦めてはいなかったのですね。今度は重さではなく魂の姿を捉えようと試みたようです。
星間エーテルに似た光を撮影
今で言うキルリアン写真のようなものだったかどうか詳細は不明ですが、患者の死の瞬間を写真に撮ることを試みました。その結果、死にゆく人の頭の部分には星間エーテルに似た光が取り巻いているのが写っていたそうです。
エーテルは中世時代の物理学で、光が波動として伝わるために宇宙に満ちている触媒だとされていました。現代の科学では否定されています。この発表をしたことで科学者としては完全に浮いた存在になってしまったようです。発表から9年後に54歳で亡くなっていますが文字通り光の世界に還った博士は魂の真理を発見することが出来たのでしょうか。
魂の重さは21gは映画の題材にもなった
100年以上たった今でも心理学やいわゆるスピリチュアルな分野で登場することがある魂21グラム説。21グラムかどうかが重要なのではなく、そんな実験を試みた人がいる事がクローズアップされる事が多いようです。そして100年前の実験に紐付けられた映画が制作されました。
21グラムという映画が作成されている
余命を宣告され心臓移植のドナーを待つ大学教師のポール、夫と2人の娘と幸せに暮らすクリスティーナ。そして信仰を生きがいに妻と2人の娘と暮らす前科持ちのジャック。ジャックが起こした悲劇的な事故が発端となり出会うはずの無い3人の運命が思いもよらない結末へと動いていく。
一つの心臓を巡って交わる筈が無かった3人の男女の人間ドラマが描かれています。人がいつかは失う重さとは?いったい何の重さなのか?について描かれている作品で、ポール役のショーン・ペンがベネツィア国際映画祭男優賞を受賞しています。
魂って何だろう?
魂があると仮定して、魂って何だと思いますか?Goo国語辞書から一部を抜粋してご紹介します。
- 生きものの身体の中に宿って、心の働きをつかさどると考えられるもの。古来、肉体を離れても存在し、不滅のものと信じられてきた。
- 心の活力。精神。気力。
- それなしではそのものがありえないくらい大事なもの。
- 素質。天分。才気 (引用:Goo国語辞書)
単に遺伝子や染色体がもたらす違いではなく、「貴方が他の誰でもなく、貴方である」ための何かが魂と言えるのかも知れませんね。ときには雑念を払って、「おーい、私の魂さん!」と呼びかけて自分の魂を感じてみる時間を密かに持つのも良いかも知れません。
日本にも魂に注目する医師がいる
海外では大学教授が「前世」について大真面目に研究し書籍を書いたりしています。日本はこの分野はまだまだだという感想を持たざるを得ませんが、日本にも医学では割り切れない、説明できない「何か」に向き合う医師が現れました。
魂は何処にある?
心の働きに関わるとするならば頭でしょうか、それともお腹でしょうか。あなたは物事を考える時、どこで考えますか?「あの人は口では良いことを言うけど、お腹の中は真っ黒だ」などと昔から言いますが、本当はお腹で考えるのでしょうか?最近の研究では、実は脳は腸の命令に従っているだけだ!という事がわかってきたようですが謎です。
言われてみれば心が不安定な時には、病気という程ではなくても何となくお腹の調子が良くないという人も多いのではないでしょうか。魂と似て非なる霊によって体調が悪くなったりすることも有るようです。思い当たる方は読んでみて下さい。
魂は人間にしか無い?
犬や猫などペットを飼ったことがある人は感じたことがあるのではないでしょうか?「この子にも魂がある」と。ペットは貴方を飼い主として選んでやってきて先に天に召されたペットは貴方を待っていて迎えてくれると言われますね。
手乗り文鳥のような小さな生き物も、飼い主家族の中で一番好きな人とそれ以外の人の区別がつくようですし、魂は人間だけの専売特許では無いようですね。そして脳の大きさとも関係は無いようです。
魂にまつわることわざ
- 一寸の虫にも五分の魂:一寸(約3センチ)の虫にも、その半分の魂があるという意味。弱者を侮ることの戒めや意地を示すときに使う。
- 仏作って魂入れず:仏像を作っても作者が魂を入れなければタダの木や石と同じ。物事は仕上げが一番大切という意味で使われる。
- 三つ子の魂百まで:性格など幼い頃の性質は簡単に変わらない事のたとえに使われる。
宇宙にもまだまだ分からないことがたくさん
21グラム説は大いに議論を盛り上がらせました。そこからヒントを得て映画も作られました。それほど世界に影響を与えた21グラムですが、その後の科学の進歩を持ってしても果たして定義できるのかは疑問の余地が残るかと思います。
人の身体そのものが小さな宇宙だと捉えることが出来そうですが、人体についても解明されていないことが沢山あります。まして広大な宇宙は謎だらけ、ミステリーの宝庫と言えそうです。
霊障に関する記事はこちら
ホルマリン漬けに関する記事はこちら