聖天様は最強の神様!?祟りの噂やご利益を徹底解説!

ご聖天様は慈悲深く慈愛に満ちた優しい神様ですが、何故怖い神様だとイメージが出てきたのでしょうか。その理由として起源であるガネーシャ神の話や徳川家康の信仰禁止が原因など2つの視点から見ていきます。

ガネーシャは祟り神だった

破壊神シヴァの息子であるガネーシャがご聖天様の由来であり、ガネーシャは嫉妬深く癇癪持ちだったりと少し短気な性格だったそうです。また、疫病をもたらしたり、障害をもたらす神だと言われており元は障害神の神様です。

徳川家康の嘘

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怖い神様だとイメージになった理由のもう1つは、江戸幕府将軍徳川家康の嘘が原因でもあります。関西方面では庶民に知られていましたが、江戸ではあまり知られるていません。庶民の聖天信仰を阻むため、怖く祟りを起こす神様であると庶民に広めました。

聖天様を信仰するなら

聖天様を信仰するのであれば作法をきちんと学ばなければいけません。粗相のないように作法や注意事項をしっかりと理解して信仰しましょう。ここでは、作法や参拝での注意事項などを紹介していきます。

作法を学ぶ

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信仰を始めるために、作法はとても重要でしっかりと勉強をする必要があります。作法など信仰する上での注意点を教示してくれるなど講習会を開催しているお寺もあります。お住まいの近くにある寺院で作法などの注意点を学び信仰していくのがいいでしょう。

しっかりと参拝を行う

ご縁日はお寺によって少し違いがあります。参拝されるお寺の縁日を確認するといいでしょうか。定期的に参拝をしてご利益を授かったら必ずお礼参りをしてください。毎月1回などご自分の決めてかまいませんので、参拝を続けましょう。そしてお礼参り欠かさないこと。そうすれば何度もお願いを聞いてくださります。

参拝時は真言や経を読む

初めは慣れていないこともあるため、真言でも構いません。真言を一文字ずつしっかりと読むのが大事なことです。「おん きりくぎゃく うんそわか」「おん ぎゃくぎゃく うんそわか」参拝の時もですが、一日に20回以上参拝日以外でも唱えていきましょう。

聖天様に参拝する上での注意点

聖天信仰にて、参拝する上で気を付けるべき注意事項はたくさんあります。ここでは、参拝する上で特に大事な注意事項を4つ紹介していきます。注意事項をよく学び理解して、失礼や粗相が無いように参拝しましょう。

身なりを清潔に

まず1つ目は清浄を好む神様になりますので、身なりを清潔にすることです。歓喜天修法時は新しい下着を着用する僧侶の方もいらっしゃいますが、一般人は必要最低限の身なりを整える程度で大丈夫です。

断ち物をしての願掛けは控える

好きなものや食べることをやめてお願いをすることを断ち物と呼びます。祈願する際、断ち物をして願掛けをすることは控えるように進言しているお寺もあります。苦しみを減らしてくれるためにご聖天様はいますので、自分の苦しみを増やしての願掛けはやめましょう。

参拝当日は4足の物は食べない

参拝をする日には、牛や豚などの4本足の動物を食べることは控えるようにしましょう。鶏は2本足であることから鶏肉は可能とされていますが、生き物に変わりはないので、できれば精進料理など野菜中心の料理にしましょう。

喪服中は参拝を控える

身内のかたに不幸があったときは、四十九日の法要が終了するまでご聖天様への参拝は避けてください。身内の親等によって避ける日数は違いますので、お寺に日数を確認してから身内の方の喪があけてから参拝をしましょう。

聖天様へのお供え物

動物性のものを使用した食べ物と臭いのきつい柑橘系は避けるようにしてください。お供え物として適しているのは好物である大根と甘く香り豊かな歓喜団がおすすめです。大根や歓喜団がお供え物としてオススメの理由を解説します。

大根

大根がシンボルとなっていること、そして男根の神様であることが由来し大根はご聖天様の好きな食べ物になります。大根の頭は葉っぱになりますので、お供えの際は頭を聖天様へ向けるようにすること。参拝者側に大根の葉を向けると神様にお尻を向けていることです。

歓喜団

歓喜団は、奈良時代に仏教の伝来とともに日本に伝わった唐菓子の1つが由来です。小麦粉で作った生地にあんことお香を練り込んだものを巾着型に包みごま油で揚げたものです。香料が練り込んであることから、甘く香り豊かな味がするためご聖天様の大好物とされています。

聖天様の供養方法

浴油供と華水供・浴酒供・水歓喜天供の4つの方法があります。浴油供養はご聖天様の供養において最高の祈祷であるとされています。ここでは、最高のご祈祷である浴油供養と華水供養の方法について紹介していきます。

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