トンカラトンは恐怖の怪人!
名前の語感はどことなく可愛らしいですがこれは出会ったら殺されてしまう可能性もある恐ろしい存在です。では、どんな風に恐ろしいのか?どんな存在なのか?この怪異の概要についてご紹介します。
対処法を間違えると斬り殺されて自分もトンカラトンに
この怪異は遭遇するとまずは質問をしてきます。正解にあたる返答をできなければその場で殺されてしまいます。日本各地に伝わる都市伝説の中では夢の中で質問をしてきて誤った答えを言うと殺される「カシマさん」などに性質が近く、オーソドックスなタイプの怪異と言えます。
もちろんこの怪異としての特殊な点もあります。それは殺され後、殺された人間もその怪異と同じものになってしまうと言う点です。つまり、この怪異は人に感染し、増殖する伝染病のような性質を持っているのです。
前述のカシマさんについて興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
トラウマになる人続出!トンカラトンって何?
ではここからはこの怪異がどのような性質を持っているのかについてさらに詳しくご紹介していきます。
トンカラトンは日本の怪人
この怪異は日本発祥の怪異で、野外をひとりで歩いている時に出没します。ひとりの場合もありますが、複数の個体がいるため、集団となって行動している場合もあります。
トンカラトンの見た目は包帯ぐるぐる巻きの大男
外見の特徴として挙げられるポイントはなんといっても幾十にも包帯が巻かれており、肌が一切見えないところです。一見長身の男性を思わせる体の形をしていますが、包帯に包まれた素肌はどんなおぞましいものとも限りません。
そういった想像をかき立てるミステリアスさがこの怪異の魅力であり恐ろしさの一端を担っていることは言うまでもありません。
トンカラトンは自転車に乗って歌いながら現れる
この怪異に遭遇する場所は、ざっくりと言うと屋外です。彼は必ず自転車に乗って現れます。包帯姿という異質な外見とはいささかアンバランスな印象を受けますね。しかも彼は自分の名前をメロディに乗せた歌を歌いながら現れるのです。
歌っているおじさんには道でたまに遭遇すると思いますが、だからといって油断してはいけません。彼は背中に大きな刀を背負っています。少し間違えば命を奪われてしまう恐ろしい存在であると言うことを忘れてはいけません。
トンカラトンに出会ってしまった時の対処法
では、彼の持つ刀で斬り殺されないためにはどうしたらよいのでしょうか。ここからはその対処法についてご紹介していきます。
簡単!「トンカラトン」と答えるだけ
この怪異に出会ってしまったら、まずは彼の出方を見ましょう。彼は絶対にこちらに話しかけてきます。内容は、自分の名前を口にするよう強要してくるものです。
強要されたら素直にそれに従いましょう。そうすれば彼は満足して帰っていきます。
左手に包帯を巻いてトンカラトンの仲間と思わせる
名前を答える対処法ではもし実際に彼に出会ってしまったとき、噛んだり恐怖で声が出なくなってしまったときに対処しきれるか不安だという方もいらっしゃるでしょう。
そんな方でも心配は要りません。そういうタイプである自覚のある方は普段から包帯を持ち歩きましょう。彼に出会ったら咄嗟にその包帯を左の手に巻けばいいのです。そうすれば彼はあなたのことを仲間だと思い、何も聞かずに通り過ぎていきます。
間違えたら死?トンカラトンに遭遇した時の注意点
対処法はとても簡単に思えるでしょう。しかし、何点か注意点がありますのでご紹介しておきます。間違えば即斬り殺されてしまうので、注意点を必ずおさえておいてください。
質問されるより前に「トンカラトン」と言わない
恐怖と焦りのあまり、彼が何も言っていないのに正答を口にしてしまうことだけは避けてください。彼は言えと強要してくるわりには勝手に名前を言ってしまうと「まだ言えといっていない」と言って斬り殺してきます。
あくまで質問されてから答えるという体を保ってください。
トンカラトンは集団で現れてひっかけも
彼は群れで行動する場合があります。ひとりひとりが問いかけをしてきますが、うっかり質問してきていない個体に流れ作業で答えてしまうと「俺は質問していない」と斬り殺され、彼らと同じ存在にされてしまいます。
個々をちゃんと別個体だと認識し、丁寧に返答していきましょう。無言の個体には何も言わないのが正解です。
トンカラトンが有名になったきっかけはぬーべー?花子さん?
今の20代後半~30代前半はちょうど日本がオカルトブーム真っ只中の時期に幼少期を過ごされたことでしょう。たくさんの怪談を題材にしたアニメが放送されていたので、その世代には彼は馴染み深い存在かもしれません。
というのも、彼は誰もが知っている有名な怪談アニメの題材になったことがあるのです。ここでは彼の出演しているアニメをご紹介します。
テレビアニメ「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!」がきっかけ
彼が有名になったのは、このアニメがあったからと言っても過言ではありません。彼のエピソードでは、子供がトンカラトンの集団に出会ってしまい、対処法を実践するも質問をしてこなかった個体にまで答えを言ってしまい、結局子供がトンカラトンにされてしまいました。
普段こどもたちを助けてくれる花子さんはこの回は子供を助けてくれなかった為、かなり子供心には怖い話になっていました。トラウマになって外の一人歩きが怖くなった子もいたくらいです。
同じアニメでとりあげられた怪異に「さっちゃん」というものもあります。童謡でもあるさっちゃんについて興味のある方はこちらの記事もご覧ください。