アジは仕掛けの違いに敏感に反応する
アジ釣りは、仕掛けが少しだけ違うだけで大きく釣果に影響を及ぼします。それほどアジは敏感な魚なのです。アジの特性を理解し、チャレンジしていかなくてはいけません。
アジ釣り仕掛けの基本構成と必要アイテムとを解説!
アジングを行っていく中で、必要なアイテムは竿、小型リール、道糸、ウキ止め、シモリ玉、円錐ウキ、からまん棒、ガン玉、サルカン、ハリス、針などが該当してきます。これは一例で仕掛けの作り方次第では他にも仕掛けを準備しなければなりませんが、基本的には上記アイテムと3種類のエサを用いた釣り方において使われる仕掛けについて、それぞれ説明していきます。
アジ釣り仕掛け① サビキ釣り
まず、アジのサビキ釣りについてです。人気もあり数多くのアングラーがチャレンジしている釣り方です。どんな仕掛けの基本構成となってくるのか、また必要となってくるアイテムは何があるのか見ていきましょう。
アジのサビキ釣り仕掛け: 基本構成
サビキ釣りは上カゴ式と下カゴ式とに別れ、上カゴ式の場合、中型程度のスピニングリール、小物用のロッド(1.2~1.5号/4.5~5.3mを目安)、ナイロン系の道糸、カゴ、そして波止専用サビキ(ハリ5号・ハリス0.8号・幹糸1.5号・6本バリ)がきてオモリという構成です。下カゴ式ならサルカン→波止専用サビキ(ハリ5号・ハリス0.8号・幹糸1.5号・6本バリ)→下カゴの順に構成されていきます。
アジのサビキ釣り仕掛け: 必要アイテム
必要なアイテムはメインで4種類です。これらのアイテムが揃えば、サビキ釣りを開始できます。そのアイテム達ですが、どういった意味合いをもっているのか、選び方などを確認していきましょう。
サビキ釣り仕掛けの必要アイテム① 道糸
道糸はラインのことです。道糸があってこそ、釣りが成立します。道糸も多種類が出ていますので、どういった素材でサイズはどれくらいなのか、メーカーもどこにしたらいいのか迷いますよね。
道糸の大まかな選び方は?
サビキ釣りの道糸を選ぶ時の基準として、ナイロン系の道糸を選ぶのがいいでしょう。ナイロン素材がしなやかで柔らかく、スピニングリールと最初から相性がいいのでライントラブルを抑えることができます。
ラパラ ナイロンライン マルチゲーム 300m 平行巻ボビン
このラインは「ラパラ」というライン製品のメリットとして、しっかりとしたブランドなのですが、300mの長さで購入すれば、価格も抑えられます。2,3回は巻き直すことのできる長さなのでストックとして持っておいてもいいですね。
サビキ釣り仕掛けの必要アイテム② コマセカゴ
コマセカゴは「コマセ(マキエ)」を入れるカゴのことです。水中に入れて煙幕を起こします。底にアジがおびき寄せられやってきたところを釣り上げる方法です。コマセはアミエビやオキアミが使用されることが多いです。
コマセカゴの大まかな選び方は?
コマセカゴの選び方として、サビキ釣りで使いたいのであればアミエビを用いることが多いのでカゴの網目が小さい方がいいでしょう。アジ以外にもサバ、イワシを釣るのにも適しています。
第一精工 ワンタッチフタカゴ小
着水時にはマキエが飛び出さない設定となっており深層にまでマキエを送り込むことができます。また、吸い込みバケツにも使用可能で手返しも増やせて釣果はアップします。
サビキ釣り仕掛けの必要アイテム③ サビキ仕掛け
サビキ仕掛けは地域性があり、上カゴのタイプと下カゴのタイプが販売されています。使用方法については変わりません。上カゴのタイプは関東でポピュラーで関西では下カゴのタイプが多く売られています。
サビキ仕掛けの大まかな選び方は?
