にょろひょろ動いている蚯蚓の様な生物が苦手。ルックスが気持ち悪いからやっぱり水蚯蚓をなくしたい!駆除したい!そういったときはどのように駆除すればよいかを、いくつかご紹介していきます。
まずは水質を改善すべき!
それぞれの理由や都合により水蚯蚓が増殖した際は、駆除したいと端的に考えると思いますが水蚯蚓が増えてきたということは、残飯や浮遊生物(プランクトン)及び濾過性ウィルスなどのゴミによって、水質が劣化しているというサインであることを理解しましょう。
つまり水質改善が主な水蚯蚓除去につながります。なので水蚯蚓が増殖して大量発生したときは、まずは水質改善から取り組むことを推奨します。次の項目で水質改善の方法について、ピックアップして解説していきます。
フィルターや水草を確認する
まずはろ過フィルターや水草、底面の砂利などを確認しましょう。確認事項であるポイントは生餌の残りやプランクトン、バクテリアなどのゴミが着いていないかです。もしゴミが残っている場合は洗浄、除去して水質を綺麗なのものにしましょう。
水換えを10リットル毎に行う
水草の中は飼育しているメダカなどの観賞魚だけではなく、水草やプランクトンなどが共生しています。そのため何も手を加えなければ時間が経つにつれ、必然的にどんどん水質は悪くなる一方なのです。水替えをすることにより、その汚れた水槽内を一度リセットすることができるのです。
水替えを怠ると水槽内はみるみるうちに悪環境となります。逆に水替えの頻度を上げると、水槽内をいつもきれいに保つことができるのです。頻繁に水替えをするためにも水は20リットルではなく、10リットルごと、もしくはそれ以下の量ごとに交換しましょう。
ミズミミズを食べる魚でも駆除可能!
冒頭でお話しした通り、メダカや海老、稚魚をはじめとする様々な飼育魚にとって、水蚯蚓は生餌となる存在なので大好物なのです。ということは水蚯蚓をそれらの魚たちに食べさせて駆除することも可能なのです!ここからは水蚯蚓を食べてくれる魚類を取り上げていきます。
オスフロネムス科の「グラミー」
水蚯蚓と同じくグラミーもたくさんの種類がいます。主にグラミーとは口でも呼吸する熱帯魚のことです。その中でも主にオスフロネムス科のグラミーが水蚯蚓を食してくれます。オスフロネムス科のグラミーは鱸目の淡水魚です。
観賞用として淡水魚として日本ではなじみのあるのドジョウもいます。ドジョウもとても愛くるしいフォルムをしていて観賞魚としておすすめです。そんなドジョウの生態や必要な水槽内のアイテム、エサなどについて、こちらの記事に詳しく載ってあります。
メダカ属の「メダカ」
これまでに何度も登場しているので、言わずもがななのですが、メダカ属の「メダカ」もミズミミズを食してくれます。また同じメダカ属の「グッピー」も食してくれます。ふたりとも観賞魚としてポピュラーなので、各地で水蚯蚓キラーとして活躍してそうです。
硬骨魚類の「カラシン」
硬骨魚類の「カラシン」も水蚯蚓を食してくれます。カラシンはオスフロネムス科のグラミーと同じ観賞魚として多く飼育されている淡水魚です。ルックスはとてもプリティーですが、ピラニアの仲間なので肉食魚としても知られています。
貝を食べる魚
こちらの魚はアベニーパファーと呼ばれる熱帯魚も水蚯蚓を食してくれます。アベニーパファーなどの貝を食べてしまう魚は水蚯蚓を食してくれます。ほかにもクラウンローチやスカーレットジェムなどが該当します。
アベニーパファーは外見もとてもコンパクトでキュートなので、観賞魚としてとても人気なのですが、フグ科にあたり自然に生息するアベニーパファーは毒を持っている可能性もなきにしもあらずなので、注意が必要です。
人にとってミズミミズは有害?無害?
水槽内や自然の海や川などの水中に、数多く生息する水蚯蚓のほとんどは無害と言えます。また水質や土壌などを分解性質のおかげで浄化してくれるので、水蚯蚓は有益な存在と言えるでしょう。ですが我々人間にとっては有害なのでしょうか?無害なのでしょうか?
ほぼ無害ですが、人によってはNG
可能性的には限りなく低く、まずありえませんが、万が一水蚯蚓が身体の一部に付着したり、はたまた飲み込んでしまったりして体内に侵入したとしても、ほとんどの場合、科学上では問題なく無害とされています。しかしながら人によっては、そのにょろにょろ見た目が苦手であったりします。
水蚯蚓は我々人間にとってほぼ無害ですし、水質や土壌回りの環境を良くしてくる生物です。同じ地球上に住む同じ一生物として仲良く共存していきましょう。もしもその見た目による、心理的ダメージを与えたとしても水蚯蚓は非はなく悪くないので理解してあげてください。
ミズミミズは日本だけ?
今回の記事の主役である「水蚯蚓」は日本だけに生息、存在するものなのでしょうか?ネーミングはいかにも日本独特といった感じがします。海外でのミミズミズに執着点を置いて考えてみました。
外国でも生息・存在している。
当たり前と言えば当たり前ですが外国でも生息、存在しています。総称としての水蚯蚓は「Naididae」と呼ばれ、一個体としての水蚯蚓は「Nais varibilis」と呼ばれています。外国の観賞魚愛用者の水槽内でも、きっと水蚯蚓はその特性を存分に発揮していることでしょう。
ミズミミズを見つけたらまずは水質改善から
今回皆さんは、水槽内の環境にとって、水蚯蚓が見た目ほど悪い生物ではなく、むしろ良い生物だということが良く理解していただけると思います。その知識はきっとミズミミズにとっても、有益であり嬉しく思うことでしょう。我々人間、飼育魚、水蚯蚓がwin-win-winの関係と言えますね!
もしある時ご自宅の水槽内でにょろにょろとした水蚯蚓を見かけたら、それは「水槽内の水が汚くなっています。」「水質がフンや浮遊生物及びや濾過性ウィルスによって悪化してます。」と水槽内の悪環境化のシグナルを発しているので、まずはぜひ水質を改善してみてください!