東海村臨界事故とは?事故原因と被爆者のその後について解説!

東海村臨界事故は日本国内初の臨界事故として知られています。しかし、事故原因や生存者の現在の生活については、あまり理解されていません。この記事では、東海村臨界事故の原因や被爆状況について、事故に関する情報を詳しくまとめました。

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趣味と実益を兼ねて数秘カラーセラピー歴3年。看護師経験も有り。自分自身のリフレッシュのため、自然を求めて出かけます。

東海村臨界事故とは

放射能漏れを防ぐ設備の無い普通の工場で起きた事故であり、福島第1原発事故が起こるまでは日本の原発の歴史上最悪の事故と言われ作業員2名が死亡し、2000年4月時点で認定されているだけで667名が被爆しました。もっと大勢の犠牲者が出た可能性もありました。

この事故が深刻だったのは放たれた放射線が「中性子線」とガンマ線だったということです。中性子線は物は壊しませんが、そこにいる命を奪う放射線です。中性子爆弾は、落とした先の人々の命を奪い建物や設備はそのまま残る、そういう性質です。

臨界とは?

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核分裂が次々と起こり非常な高温状態になる事をいいます。目的は原子力発電であり、十分に備えをした原子炉の中で意図的に行われることです。火力発電では重油が燃える時の熱エネルギーを利用して蒸気を発生させタービンを回し電気を作ります。原子力発電ではウランが核分裂する時に発生するエネルギーを利用して水を沸かします。

JCOで起こった原子力事故

事故を起こしたのは住友金属鉱山が100%出資して作った株式会社JCO。事故が起きたのは1999年9月30日、11時15分ごろに臨界事故の可能性ありと第一報がJCOから科学技術庁に入っています。この事故で日本国内で初めて、被爆による死者が出ました。

東海村臨界事故の原因とは?

どうして事故は起きてしまったのでしょう。防ぐことは出来なかったのでしょうか。当時の報道やネット上の情報から、現場では絶対にやってはいけない方法で作業がなされていました。事故原因と違法な作業手順について見ていきましょう。

JCOのずさんな管理が事故の原因

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作業に従事する人がウランの性質や危険性を十分に知っていれば、事故は起こらなかったかも知れません。作業員に教育するのは会社の責任です。知識を与えないばかりか万が一の事故が起きた場合の想定がされていなかったのはズサンとしか言いようがありません。

このような作業を知識を持たない人がやって良いのか?誰もが疑問に思うところではないでしょうか。原子力発電所の中でも厳重に放射線から守られた比較的安全な場所で仕事をしているのは高学歴な人たちでしょう。しかし、ウランやプルトニウムを直接扱う人たちについては我々一般の人たちは誰も知らないのではないでしょうか。

原発の構図

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原発と一言で行っても、その仕組みは複雑です。原発→元受け(財閥系)→下請け→孫受け→ひ孫受け→親方→日雇い労働者、という具合に連なっています。通常、電力会社の社員は原発の中で作業はしません。

中で汚れ仕事を引き受けている底辺労働者の中には黒人観光者や、騙されて大阪の寄せ場(日雇労働の求職者と求人者が大勢集まる所)から連れて来られた人が何十人と混じっていた事が暴露されていました。このような人たちの犠牲の上に電気を好きなだけ使う生活が出来る事を知らないでいてはいけないと思います。

原発ではどんな人が働いているのか?底辺労働者の実態に迫る/ITmediaビジネス

違法な作業手順とは

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本来、国が認めたマニュアル通りに作業をしなければいけません。この事故ではそれが守られず、法律に違反する裏マニュアルが存在し、それさえも守っていなかったのです。「人手と費用を減らすため」と会社は答えています。

裏マニュアルでは臨界を防ぐために、直径が小さく背の高い容器を使用するとされていましたが、当日使用されたのは背が低く直径が大きい「バケツ」のような容器でした。作業の効率化の為だったとされています。臨界が起こる仕組みや危険性を知らされていなかったから起きた事故です。

東海村臨界事故は決死隊の活躍で終止符を打った

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