スキンパイプ・魚皮タイプ・トリック仕掛けなど多種類のタイプが市販されています。4号を基準として針の大きさ、糸の太さ、スキンカラーなどは釣れる魚によって違うので一度、釣り具屋に足を運んで確認しておきましょう。
アジサビキ 絶好釣 ミックスラメ入り
コストパフォーマンスがよく、人気が高いアジの仕掛けです。マルシンが出すロングセラー商品で、どんなフィールド、時間でも釣果に結び付きます。
サビキ釣り仕掛けの必要アイテム④ オモリ
オモリは適度な重さで沈んでいくためにも必要なアイテムです。サビキカゴの底部にオモリが備え付けられているものもありますので、そういったアイテムもチェックしましょう。
オモリの大まかな選び方は?
魚の潜んでいる深さ(=タナといいます)によってオモリを付けるか判断します。3m以内であればオモリなしでもいいでしょう。
第一精工 パックオモリ六角型15号
シンプルな設計で使いやすくコストパフォーマンスにも優れたアイテムです。余計なものがなく、潮の流れが速い場所もしくは時間などで使用しているという方もいました。
アジ釣り仕掛け② 投げサビキ釣り
沖を狙った釣りを仕掛けていく時のアジ釣り仕掛けです。足元で釣るサビキ仕掛けでは小アジしか釣れない場合や、反応がない場合に投げサビキに変更して沖を攻めましょう。時間帯によって潮の加減が変化し、足元で釣るサビキ仕掛けより数多く釣れる時もあります。
アジの投げサビキ釣り仕掛け: 基本構成
投げサビキでは、先ほど紹介したサビキ仕掛けの構成と異なる部分があり、ウキ止め、シモリ玉、スイベルといったアイテムが加わって構成されます。
アジの投げサビキ釣り仕掛け: 必要アイテム
投げサビキでは、沖合まで投げなければなりません。そして、投げた場所が分かるようにウキ止めをつけます。なので、サビキ仕掛けと違うアイテムを何個か加えています。また、基本構成は同じですが、潮の流れや深さなど異なる条件も加わってくるのでそういった点も含めて見ていきましょう。
投げサビキ釣り仕掛けの必要アイテム① 道糸
投げサビキのメリットは足元が石畳やテトラポットの障害物で攻められない場所(防波堤など)からでも釣りが行える点です。
釣りの行えるポイントを増やすことができますよね。その反面、道糸として考えなくてはならないことは、障害物と接触したりすることがあるので注意が必要です。
道糸の大まかな選び方は?
基本的にサビキ釣りと同様で構わないですが、距離が離れるので、視認性のいいカラーのものを選ぶのと、道糸のライン量もサビキ釣りのものより考慮する必要があります。
サンライン ナイロンライン 磯スペシャル 遠投 カゴ・ぶっこみ
「P-ion」を搭載したソフトなナイロンラインです。耐久性には優れ、摩擦抵抗は最小限に抑えてあります。スムーズに仕掛けを狙ったスポットへ送り込めるでしょう。
投げサビキ釣り仕掛けの必要アイテム② 各種ウキ止め
ウキ止めは魚がヒットしたことを知らせてくれる大事な役割があります。視認性の高いウキがいいでしょう。また、錘の号数は確認して合ったものを使用しましょう。
各種ウキ止めの大まかな選び方は?
ウキが10号を選択するならばオモリは10号、15号のウキを選ぶなら、オモリは15号という形で選ぶとバランスが取れます。
もう一つ注意してほしいのはコマセをどのくらい量を入れるかです。多めにいれるのならオモリは号数を一つ下に変えておくことも考えなくておきましょう。
釣研 遠投カゴサビキ
耐摩耗性に優れ波止際への接触、仕掛けを投げ入れた際の衝撃にも負けないタフさがあります。オモリ付カゴの重量も考慮して軽めの設計になっているので、子供や体力に自信がない方でもフルキャストが行えます。
投げサビキ釣り仕掛けの必要アイテム③ シモリ玉
シモリ玉とは、ウキ同士の間にゴムを入れてウキが抜けるのを止めてくれる小さい玉です。ウキが抜けるのを抑える役割があります。ウキがしっかり止められることで釣りに専念できますよね。
シモリ玉の大まかな選び方は?
