「繊維が多くて気持ち悪い」「伐採が大変」といった理由で嫌う人もいますが、活用方法には驚く点も多く侮れません。
幹の皮の繊維はロープ・タワシ・ホウキと利用価値大
幹に巻付く繊維は「棕櫚毛」と呼ばれ、丈夫で腐り難く、しなやかさも兼ね備えていますので、ロープやタワシ、箒に活用されています。
箒は大きさも色々作られており、1,500円から6,000円程度で購入する事が出来ます。
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漢方薬として脳卒中予防や高血圧治療に使用
漢方薬として用いられる部分は実だけではありません。
止血効果や高血圧などに処方される民間の薬で、葉や葉鞘の部分を焙煎してお茶の様に飲み、漢方薬とします。自己判断で漢方薬にしてみようとはしない方が良いでしょう。
幹は寺院の梵鐘を撞く木に利用
お寺にある鐘撞に、棕櫚の幹を利用している所は多く、耐火性の強さも要因の一つと考える事が出来ます。
硬さもあり丈夫で多少の事では損傷しにくく、お寺の庭に多くの棕櫚が植樹され、昔から使われてきました。
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シュロは縁起が悪いと言われる理由はなぜ?
何故か「縁起が悪い」と言う方がいますが、どういった理由でそのような考えに至ってしまったのでしょう。
縁起が悪いと思われている理由や原因ではないかと考えられているポイントをいくつかご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
寺院で多く植えられるので凶木?
縁起が悪いと考えられてしまう原因の一つに、寺院に多く目にする事がなのではないかと言う説があります。
お寺で見る事が出来るモノが縁起が悪いと言う根拠はありませんが、人が感じてしまう「畏れ」が理由の一端でしょう。
葉の形や木の形が悪いから縁起が悪い?
風水を大切にしている方にとって、変わった形をしている葉を持つモノを植えると縁起が悪いと言われています。
風水では他にもツタを壁に這わせたりするのも禁止しており、縁起を気にする方は風水もチェックしてみるといいでしょう。
シュロを嫌う人がいるのはなぜ?
縁起が悪いと考えるのとは別に、棕櫚自体を嫌っているという方もいます。
どんな部分を嫌っているのか、形や質感、大きさなど、棕櫚を嫌っている方が気にしている部分について考えてみましょう。
モサモサの幹の繊維質が気持ち悪い?
利用価値の高い繊維状の紐がモサモサしていて嫌悪感を感じる人もいます。繊維ではなく、毛の塊の様に感じてしまうと気持ち悪く考えてしまうという事もあるでしょう。
毛の塊を恐ろしく感じてしまう恐怖症の方もいらっしゃいます。
ワジュロの垂れ下がった葉の形が気味悪い?
和棕櫚は唐棕櫚に比べると葉の先が分かれていて細く枝分かれしやすく、すぐに垂れ下がってきてしまいます。
手が何本も生えている様にも見える為、気味が悪いと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
屋根より高いシュロに圧倒される
幹は枝分かれする事なく真っすぐにグングン伸びていきますが、屋根の上でカサカサとなる葉の擦れる音が不気味で、大きさに圧倒されてしまうという方もいらっしゃいます。
屋根の上まで育つのには何十年もかかりますが、大きく育ち過ぎたモノはあまり見栄え良くは感じない場合があります。
シュロの花言葉は勝利と栄光・結束のシンボルに由来
「花言葉」とは花にだけ付いているモノではなく、樹木に対しても用意されている事をご存知でしょうか。
棕櫚の花言葉は「勝利」「栄光」という明るい言葉で表現されており、結束のシンボルとしても知られています。
ヤシの木全般の花言葉「勝利」
「勝利」はココナツの成るヤシの花言葉として用いられています。
ヤシ科全般で使われており、大きくてしなやか、そして強さを持っている事から「勝利」と言う言葉で表されるようになったと言われています。
シュロの花言葉「不変の友情」
棕櫚だけの花言葉としては「不変の友情」があり、変わらずに伸び続けていく姿から「不変の友情」という言葉が付けられたのだろうと想像が付きます。
不変の友情にあやかって、棕櫚を使ったストラップなども売られています。
シュロの木はどのように剪定したら良い?
剪定しなければグングンと伸び続けてしまう為、どこかで剪定をする必要がある事を頭に入れておきましょう。
小さくても生育が早い種類の場合、いつの間にか手に負えなくなっている場合もあります。
生長の早いシュロはどんどん伸びる
植木鉢で育てる場合はそれほど剪定に関して考える必要はありませんが、地植えにしてしまうとどうしても剪定をしなければいけません。
丈夫な繊維が幹を守り、剪定しにくい状況になってしまいますので、早めに対策を考えていた方が良いでしょう。
シュロの木の正しい剪定法
チェーンソーなどで一気に伐採してしまえば良いという事はありません。
チェーンソーの場合、繊維が刃に絡まってしまい、うまく伐採する事が出来なくなってしまいます。伐採する時は斧などで切り倒すか、業者さんに頼むと確実です。
シュロと同じような花言葉を持つ月桂樹
「勝利」「栄光」「輝ける将来」「名誉」が月桂樹の花言葉です。
月桂樹は料理の香りづけとしても使われている植物で「ローリエ」という名前でご存知の方も多いでしょう。育てやすい木として人気があります。
月桂樹の育て方
自分で月桂樹を育てて料理に使ってみたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
月桂樹は暑さにも耐性があり、乾燥する冬にも強い為、比較的育てやすい植物として知られています。鉢植えでも楽しむ事ができますが、庭に植えてもシンボルツリーとなるでしょう。
土づくり
水はけの良い土であればこだわる必要はありません。培養土として売られている手に入りやすい土を使えば問題ないでしょう。
腐葉土と小粒の赤玉土をよく混ぜて、月桂樹の為の土づくりをする事もオススメです。
水やり・追肥
水はけの良い土にするという事は、あまり多くの水を含んでいると根腐れを起こしてしまう危険性があるという事です。
そのため、水を与える時は、表面の土が乾いてきてからちょっと置いて、与えるようにしましょう。
害虫に気をつけよう
害虫がくっつきやすく、定期的に駆除してあげる必要があります。放っておくと病気になってしまう為、ローリエとして料理に使う事が出来なくなってしまいます。
害虫は小さいので、歯ブラシなどで払ってあげると良いでしょう。
剪定時期
月桂樹だけではありませんが、定期的に剪定をする事で生育が良くなったリ、見栄えも整える事が出来ます。
年に2回ほど春と秋に剪定するようにしましょう。重なっている部分はきちんと育ちませんので、根元部分から切ってしまうのも手です。
シュロの木は縁起の悪さより利用価値の高さが上回る
縁起が悪いと一部の方には否定的な棕櫚ですが、活用できる部分ばかりである事を考えると、利用価値の方が上回るのではないでしょうか。
昔は水をろ過したりする事にも活用されていましたし、箒としても畳にツヤを与えてくれたりと、さまざまな場面で使う事が出来ます。
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