シオヤアブはスズメバチも捕獲する?最強と言われる狩り方法や生態まとめ

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極まれにシオヤアブは人を勘違いをおこし間違えて襲ってしまうことがあります。シオヤアブは昆虫の目を持っていて、その目から見ているのは紫外線の世界で、時にシオヤアブの目に我々人間も捕食対象として映ってしまいます。そのため勘違いを起こしてしまうのです。

シオヤアブにもし刺されたとしたら痛いの?

ではもしシオアヤブに勘違いされ襲われて刺されてしまったら、痛いのでしょうか?はたまたどんな症状がでるのでしょうか?なんか変な虫に刺されたとパニックに陥らないように、症状、痛みに関して説明していきます。

痛みとかゆみに襲われる

シオアヤブもれっきとした吸血生物で、ターゲットを捕食する際、足をまんべんなく使って獲物を固定しチューチューと体液を吸っていきます。その時唾液が体内に侵入するのですが、その唾液そのものが人間のアレルギー反応引き起こし、無性にかゆくなってしまったり、強烈な痛みに襲われてしまう場合もあります。

シオヤアブにも弱点があった!

スズメバチやオニヤンマなどを平気で襲ってしまう、恐れなしの獰猛な自然界のスナイパーであるシオヤアブですが、そんな最強昆虫のシオヤアブにもちゃんとウィークポイント(弱点)があるのです。弱点を知ることで恐怖感をすこし和らげます。

動きがないものが苦手!

シオヤアブのその大きな黒い目から見る世界は、早い動きをする物体もスローモーションに見えてしまいます。それゆえターゲットを捕食する際、性格に後ろからワンショットワンキルの正確な狩りができます。

一方で大自然に溢れている木々や草花などの緑といった静止している物体や、じっと動かないナマケモノのような生物を、その大きな黒い目でターゲットとして認識することができないのです。そのためカメレオンなどじっと身構えて狩りをするスタンスの生物には相性が悪く、分が悪いため一発でパクリと捕食されてしまうのです。

シオヤアブは駆除すべき?

基本的には我々人のことを襲う危険性は限りなく低いです、ですがもし万が一刺されてしまったら、それなりの痛みやかゆみを伴うことになるので、それを危惧するならば駆除すべきと言えるでしょう。また飛んでる時の音や、シオヤアブの見た目自体が不快に感じる人も少なくないと思います。

虫除けスプレーで十分

シオヤアブを駆除、除去したいときは虫よけスプレーを身体に振りかければで十分機能します。ジャングルの本場アフリカや、密林があるような国でも虫よけとして超強力な成分「ディート」が混合されている虫よけスプレーであれば、一切のシオヤアブを寄せ付けないと思いますのでお勧めです。

シオヤアブの大好物とは!

先ほどシオヤアブは、スズメバチやオニヤンマさえも捕食してしまうことをご紹介しましたが、ほかにもシオヤアブにとって大好物となる捕食ターゲットにはどんな生き物がいるのでしょうか?また草食肉食どちらなのでしょうか?

肉食で他の昆虫を好む

シオヤアブは肉食でコガネムシやカミキリムシなどの昆虫類を好んで捕食します。ほかにも蠅や蝉、蜂などもメインターゲットになります。シオヤアブ自身の体よりも小さい昆虫から、はるかに大きいオニヤンマのような昆虫まで、自分の腹を満たすためなら欲望のままに、昆虫界の狙撃手としてそれらを食らうのです。

獰猛な肉食の昆虫の仲間に「ウマオイ」という生物がいます。ウマオイの鳴き声が「すいっちょん」と珍しい鳴き声だったり、シオヤアブに負けないくらい興味深く面白い生態をしている昆虫ですので、こちらの記事も是非読んでみてください。

お腹いっぱいになるための工夫!

なぜシオアヤブは自身の体よりも小さい昆虫から、はるかに大きいオニヤンマなどの昆虫をしばしば捕食対象として狩りをするかというと、科学的に効率よく。はやく、お腹を膨れさせるための工夫からではないかと考えられています。

シオヤアブの幼虫とは?