ウキが抜けてしまうと自分が狙いたい場所へ仕掛けを送り込めないので投げ入れた衝撃で外れたりしないフィットするシモリ玉をなどに選ぶようにしましょう。
SEIKO テーパー式シモリ玉 小
投げサビキ釣りには欠かせない代物です。インプレでも、すごく便利でリピートで購入している方がいました。テーパー式ですので、小さい穴からまず道糸を入れるようにしましょう。
投げサビキ釣り仕掛けの必要アイテム④ スイベル
スイベルはウキの接続に使用します。別名でヨリモドシやサルカンと呼ばれています。このスイベルを取り付けることでエサの回転を抑制して魚へ違和感を与えなくできるのです。スイベルは英語ではSwivelと読み旋回の意味をさします。
スイベルの大まかな選び方は?
糸ヨレを抑制してくれる役割の他にも、樽型スイベルや三叉スイベル、スナップ付きスイベルなどの種類に分かれていますが、海釣りで用いるのであれば樽型を選択しましょう。
シャウト パワフルBBスイベル
ストレスのない釣りを楽しめるようになるスイベルです。重さも程よくあるので、オモリの役割も担えます。この他にも多数のスイベルが販売されており、確認して自分の用途に合った重さや形状を選ぶようにしましょう。
投げサビキ釣り仕掛けの必要アイテム⑤ コマセカゴ
コマセカゴは、蓋式、開閉式などがあります。投げサビキでは遠投によって投げ込まれるので、その際の衝撃にもマキエを着水前に放出しない頑丈なコマセカゴを選ぶようにしましょう。
コマセカゴの大まかな選び方は?
先に伝えた強度面に注意するほか、しっかり蓋がついたものや開閉式となっているものを選ぶようにしましょう。キャストをする際に先にマキエだけ出てしまい、周囲に迷惑をかけてしまうかもしれないからです。また、仕掛けを簡略化するためにオモリ付きのコマセカゴも販売されているのでそういったものを選ぶのも一つです。
第一精工 スマカゴ天秤 中 ブルー
第一精工が出すコマセカゴです。ステンレス製の天秤が用いられ、重量は61gとオモリの役割も担える重量です。デザイン性もありカッコイイです。(中)サイズの適合ウキは10号となっています。
投げサビキ釣り仕掛けの必要アイテム⑥ サビキ仕掛け
サビキ仕掛けは狙うアジのサイズで考えるといいです。10㎝前後の小アジなら4~6号を、20㎝を超えるアジなら8号以上を選択しましょう。
サビキ仕掛けの大まかな選び方は?
基本的はサビキ釣りに使用しているものと同じで構いません。サビキの上の道糸に誘導式のウキとウキ止め、からまん棒を付ければ流用可能です。ポイントやアジのサイズによって使い分けるのがベターな選び方でしょう。
ささめ針 ボウズのがれ 飛ばしサビキ
このサビキ仕掛けが良い点は初心者でも簡単に使用し始められ飛ばせる点にあります。カゴ、ウキ、仕掛けがセットされた状態で販売されているので、道糸を結ぶだけで済みます。
投げサビキ釣り仕掛けの必要アイテム⑦ オモリ
投げサビキに用いるオモリは足元と深さも潮の流れも強さが異なるため、オモリの重さや釣り場の状況に合わせて大きく変わってきます。上手く使い分けてみましょう。
オモリの大まかな選び方は?
