大勢の人が同じ男の夢を、別の内容で見たという現象はこれで説明がつくのではないでしょうか。
特殊能力で人の夢に入り込める人物
映画のような話ですが、多くの人が同じ夢を見るという怪奇現象が現実で起こったのであれば、このような人物も実在する可能性を安易に否定しきることはできないでしょう。
似顔絵と同じ顔の男がもし実在しているとしたらその男こそがこの事件の犯人である可能性があります。しかし絵が全国公開されても、この顔の男を知っているという人物は現れず、ただ夢の中での目撃情報だけが増えていきました。
不確かな記憶によるもの
夢とは起きてからすぐに記憶が薄れていくものです。見ず知らずの男の夢を見て不安を感じていたところに「その男はこのような顔をしていましたか?」と聞かれれば「そうだったかもしれない」と考えてしまっても無理はありません。
また、最初に精神科を訪れた女性が作成した似顔絵が全国に公開されてからは特に、その似顔絵を見てその印象深さから男の夢を見てしまったということもあったでしょう。そうやって多くの人が同じ人間の夢を見るという現象が広く伝染していった可能性もあります。
実在の人物
皆さんはThis manの顔に見覚えはないでしょうか。職場に、学校に、近所に同じような顔の男は存在しているのかもしれません。あるいは、全人種の男性の顔を平均化するとこのような顔になり、大勢の人が「この男を夢で見たような気がする」と錯覚してしまったのかもしれません。
もしくはそれぞれがやけに特徴的な顔のパーツで、印象的な顔のパーツを一つの顔に押し込めたような顔をしているため、たとえば目がつぶらな人の記憶、口が大きい人の記憶などが脳の中でごちゃごちゃになり、記憶にある人たちのモンタージュ写真のような顔の男が夢に出ててしまった可能性も否定できません。
実は夢に出てくる男の真相が判明している!?
この都市伝説には、仕掛け人として名乗り出ている人物がすでにいます。その真偽は定かではありませんが、その内容についてご紹介していきます。
イタリアの広告会社が仕組んだ?
近年、一連の事件の仕掛け人として名乗りを上げたのが、「KOOK」という会社です。この告白が本当なのか、有名になったエピソードの仕掛け人を名乗ることで知名度アップを謀ったのか、その真偽は名乗りを上げた本人にしかわかりません。