獰猛でインセクト界のスナイパーとして大自然に君臨するシオヤアブですが、そんな彼の幼虫時代はどのようなものなのでしょうか?そんなシオヤアブの幼虫について特性や過ごし方などを解説していきます。

葉の裏側に卵を産む

まず夏のシーズン、6月7月に成虫のシオヤアブが卵産みます。その産卵する場所ですが、それは葉の表面ではなく裏側に卵を産み付けます。この習性はカマキリなどの昆虫全体を通しても多く見られます。葉の裏側に産み付ける行為は、ほかの生物から卵を捕食される危険性を少なくするためです。

真っ白

卵の見た目はバブル上のものがいくつも集合体としてあつまっていて、全長は約1センチ弱(約7㎜、8㎜)くらいになります。少年時代にきっと皆さんも一度は見たことがある、カマキリの卵に少し似ています。色はもう少し白っぽくなっています。

その全長1センチ弱くらいの白い卵から幼虫がいよいよふ化するわけですが、幼虫時代のシオヤアブの見た目は真っ白でありボウフラや蛆虫にとても似ています。一般人や専門家でなければ見間違えるでしょう。一方でセスジスズメの幼虫は見た目が可愛いので気になる方はこちらを!

 

孵化直後は2~3mm

幼虫としてうまれ、ふ化直後の大きさはわずかか2~3mmくらいです。そこから長い長い冬を大地の中で静かに過ごし、成虫として地上に顔を出すころには、小さかったシオヤアブの幼虫が、最大で3センチくらいの大きさになります。

シオヤアブの交尾とは?

もちろんシオヤアブはれっきとした、昆虫であり生き物でもあります。それゆえシオヤアブにもオスとメス二種類の性別があります。新たな生命を卵に宿すためにもちゃんと交尾を行います。シオヤアブの交尾とはどんなものなのでしょうか?

オスとメスは反対を向く

上記の画像を見ての通りで、交尾中はオスとメス、それぞれが反対のほう向いて、そっぽを向いた感じで交尾を行うのです。おたがい別々のよそを向いてますが、尾をくっつけていますし、きっとお互いシオヤアブ同士、気持ちはシンクロして心はつながっていると思います。

飛んだり獲物をとらえることも

こちらの見出しの題には、昆虫や空を滑空する生物にとって、何ら不思議ではなく当たり前のことを書いているように見えますが、交尾をしながらでもいつものように飛んだり、後ろを取って狩るスタイルの捕食ができてしまうのです。交尾中にそのようなことをやってのけるシオヤアブは、何ともテクニシャンな昆虫であります。

外国にはシオヤアブはいないのか?

冒頭でも説明した通り、シオヤアブは日本各地どこにでも分布していて生息していますが、外国にはシオヤアブは生息しているのか疑問にお持ちでしょう。また塩谷虻はなんと英語で発音するのでしょうか?

日本にしか生息しない昆虫

実はシオヤアブは日本でしか生息を確認できていません。すなわち海外にはこの昆虫は存在しないのです。英語でシオヤアブは「Promachus yesonicus」と呼ばれるそうです。ほかにもオオスズメバチなんかも日本国内にしか分布しておりません。

たらればの話ですが、もしシオアヤブがアマゾンやアフリカなどの密林に生息していたら、ジャングルに住むもっと獰猛なもっと奇妙な形をしている昆虫たちと、熱いドックファイトを繰り広げられているのでないのでしょうか?その様もいつかは見てみたいです。きっと海外の昆虫に負けないくらい、最強のインセクタースナイパーだと思います。

 

シオヤアブは興味深い昆虫!

今日はインセクト界の名狙撃手で知られるシオヤアブについてつら面とか語っていきました。背後を取り優れた動体視力をいかして、どんなターゲットも一瞬で仕留める捕食スタイルや、変わった交尾の仕方や交尾の最終でも臨戦態勢を維持できるなど、我々人間にはなしえない業を、たくさんもっているシオヤアブです。

そんなシオヤアブについて今回の記事を見ていただけたなら少し詳しくなっているはずです。たくさんの人にシオヤアブのことについて知ってもらえたら幸いです。もしどこかで見かけたらじっと動かずに観察してみてくださいね!

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