幼虫としてうまれ、ふ化直後の大きさはわずかか2~3mmくらいです。そこから長い長い冬を大地の中で静かに過ごし、成虫として地上に顔を出すころには、小さかったシオヤアブの幼虫が、最大で3センチくらいの大きさになります。
シオヤアブの交尾とは?
もちろんシオヤアブはれっきとした、昆虫であり生き物でもあります。それゆえシオヤアブにもオスとメス二種類の性別があります。新たな生命を卵に宿すためにもちゃんと交尾を行います。シオヤアブの交尾とはどんなものなのでしょうか?
オスとメスは反対を向く
上記の画像を見ての通りで、交尾中はオスとメス、それぞれが反対のほう向いて、そっぽを向いた感じで交尾を行うのです。おたがい別々のよそを向いてますが、尾をくっつけていますし、きっとお互いシオヤアブ同士、気持ちはシンクロして心はつながっていると思います。
飛んだり獲物をとらえることも
こちらの見出しの題には、昆虫や空を滑空する生物にとって、何ら不思議ではなく当たり前のことを書いているように見えますが、交尾をしながらでもいつものように飛んだり、後ろを取って狩るスタイルの捕食ができてしまうのです。交尾中にそのようなことをやってのけるシオヤアブは、何ともテクニシャンな昆虫であります。
外国にはシオヤアブはいないのか?
冒頭でも説明した通り、シオヤアブは日本各地どこにでも分布していて生息していますが、外国にはシオヤアブは生息しているのか疑問にお持ちでしょう。また塩谷虻はなんと英語で発音するのでしょうか?
日本にしか生息しない昆虫
実はシオヤアブは日本でしか生息を確認できていません。すなわち海外にはこの昆虫は存在しないのです。英語でシオヤアブは「Promachus yesonicus」と呼ばれるそうです。ほかにもオオスズメバチなんかも日本国内にしか分布しておりません。
たらればの話ですが、もしシオアヤブがアマゾンやアフリカなどの密林に生息していたら、ジャングルに住むもっと獰猛なもっと奇妙な形をしている昆虫たちと、熱いドックファイトを繰り広げられているのでないのでしょうか?その様もいつかは見てみたいです。きっと海外の昆虫に負けないくらい、最強のインセクタースナイパーだと思います。
シオヤアブは興味深い昆虫!
今日はインセクト界の名狙撃手で知られるシオヤアブについてつら面とか語っていきました。背後を取り優れた動体視力をいかして、どんなターゲットも一瞬で仕留める捕食スタイルや、変わった交尾の仕方や交尾の最終でも臨戦態勢を維持できるなど、我々人間にはなしえない業を、たくさんもっているシオヤアブです。
そんなシオヤアブについて今回の記事を見ていただけたなら少し詳しくなっているはずです。たくさんの人にシオヤアブのことについて知ってもらえたら幸いです。もしどこかで見かけたらじっと動かずに観察してみてくださいね!