ミズミミズってどんな生き物?生態は?
水蚯蚓(ミズミミズ)とは、 アブラ蚯蚓・イト蚯蚓・泳ぎ蚯蚓・プラナリア・長蚯蚓・昼蚯蚓などの蚯蚓を引っ括めた総称した名前のことを指します。どんな生き物でどんな生体を持つのか、皆さんに少しお話していきます。
色んな種類がある
水蚯蚓(ミズミミズ)には、複数の色々な種類があります。それぞれの生体や大きさ、特徴などの個体差はほとんど大差ありません。そのためそれらのミミズ類を全て引っ括めて水蚯蚓(ミズミミズ)と呼びます。プラナリアやイト蚯蚓もそれに属すので、少し分かりづらいです。
0.1ミリ~数ミリ程度
はじめに大きさのついてご説明していきます。なんとなく極小やミリの世界といったイメージを持たれているとは思いますが、実際にそのとおりで小さい生物です。とはいえミジンコやミカヅキモのような単細胞生物に比べると数倍大きい生き物で、かろうじてではありますが目に見えます。
しかし上記に説明してある水蚯蚓は水槽の中や、ヌュルヌュルとした苔が生えているような水中などにいる水蚯蚓のことを指しています。なのでそれ以外の水蚯蚓はもう少し体の大きい水蚯蚓もいます。
水中の泥の中などに生息
小さくてミリの世界の生き物である水蚯蚓は一体どこに生息しているかというと、水中の泥の中やヌメッとした苔の中や側に生息しています。そのため水槽の中だけはなく、自然の沼や川、下水などにも生息しています。その広大なフィールドに生息している水蚯蚓は見つけるのは困難といえます。
ですから実際に私達人間が生活している中で、水蚯蚓を発見できる機会は滅多になく、水槽内や鑑賞魚の飼育をしている時くらいでしか、その見た目、姿をとらえることができないのです。こちらを見ていただければより水蚯蚓について知っていただけると思います。
https://oitamedakabiyori.com/contents/post-283.html
ミズミミズはどこから来るの?
さて先ほど水蚯蚓を見かけるのは「水槽内や鑑賞魚の飼育をしている時くらい」と申し上げましたが、果たして意図的に飼っても、その水槽内に投入してもいないのに、どこから水蚯蚓はやってくるのでしょうか?
水槽内の水が、自然の川水や海水などでしたら、当然可能性的にも考えられるはずですが、ご家庭で使用している水道水(上水)を水槽内に汲んでいる場合でも水蚯蚓が発生してしまう場合もあるのです。ではなぜ水蚯蚓は発生してしまうのでしょう?
水草や生き餌と一緒に侵入することも
水道水(上水)を使用した水槽内でも、水蚯蚓が発生しないわけではないです。お店や自然の中から調達した水草(ケルプなど)や生きている餌から、水槽内に水蚯蚓が発生してしまうのです。こうして水槽内を侵す存在として君臨してしまうわけなのです。
ミズミミズはメダカにとってよくない!?
先ほどから水蚯蚓のこと発生してしまうや侵す存在など、水槽内の環境や観賞魚にとってよくない印象を持たせる表現を記述しています。実際に観賞魚としてポピュラーでなじみのあるメダカにとってはどんな存在なのでしょうか?二つの生物の関係性について触れていきたいと思います。
害はない
先に二つの生物の関係性について答えをもうしあげると、見出しの通り、害はありません。正確に詳しく言うと、水蚯蚓の種類によっては多少、害をもたらす場合もあります。また身勝手に水蚯蚓が増殖して水槽内を占領してしまう状況に陥る。それはまさしく害になります。
活き餌になってくれる
総じて殆どの場合では害はない水蚯蚓ですが、害がないだけではなく、メダカやシュリンプ、そのほかの熱帯魚をはじめとする小さな観賞魚たちの活きエサになってくれるのです。水蚯蚓は生きたエサが大好きなメダカたちにとってはごちそうともいえるわけです。
ミズミミズが大量発生する原因とは?
大抵の場合は水蚯蚓は水中の中に身を潜め、存在しているものの、生息数が少ないため人目に触れる機会は少なかったり、気づかないことが多いです。ではどのようにして増殖し水槽内に大量発生するかをお話していきます。
水質が悪化しているから
水蚯蚓が増殖して大量発生してしまうのは、水槽内の水質が悪化しているからなのです。ペットであるめだかや稚魚などにエサを過剰に与えたせいで、水中内にそれが余り残ってしまったり、水中内にプランクトンや塵が浮いてしまっていると、水質が悪化してしまいます。
ミズミミズが水質を悪化させるって本当?
水蚯蚓が身勝手に増殖し大量発生をして、目に見えるくらい水槽内に蔓延ったりしたときは見た目は悪いかもしれません。しかしながら決して水質を悪化させることはないのです。もしかして水蚯蚓ってそんなに悪い生物ではないのでは?と思ってきたのではないでしょうか。
むしろ浄化を促進する
そうなんです。水蚯蚓は水槽や観賞魚にとって悪い生物どころか可愛らしくてよい生物なのです。水蚯蚓は水中に潜む、浮遊生物(プランクトン)及び濾過性ウィルスを分解してくれるのです。彼の存在は、まさに水草や飼育下にとっては益魚とも言える存在です。
水蚯蚓は水槽内の水質管理者とも呼べる存在ですが、プレコストムスという魚は、水槽内の清掃業者と呼べる存在です。そんなプレコストムスについて興味を持っていただけたならこちらをご覧ください。
ミズミミズの駆除はした方がいい?
ここまでで水蚯蚓はたいていの場合、害をもたらすどころか有益であることをわかっていただけたと思います。では水蚯蚓は飼育しているメダカたちと共生させても大丈夫なのでしょうか?駆除はした方がいいのでしょうか?
基本的には駆除しなくても良い
おおよそ予想は着いていると思いますが、ずばり基本的には駆除はしなくても問題ないです。ですがご本人の好みや個人差によっては、蚯蚓のような見た目をした生き物が苦手だったり、買っている観賞魚と水草オンリーで楽しみたい方は駆除をしても良いと思います。