オニグモってどんなクモ?毒があるけど実は益虫?その疑問にお答えします!

恐ろしい名前をしているクモ・オニグモ。人間のすぐそばで生活するオニグモは毒をほとんど持たない益虫でした。誤解されやすいオニグモの生態を調査、ペットとしての飼育方法についても解説します。うっかり触ってしまいそうな身近な毒グモについても必見です。

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料理、お菓子作り、家庭菜園が趣味です。 読みやすく、興味の引くような記事を書きたいと思っています。
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ちょっと怖そうな名前「オニグモ」はどんなクモ?

蜘蛛には様々な種類のものが各地で存在します。その中でオニグモはよく日本国内でも生息する生き物ですが、この蜘蛛を知っている方は意外なことに少ないのです。ここでは、オニグモというのはどのような蜘蛛なのかを詳しくご紹介していきます。

オニグモはコガネグモの一種

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オニグモの学名はAraneus ventricosusと言い、脚の色がカラフルなコガネグモの仲間でもあります。オニグモと聞くと怖いイメージを持つ方も少なくありません。この蜘蛛は、一般宅の玄関などにもよく巣を張っていることもあり、森林などにも出ることもあります。

頑丈な見た目で小型

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お腹の部分は全体的に図太い身体をしておりますが、大きさ自体は小型な方です。メスの大きさは約30㎜、オスは20㎜くらいの大きさで、メスの方が若干サイズが大きいです。また、腹部分はカメムシのような形をしており、脚にはいくつものトゲのようなものが付いているのが特徴的です。

オニグモは料理にして食べられる?

世の中には虫を調理して食べることが好きな方も少なくありません。オニグモは無害でお腹部分も意外に太いので、食べるのには絶好なのです。見た目はあまり良いものではありませんが、味はまろやかで食感はトロリとしているので、ゲテモノ好きの方にはおすすめかもしれません。

ゲテモノ料理のお店

ゲテモノ料理が食べられるお店は外国でないと食べることはできないと思う方がいますが、そんなことはありません。実は日本でも各地域で提供しているお店が意外に多くあるのです。

主に東京都内などにゲテモノ料理店がいくつか存在しており、様々なゲテモノ料理の味を楽しむ事ができます。

オニグモの食べ方

ゲテモノ料理である蜘蛛の料理方法は様々にありますが、一般的なのは天ぷらにするのが1番良いでしょう。味付はシンプルに塩のみにすると蜘蛛の旨味を味わうことができるのでおすすめです。

また、1番美味しく食べることを望むのであれば、外国に旅行へ行った際にお店で購入して食べるのが確実でしょう。

オニグモはどこで見ることができるのか

蜘蛛と言うとアシナガ蜘蛛を想像する方がいますが、この蜘蛛はどこの家にもいるものです。一方でオニグモは、どこに生息しているのかを知っている方は比較的少ないです。ここでは、オニグモの生息している場所を詳しくご紹介していきます。

北海道~沖縄まで広く分布している

日本では北海道から西太平洋付近の島にかけて生息しております。ただし、小笠原諸島では見たという記録は未だに残されておりません。また、国内だけでなく、韓国、中国、台湾などでも出没することもよくあります。

人家の近くに主に棲息している

オニグモは新築の家に住み着くことはあまりなく、どちらかと言うと、古い住宅で見かけることが多いです。一般宅の他に、神社や廃墟の建造物などにも多く生息している事が多いです。また、比較的狭い所を好むので、人間や動物などが入れない隙間にいることが多いです。

あっという間に完成!オニグモの巣作りはかなりスピーディー

オニグモは巣を作り始めて30分ほどで完成させることもよくあります。朝に無かった場所に、夕方になったら蜘蛛の巣がいつの間にかできていたという事はよくあります。また、軒下に住んでいるので玄関周辺で巣を張られることも多々あります。

オニグモの寿命はどのくらい?

蜘蛛と言うと、長生きするというイメージを持つ人の方が多くいるでしょう。実は蜘蛛には寿命が長いものと、短いもので別れているのです。

そこで、オニグモはどのくらい生きて、繁殖する時期はいつなのかを詳しく解説していきます。生き物の寿命に関して興味がある方は、知っておいて損はないので必見です。

寿命はたったの1年ほど

他の種類の蜘蛛は3~4年などと長生きするものが比較的多いです。反面オニグモは、約1年しか生きることができない蜘蛛なのです。この蜘蛛の他に、ジョロウグモというものも同様1年しか生きることができません。

1年以上生きるオニグモは全くいないと断言はできませんが、ほとんど1年と思っておいた方が良いでしょう。

8~9月ごろが繁殖期

オニグモが産卵をするのは夏の中旬8月から夏が終わる9月頃です。秋の季節には卵が孵り、冬を越します。

春になると暖かくなるので、獲物を狩りやすく、一般的な蜘蛛よりも早く成長することができます。また、完全な成体になるのは、翌年の6~10月くらいが基本的です。

まれに越冬する成体も

オニグモは卵から孵って冬を越すのが基本的な育ち方ですが、稀に生体が冬を越すこともあります。また、オニグモは冬の季節になると、数ヶ月何も食べずに過ごすことがほとんどで、蜘蛛としては珍しいです。

オニグモは飼育できる?飼育方法と与えるべきエサ

動物を自宅で飼う方もおり、虫を飼う方も非常に増えてきております。その中でオニグモをペットとして飼育しているご家庭もあり、意外に可愛く思えてくることもあります。

ここではオニグモの飼い方と、よく食べる好物な餌を詳しくご紹介していきます。オニグモの飼育に興味がある方は必見です。

オニグモの飼育は簡単

オニグモは基本的に造網性の蜘蛛だが網を張らなくても飼育はできます。材料は湿らせた脱脂綿、ティッシュペーパー、ヤシガラを用意します。

足場は鉢底ネットや段ボール片などを敷くと良いでしょう。また、オニグモを入れる容器は虫かごでも良いですが、100円ショップで売っているプラスチック容器でも構いません。

ガやセミなどを食べるためエサの購入不要

餌は野生の蛾、セミ(種類は問わない)、赤トンボ、バッタなどが良いでしょう。自宅の周りなどで全く餌が捕れない限り、ホームセンターで虫を買う必要がないので経済的にも良いです。もしも生餌が捕獲できない場合は、コオロギやミルワームなどを購入しても全く問題はありません。

オニグモに毒はあるのか?益虫として扱われる理由

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