名前はかなり似ていますが、この2つのキノコはともに「チャワンタケ目」ではあるものの、そこから先の分類は異なるため、「仲間」というほど近くはありません。また、アミガサタケの笠は名前の通り網目状でハチの巣のようになっています。笠の模様を確認すればシャグマアミガサタケと見間違えることはないでしょう。
他にはどんな毒キノコがあるの?
シャグマアミガサタケのように毒を持ったキノコは他にもたくさん存在します。その中でもシャグマアミガサタケと同じように場合によっては死に至ってしまうような毒性の強いものや食用にもなり得る毒キノコをご紹介します。また、毒性を持つ生物はキノコだけではありません。こちらの記事では猛毒のクラゲに関して書かれています。
危険度の高い毒キノコ
世の中にはシャグマアミガサタケよりも毒性の強い毒キノコが多数存在します。その中でも「猛毒キノコ御三家」と呼ばれている危険度の大変高い3種類をご紹介します。特徴をおさえて誤って摂食することのないように注意しましょう。
ドクツルタケ
最も危険と言われているのが「ドクツルタケ」です。真っ白な見た目で、柄の部分がささくれで覆われているのが特徴です。潜伏期間が長いと1日で、その後に腹痛や下痢の症状が現れますが、それも1日でおさまることから、気付きづらいことが死につなげてしまいます。その後、肝・腎臓機能障害を起こし、処置をしないと死に至ります。
カエンタケ
他には「カエンタケ」も有名です。その名の通り火炎のような見た目で、こちらは食さなくても触っただけで皮膚が爛れます。食した場合は、皮膚だけでなく呼吸困難や多臓器不全、小脳の萎縮により後遺症が残る場合もあります。
タマゴテングタケ
最後は「タマゴテングタケ」です。見た目はあまり毒キノコのようなイメージはなく、笠がオリーブ色です。摂食すると約1日の潜伏期間を経て、激しい嘔吐や下痢の症状が現れ、のちに臓器の細胞が破壊されてしまい、死に至ります。
食用になる毒キノコ
シャグマアミガサタケのように食用になる毒キノコは大変珍しいですが、他に食べられる毒キノコで有名なのが「ベニテングタケ」です。見た目は、毒キノコと言われて思い浮かぶイメージの通りで、赤い笠に白いイボがあります。こちらも旨みが濃く、とても美味しいと言われていますが、毒抜きは抜かりなく行ってください。
シャグマアミガサタケは十分注意して食べるべき!
いかがでしたでしょうか?シャグマアミガサタケは猛毒のキノコなので、扱いには十分に気をつけてください。ですが、とても美味しいというのも事実であるため、一度試してみてもいいと思います。毒抜きだけはしっかりと行うようにしましょう。
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