可愛いクリオネが見せる恐怖の捕食!バッカルコーン画像を見よ!

2匹のクリオネが出会うと腹の部分に互いのペニスを引っ掛けてくっつきます。そして片方がメスになりもう片方がオスになって、長い時は4時間ほどかけてくっついたまま泳ぎ回りながら交尾をし、メスの方のクリオネの体内にできた卵を海中に放出します。1度に100~1000個ほど産卵します。

クリオネの新種発見!場所はなんと日本!

実はクリオネは近年相次いで日本近海で新種が見つかっています。2016年にはオホーツク海で発見された個体が新種である事がわかり、その丸みを帯びた体からダルマハダカカメガイと名付けられました。そして2017年にも富山湾に新種がいる事がわかったのです。

クリオネの新種が富山湾で発見された

富山湾で発見された種は水深700mほどの水温2℃以下の場所で捕獲され、DNA鑑定の結果新種だと判明しました。まだ正式名称は決まっていませんが、その後の研究で富山湾より北の複数個所でも見つかり、日本海の固有種であると考えられています。正式に名前が決まった後は富山県の魚津水族館などで展示が検討されているようです。

ただ、一方で海中の環境悪化が進行しており、海水が酸性に傾く現象が起こっています。酸性になると餌の生物が暮らせなくなる可能性があるため、発見されたばかりにもかかわらず絶滅の心配もされています。

クリオネの飼育方法とは

見ていて癒される、かわいらしいなどの理由でクリオネを飼いたいと考える人もいるかと思います。最近ではまれにペットショップなどでも販売されています。ただ、クリオネは飼育するには難しい生き物で、手軽に楽しみたいのであれば水族館で見る事をおすすめします。それでも購入する場合はしっかり責任を持って飼いましょう。

飼育方法①海水を用意

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クリオネは海中生物なので海水が必要です。きれいな海が近ければ直接取ってきても大丈夫ですが、最近ではクリオネの飼育用の水も売っているのでそれを利用してもよいでしょう。さほど大きい生物ではないので、入れる水槽は小さいもので大丈夫です。蓋ができて雑菌が入るのを防げるのでペットボトルもおすすめです。

飼育方法②温度管理が重要

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クリオネは冷たい水の中で生きていて、適温は0℃前後、10℃になると死んでしまいます。そのため家庭では冷蔵庫の中で飼うのが最も好ましいです。ただ、冷蔵庫だと5℃程度までしか冷やせず、開け閉めなどで温度が上がるとストレスがかかります。ゆっくり見たいのは山々かも知れませんが、クリオネのために観察は数分程度にとどめましょう。

飼育方法③水の量と部屋の明るさ

出典:PhotoAC

海にいるクリオネにとってあまり狭すぎる環境もストレスになるため、だいたい1Lに対して2匹程度が適切と言われています。エアーポンプはなくても大丈夫ですが水中の酸素の量を保つため3~4日に1回、30~50%程度の水を入れ替えましょう。また、明るさはあまり関係ないようで、冷蔵庫に入れている分には問題ありません。

飼育方法④エサについて

クリオネの餌はミジンウキマイマイですが、これは水族館でも入手困難で、一般での流通・販売はほぼゼロです。海中のプランクトンを少しずつ食べているとも言われますが、解明されていない部分も多く確かな説ではありません。そのため、餌は与えずに飼うのが一般的で、バッカルコーンを生で見るのもかなりレアな出来事だと言えそうです。

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