釣り場の状況を考慮します。風がよくフィールドで飛距離を出したいのであれば、重い重量のあるオモリを使用しましょう。また、オモリの重量をあげることで魚を釣りあげたときに絡まるトラブルを軽減させることができます。
ハヤブサ(Hayabusa) ライトショット 胴突キャスティングセット おみやげ五目 HA314 オモリ7号
根ズレを防止してくれるロングアーム、ビッグウイングが水を掴んでスピード浮上するので根掛かりを回避します。着底とアタリがわかりやすくなったのはキャスト方向へとスライドフォールするためです。それによって道糸と仕掛けが真っ直ぐに張りやすくなりました。
アジ釣り仕掛け② ウキ釣り
アジを磯竿で、浮き釣りで釣りあげるのも趣きがあって楽しいですよ。釣り方は分かりやすくてウキが沈めばヒットしたと分かりやすい釣り方です。
アジのウキ釣り仕掛け: 基本構成
基本的にはノベ竿、道糸、ウキ、ウキゴム、オモリ、サルカンの順に構成をしています。シンプルな仕掛けですね。セッティングも釣り方も簡単なので、初心者にも人気があります。
アジのウキ釣り仕掛け: 必要アイテム
ウキ釣りで用いるアイテムも多くないです。アイテム選びで考えていくことは構成のバランスです。ウキ釣りではウキがちょうどいい形で水面にあがっているようでなければなりません。そこのいい形を作れるようにオモリを調整しましょう。
ウキ釣り仕掛けの必要アイテム① 道糸
ウキ釣りで使用する道糸は、1.5号の大きさがいいです。なるべく軽めで細いものを選ぶようにしましょう。
道糸の大まかな選び方は?
道糸のサイズは2.0号までにするといいです。ポイントとしては先ほど伝えた通りで軽めで細いものを選ぶことです。そう考えると2.0号以下になります。
ダイワ(Daiwa) ナイロンライン ジャストロン DPLS 500m 2号 イエロー
ナイロンラインの中でもかなり価格が抑えられたジャストロンです。高価なラインを最初から購入して馴染まないよりかは試しに使ってみたいという方にオススメです。
ウキ釣り仕掛けの必要アイテム② 各種ウキ止め
ウキ止めは、ウキを止めるストッパーのことです。ウキ釣りで必要となる仕掛けの一部で、遊動のウキ仕掛けはウキ止めがないと道糸が送り込まれて根がかりなどの素になります。
各種ウキ止めの大まかな選び方は?
自分が狙いたいタナ(水深)によって魚の生息も異なります。どんな魚を釣りたいのかで違ってきます。ウキ止めは外れずらいものを選択しましょう。また、付け忘れるとライントラブルになりがちなので、釣り場に到着したら先に道糸にウキ止めを取り付ける作業を行っておきましょう。
オーナー針 ウキ止めウーリー
視認性はよく、ガイドの通りもよくて使い勝手がいいのが「ウキ止めウーリー」のよさです。波止釣り、磯釣り、チヌ釣りと幅広く使用できます。
ウキ釣り仕掛けの必要アイテム③ シモリ玉
シモリウキ仕掛けは、小粒の玉ウキ約5個を使用して釣る方法です。水中に引き込まれるアタリから喰いつくアタリまでを明確に確認することができます。
シモリ玉の大まかな選び方は?
ウキ釣りにおいてのシモリ玉はサヨリなどの繊細なアタリをとれるシモリ玉を選択しなければいけません。水中にシモリウキが沈み込むのを見逃さないようなシモリ玉を選ばなければなりません。
第一精工 シモリ玉セット小
ハリスやPEラインをワンタッチで通すことができます。ゴムに数珠つなぎを通してあるので抜け落ちることがなく紛失防止にもなっているので安心できる点です。
ウキ釣り仕掛けの必要アイテム④ オモリ
オモリはウキ釣りにおいても大切な役割を担います。オモリがないと潮の流れに流されてしまったり、ラインが絡んでしまう可能性もあるため選ぶのもしっかりと考えなければなりません。
オモリの大まかな選び方は?
オモリ、ウキ球、スイベルなどとのバランスが重要となってきます。コマセカゴにもオモリ付きのものがあったりするので、そういったタイプを使用するのであれば、それも含めて計算しなければなりません。
第一精工 中通しオモリ2号
中通し穴の内径が1.55㎜の日本製のオモリで2号の他にも0.3号、0.5号、0.8号、1号、1.2号、1.5号のラインナップです。オーソドックスなオモリだからこそ使いやすいです。