これだけ猛毒を持っているシャグマアミガサタケですが、毒を抜く方法があります。ただし、毒性が強いので、毒抜きをする際にも注意が必要です。手順や注意事項をしっかりと認識したうえで、毒抜きを実施してください。
沸騰させる
まずはたっぷりの水を用意して、沸かしてください。その中にシャグマアミガサタケを入れて5分以上沸騰させましょう。沸騰中にも有毒成分が発生するため、水の量はキノコ1に対し3以上の多めに準備するのがポイントです。
水で洗い流す
5分以上茹でたら、お湯を捨てて、たっぷりの水でよく洗ってください。煮汁の中にも有毒成分が含まれているので、しっかりと洗い流してください。毒を完全に抜くためにも水は惜しむことなく使いましょう。
同じ過程を繰り返す
水で流した後は、再度5分以上煮沸して、水で洗い流す工程を繰り返します。そのあとは水にさらしてください。また、前半でご紹介した通り、ジロミトリンは沸騰するとモノメチルヒドラジンに変わり、気化します。そのため、煮沸中は有害ガスが発生しますので、水蒸気を吸わないように気を付け、屋外など必ず風通しのいい場所で行ってください。
シャグマアミガサタケは缶詰で販売されている!?
シャグマアミガサタケは毒抜きできることをご紹介しましたが、海外では食用として料理の食材にしている国があります。グロテスクな見た目からはちょっと信じがたいですが、どのように食べられているのか、食材として手に入っても気を付けなければいけない点をご紹介します。
フィンランドではよく食べられる高級食材!
ヨーロッパの一部では、シャグマアミガサタケを毒抜きして食べられています。特にフィンランドでは、様々な料理によく使われる高級食材として知られています。うま味が濃いため、バターソテーなどの炒め物や肉料理、オムレツなどにも合うので、とても万能な食材です。
毒性があるけれど、食べられるものといえばフグも思い浮かびます。ハコフグも毒はありますが、美味で高級な食材として大変人気です。こちらの記事に詳しく書かれていますので、興味のある方は読んでみてください。