見た目も恐怖!コウガイビルとは?
上に掲載している写真を見てもわかる通り、コウガイビル(笄蛭)のフィルムは、にょろにょろとした線をしていて、それでいてつるつるとしたボディでをしていて大変おぞましいです。色もどす黒いものや何とも言えないイエローなものまで存在しています。正直かなり見た目が気持ち悪いと言えるでしょう。扁形動物の一種として知られています。
コウガイビルの概要
笄蛭は地上の湿気の多い場所ならどこにでも生息しています。見た目はにょろにょろとした線のようなものに、頭部にキノコのような形をしたものを付けた全身真っ黒な生物です。私たちが暮らしている身近な場所でひょっこり現れて、地をぬめぬめさせながら這っています。
笄蛭にオスやメスといった性別は存在しません。全ての笄蛭類は全部同体です。繁殖はすべての個体が可能です。ちょっと驚くと思いますが、口と肛門が共通・共有しています。これだけでも異質で変わったイキモノなことがわかります。
コウガイビルの棲家
笄蛭に対して、だれもがヌメっとしてそうなイメージを持っていると思います。コウガイビル(笄蛭)が好む環境も、自身と同じようにヌメヌメとした土壌や湿気の多いコンクリートブロックの下などです。そうなんです、笄蛭は日の光や乾燥しているところでを嫌います。
日本にいるコウガイビルの種類
コウガイビルとは扁形動物のヒル(蛭)全般のことを総称していますので、笄蛭には様々な種類がいます。そのコウガイビルの中でも日本に生息しているメイン種は3種類です。黒色。大三筋。黒筋。それぞれの名前の語尾に「コウガイビル」を付けて呼びます。
さきほどの3種類の笄蛭の中でも特に、大三筋コウガイビル(笄蛭)は日本国内の各地いたるところや、市街部など街の中心地でよく見かけ多く生息しています。もし最近笄蛭を発見したならそれはオオミスジコウガイビルかもしれません。
日本に多く生息するオオミスジコウガイビルの特徴
初めに日本に一番多く生息しているオオミスジコウガイビルについて特徴やその生態について解説していきたいと思います。印象として気持ち悪い、不気味なので知識を得ることに予防線を張られているとは思いますが、少し我慢していただきどうぞお付き合いください。
オオミスジコウガイビルの概要
もともと昔にはオオミスジコウガイビルは日本には生息していなかったのですが、高度経済成長期くらいに外来種として日本に上陸しました。そこからすさまじいスピードで増殖して、今では沖縄以外の本州などに広く分布して、占住してしまっています。
見た目は名前の由来になっている通り、ボディに大きな三本の線模様が目だちます。色はイエローオレンジといった暖色系をちょっと濁したよう感じで、黒色のコウガイビルよりも奇妙で気持ちが悪いかもしれません。
オオミスジコウガイビルの驚くべき長さ
オオミスジコウガイビルは笄蛭の中でその全長の長さ抜きん出ていて、最大で1メートルあるものもいます。生活の中でひょっこり現れ、その長いボディが目に留まったときは、あまりに長さに驚く人が多く、物珍しさを感じInstagramやTwitterなどのSNSに投稿する方も少なくありません。
オオミスジコウガイビルの好物
オオミスジコウガイビルも扁形動物で生き物なので、生きていく上では、他の生き物をご飯や食料にして食べなくてはいけません。オオミスジコウガイビルが捕食する好物の生き物は、やっぱりまた、にょろにょろヌメヌメとした生物が多いのです。例えば蚯蚓やナメクジ、カタツムリなどです。
読み方完全一致の郊外ビルと勘違い?
何も知らない人がいきなり、「コウガイビルユウガイ」そんなワードを耳にしたとしたらきっと、大都会に連なるビルディングが自然や人にとって有害?とかそんなことを連想してしまうと思います。私も初めて聞いたときは普通の見た目的にも物価的にも高い、「ビルディング」を連想してしまいました。
郊外ビルと調べてみたら
GoogleやYahooなど、さまざまな検索エンジンが存在しますが、中には郊外ビルと検索ワードに打ちこんで調べると、もしかしてこちら「コウガイビル」と表示されたり、自動的に蛭科の笄蛭と判断して、サイト一覧を表示してくれます。
コウガイビルに害はあるの?
笄蛭のその気持ち悪いぬめひょろっとした見た目から、誰しもが明らかにやばそう、絶対に毒とか持っていそうと予想するのではないでしょうか?果たして本当に笄蛭に害はあるのでしょうか?
一部コウガイビルにはフグ毒がある
日本国内にはあまり確認されていませんが、地球上の世界各地で生息しているワタリコウガイビルをはじめとする一部の笄蛭にはフグと同じ毒を思った種もいます。その毒にはテトロドトキシンという成分が含まれており、これが有害で食中毒などを引き起こします。
ワタリ笄蛭をはじめとする一部の笄蛭にはフグ毒を持っていますが、他にも体内に毒を宿す生物はたくさんいます。こちらの一見アリに見えるアオバアリガタハネカクシもまた毒を持っています。ぜひこちらの記事も見てアオバアリガタハネカクシの予備知識を持っておきましょう。
ヒルという名前なのに血を吸わない
日本国内ではまず生息しておらず、見かけることないと思われるフグ毒をもった笄蛭に万が一出くわしたとしても、実は問題ありませんので慌てないでくださいね。ヒルと名前につきますが、血を吸わない優しいヒルなのです。
なので毒が人間の体内に侵入することは、食す以外ないので、まずありえないのです。ヒルとの違いをもっと明確に把握しておくためにも、ぜひこちらの記事をぜひ読んで蛭(ヒル)の実態を知りましょう。
「見た目が恐怖」
笄蛭自身が持っている性質や成分など、また生態などに害は一切ないと言っても過言ではないです。しかしながらその外見ゆえに「見た目に恐怖」してしまいます。知識のない大多数の日本人は、その強烈なインスピレーションのせいで害があると、決めつけてしまうことでしょう。
とはいえそのおぞましいヌメひょろっとしたフォルムを見たせいで、気分を害したというならば、その人にとってそれは有害と言えるでしょう。そういう方は笄蛭に出くわさないことを祈ります。
驚くべきコウガイビルの再生能力
ここまで笄蛭の見た目や棲家など、その生態などを大まかに解説していきましたが、実はコウガイビル(笄蛭)には隠された能力を持っています。そうなんです笄蛭には驚くべき再生能力を持っています。
コウガイビルは再生する
プラナリアは身体のいたるところを切断したり傷つけたとしても、自身のみの力で再生してしまう不老不死として有名です。実は笄蛭はヒルでもありますがプラナリアでもあるのです。それゆえ笄蛭もまた、自己再生の能力を持っています。