自作ロケットストーブの超簡単な作り方まとめ

自然エネルギーとしてのロケットストーブのポテンシャル

これまでロケットストーブについて、作り方やいろいろなタイプ、そしてメリット、デメリットなどの実用面についてご紹介してきましたがここからは、ロケットストーブの歴史から概念、そして今注目されている自然エネルギー源として未来に向けての可能性などを探っていきたいと思います。

ロケットストーブの歴史

そもそもロケットストーブっていったいいつから使われるようになったのでしょうか?そして何のために作られたのでしょうか?近頃ではアウトドアやDIYなど趣味や娯楽の要素が大きいです。ロケットストーブの歴史は意外にも浅く誕生したのは1980年代頃だと言われています。

ロケットストーブ誕生秘話

ロケットストーブを開発したのはアメリカ、オレゴン州に住む生態学者イアント・エヴァンズ氏。そして目的は発展途上国支援のためでした。農村地帯の劣悪な居住空間で焚火をしての調理を強いられていた貧民層のために開発されました。そして排気ガスが少なく、少ない燃料での燃焼が可能なロケットストーブは自然環境への負荷をも考慮したものとなりました。

持続可能な自然エネルギーとしてのロケットストーブ

ここで現在のエネルギーの問題について考えてみます。2013年の東日本大震災の福島の原子力発電所の被害以降、自然エネルギーに対する意識は高まっており、持続可能な再生エネルギーへの研究、開発は知らないところでどんどん進化し続けています。日本国内でもソーラーパネル発電や風力発電などのエコエネルギーに注目が集まっている中ロケットストーブはミニマムな自然エネルギーと言えるのではないでしょうか?

エネルギーも自給しよう!

イアント・エヴァンス氏が開発したロケットストーブの理念はまさに「エネルギーの自給」を推奨したものです。そしてその思いは近代の日本でも注目され続けています。自分たちの快適さを追求するあまり石油や原子力など限りのある資源だけに頼ることなく、自力でエネルギーを再生できるようになること、それがロケットストーブ開発者たちの本来の願いなのです。

ロケットストーブを普及させたもう一人の人物とは?

アメリカで誕生したロケットストーブですが、どのようにして日本に入ってきたのでしょうか?イアント・エヴァンス氏の精神に感銘を受け、ぜひ日本でも広めるべく活動をしてきた日本人がいます。広島県にある開発教育を専門とする学び舎「共生庵」を主宰する荒川純太郎氏がその人物です。

彼はエヴァンス氏の活動をアメリカで知り、ぜひ日本でも広めようと「一般社団法人日本ロケットストーブ普及協会」を数人の賛同者と共に立ち上げました。以後ワークショップやマニュアル本の制作などを通して実際にこれまでロケットストーブの普及活動が行われてきました。

幻のロケットストーブの貴重なマニュアル本

そして日本ロケットストーブ普及協会が発行したロケットストーブのマニュアル本は日本におけるロケットストーブ制作のDIYを可能にした貴重な資料です。例えるならキリスト教における聖書のようなものです。ですがこのロケットストーブのバイブルとも言える資料は残念ながら現在絶版になっています。

どうしてもそれを入手されたい方は下記へ直接コンタクトをとってみてはいかがでしょうか?

一般社団法人 日本ロケットストーブ普及協会

ロケットストーブを作ってみよう

いかがでしたでしょうか?ロケットストーブのタイプ別の作り方をご紹介してきましたが、作りたくなってきませんか?ぜひ週末に気の合う仲間と集まってワイワイと楽しみながら作りそのままBBQパーティーというのもおもしろいですよね。安くて手軽、そしてエコで地球のためになる自作ロケットストーブ、これをきっかけに1人でも多くの人にチャレンジしてもらえると幸いです。

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